- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041314333
感想・レビュー・書評
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12/1/07図書館
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『ほな』『そやな』は標準語には変換できない多くの意味が含まれいるようで、ちょっと羨ましい。どうやらこれらの意味には、相手を受け入れる、許す、こんなもんだろうなと思える意味があるみたい。人間商売には大事なワードです。
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おばちゃんっぽい言い回しがあまり好みではありませんでした。
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「人生はだましだまし」なんて言葉は嫌いだった。誤魔化しなんか一切なしで、そのときそのときを全力で楽しみたいと思ってた。
就職して初めてこの言葉が身に沁みた。
害毒のエーテルに溢れてしまいそう、そんなときこそだましだまし、なのかな。
若者をたきつけるばかりじゃなくて、「苦労は逃げえ」と言える田辺聖子はかっこいいと思う。
アフォリズムって楽しいね。 -
田辺さん、若いころから「箴言」がお好きなんだそうです。
タイトルも田辺流箴言でしょうか。いや、なるほどと思います。
ほかにも、ほーとか、へーとか、うならせられる言葉がたくさん。
話のもっていき方が上手なんですね、きっと。
いちいち面白くて、読み終えるのが惜しいくらいでした。
「女は自分が惚れた男のことは忘れても、
自分に惚れてくれた男のことは忘れない」
「可愛い男とはすぐ切れるが、
可愛げのある男とは、だらだら続くものである」
「老いぬれば、キレやすし」
「女に言い勝ってはならない。収拾つけようと思えば」
「悪妻を自認するのは一番始末に悪い悪妻である。
さまざまな悪徳の上に、居直りという悪癖も加わっている」
「なるべく怒らぬよう。
怒ると人生の貯金が減る」
「苦労は逃げえ」(苦労からは逃げなさいという意)
なんやら引用ばっかりして気が引けますが、
田辺さんも若いころは
「言いつくろってごまかそうとする人間を見ると、腹が煮えくり返り、
とことん追及して白黒の決着をつけ、ぎゃふんといわせずには
おかない気であった」らしいです。
それが
「角が立っては引っこみつかんようになるのやないか」
と先々が読めてくる。
「世の中は複雑に絡みあっており、引きずり引っ張って、
どこへ影響を及ぼすかしれないということをも学習する。
といって、あまりに放恣でもならず、そのへんのかねあいの
むつかしさも、オトナの修行である」
私、全然、オトナの修行が足りません。
一人前に年はいったけども、
まだまだ、まだまだですなぁ。 -
この人の書く文章を読んでいると和む。
80歳の人でも、こんなこと(めんどくさいとか、自分はこどもだとか)
思うんだ、ということが、飾らず、自然体で書かれている。
背伸びせず、自分のできることをして、周りの人との会話を楽しんで、
そんな風に生きたいなと思った。 -
2009/7/19 チェック済み
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NHK朝の連続ドラマ『芋たこなんきん』、映画『ジョゼと虎と魚たち』の原作でも知られる恋愛小説家・田辺聖子のエッセイ集。『ラ・ロシュフコー箴言集』などに心酔した著者の、恋愛におけるアフォリズム(箴言)を、身近な話や文学などを題材に笑いやを交えて紹介している。例えば、『源氏物語』の六条御息所の話を挙げて「女は愛されていると確信した時に別れられる種族である」といったアフォリズムを打ち立てている。気軽さ漂うタイトルを裏切らない、気楽なエッセイだが、人生の参考になる一冊。
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未読・・・ってか40ページくらいで挫折しちゃったんでしょうか。文体が自分の志向とマッチしてなかった