人生は、だまし だまし (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041314333

感想・レビュー・書評

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  • 年前くらいに読んだ時はよく分からなかった文章が今はすごく共感できるものに変わっていて、自分も少し成長したのかしらと思う。
    あと、関西弁って読むとあったかい感じがして良い。

  • 田辺聖子のエッセイ集。独特の、大阪のおばちゃんのアフォリズム、名言集である。
    苦労は忘れてしまえば苦労でなくなる。
    達観、というのは、心中、まあ、こんなトコやな、とつぶやくことである。
    人生を楽に、楽しく生きていく知恵が詰まっている。それにしても、大阪弁とは、なんとも味わい深いものであろうか。

  • なかなかいい。ほどほどにいい 人生の指南書にしてみっか。
    「多くの事を中途半端に知っているより、何も知らないほうがいい」サルトル

  • サヨナラは、「ほな 」。
    夫婦仲は、「そやな」。
    人生うまく生きてゆくために。
    おせいさんの言葉は、
    軽やかだけど、ひとつひとつ 深い。
    「夫婦の間では、〈われにかえる〉ということは、見合わせたほうがよい。」なるほどーー。
    人生はだましだまし、流されるのも佳きものかな。

  • 素晴らしいエッセイだった…と思います。。゚(゚´Д`゚)゚。 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    相も変わらず内容の方はまともに覚えていませんが…(!)。まあ、こういう年長者の繰り言といっていいのかはアレですけれども、ともかく人生訓めいた、説教臭いものではなくてより著者を身近に感じられる書、とでも言いましょうか…ともかくいつまでも心地よく読んでいられるエッセイでした!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    著者の小説も読んだことあるんですけれども、忘れてしまったなぁ…ま、この著書で著者自身に興味が沸いてきましたので、小説の一冊でも読んでみましょうか…と思いました。おしまい。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • もっと肩の力抜いて、自分らしく生きよう、と思った。だましだまし。のんびりと。

  • 【本の内容】
    生きていくために必要な二つの言葉、ほな、とそやね。

    別れる時はほな、相づちには、そやねといえば、万事うまくいくという。

    本書は田辺ことばと共に楽しめる究極の人生の哲学満載である。

    [ 目次 ]
    究極のあわれ
    金属疲労
    惚れる
    寝首
    いい男
    家庭の運営
    上品・下品
    憎めない男
    老いぬれば
    男と犬〔ほか〕

    [ POP ]
    「人間のトシなんて、主観的なものである」。

    「老眼鏡と杖さえあれば、老いもこわくなく、わるいものではない」。

    「好色な人は男も女も、人生、たのしそうに生きている」。

    1928年、大阪生まれの著者のお言葉が満載のエッセイ集。

    ユーモラスな語り口から、人生を楽しむ秘訣を盗みたい。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 作者のほがらかな笑い声が聞こえてきそうな、かわいらしさのあるエッセイです。

  • アフォリズムって知ってるか?
    辞書や文脈から判断するに、”格言”とまでは言わないけど、
    ”ライトな人生訓”といった意味合いらしい。
    いつの時代の流行りか知らないが、正真正銘平成っ子の私は初めて聞く言葉だわ。

    著者作のアフォリズムが並ぶわけだけれど、有名作家とはいえ70代のおばあちゃん。20代の私が読む内容ではない。
    こういうのは人生を足掻いてからの40~50代くらい(失礼)が丁度良いんでないか。20代から”だましだまし”じゃ、しょーもないでしょう。

    私が読んでいて目新しかったのは、辞書ひかなきゃ意味分かんない単語や四字熟語...現代小説じゃ出てこないからな。語彙を増やすという意味では無理なくできるかも。
    そして、点在する源氏物語エピソード...恋愛小説なのは重々承知しているわけですが、古典の壁は高い高い。光源氏って奥さん何人いるわけ?わからん。

  • ずっと積ん読になっていた本。

    今一番心に残ったのは、恋愛は、はじまりではなく終わりが一番大事だということ。何も失恋する、とかそういう話ではなくて、歳をとり、どういう風に終わりに近づいていくんやろうなぁ、、と考えるのは、心がよく整理されるように思う。また、恋愛も含めて、人生というのは人との付き合い方を学んでいるんやなと思う。

    私はまだまだ若造なわけで、何か穴を見つけるとすぐに埋めたがるところがあるけど、時間をかけながらあっちを直しこっちを繕うっていうのも「アリ」なやなぁと、気付かされる訳です。

    人でも物事でも、そんなすぐに100%いい状態になれる訳がないやなと。そこを、ちょっとずつ自分を改めながら、自然と周りが変わっていくのをじっくり待つ。これも、人生の面白みやなぁと思う。

    あれがアカン、これは気に食わん、そう思うのはようあるけど、そう思ったところで自分の人生に面白みが出てくるかというと、そうではないと思う。

    うわわ、と思いながらも、あ、わたしはこういう所が嫌やなと思ってたんや、とか、自分の声に気付いていくというのも人生の味なんやろうなと思う。こういうのを嫌やなと思う自分がおったんやな、、という自分の発見、ていうのかな。

    それを発見したら、自ずと問題やらしこりはほぐれていってくれるような気がしている。別に頑張って物事に立ち挑んでいかなくてまも、相手から勝手に変わってきてくれるというのかな。

    とかまぁそんな事を考えさせてくれるエッセイでした。田辺さんのエッセイもなかなかに、よいです。

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著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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