悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (1973年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041304044
感想・レビュー・書評
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悪魔が来りて笛を吹く
第1章 悪魔が来りて笛を吹く
第2章 椿子爵の遺言
第3章 椿子爵謎の旅行
第4章 砂占い
第5章 火焰太鼓
第6章 笛鳴りぬ
第7章 血と砂
第8章 風神雷神
第9章 黄金のフルート
第10章 タイプライター
第11章 肌の紋章
第12章 YとZ
第13章 金田一耕助西へ行く
第14章 須磨明石
第15章 玉虫伯爵の別荘
第16章 悪魔ここに誕生す
第17章 妙海尼
第18章 不倫問答
第19章 淡路島山
第20章 刺客
第21章 風神出現
第22章 指輪
第23章 指
第24章 a=x,b=x ∴a=b
第25章 アクセントの問題
第26章 秌子は何に驚いたか
第27章 密室の再現
第28章 火焰太鼓の出現
第29章 悪魔の記録
第30章 悪魔笛を吹きて終わる
宝石 1951年11月~53年11月詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★3.5くらい
金田一耕助シリーズのおどろおどろしさを余り感じられなかったのが残念。ストーリーや謎解きは期待通りだったので残念。 -
昔の貴族の闇。
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謎解きされていく展開が面白い。
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ホントに悪魔が来りて笛を吹くだった
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現代文学の講義で、フィールドワークのテーマに据えた思い出。
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金田一耕助の東京モノの中では、最高傑作と思う!
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横溝正史が扱う素材としておおいのが、昔ながらも家制度、そして近親者で家を守り、継承しようとする旧体制、近親者同士の結婚やそれがもたらす災いや苦悩である。
本書も、旧伯爵家、子爵家にまつわる近親者による交わり、その子供らによる苦悩が殺人事件の根幹に底流する。 -
犬神家の一族みたいに途中いろいろああじゃないかこうじゃないかと登場人物が推理する場面や読者の考えつきそうなことを挙げてみたりと考えながら楽しく読めた
読むにつれてドロドロした辛い話になっていくのでメンタルがやられたけど -
あらすじ程度は覚えていたので映像では見ていると思います。タイトルのインパクトはすごいですね。おどろおどろしさだけを記憶に残していましたが、細かい部分が想像以上に痛々しく、犯人にうっかり同情しそうになりました。血が呼ぶってこういうことなのでしょうか。途中で箍が外れてしまったのか、意図の違う殺人にまで走ったのが悲しかったです。曲の秘密が最後に明らかになったときは衝撃を受けました。だからそんな特別な音色だったのですね。とても悲しい話ですが私はこの雰囲気も緻密に計算されたストーリーや描写もとても好きです。