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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041314333
感想・レビュー・書評
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最近、大小説家の小説、じゃなくてエッセイを読むことにハマっている。
鋭い洞察力、独特の感性、美しい日本語。
小説の中では「背景」になっているものや人が主人公になって、生き生きしているのも楽しい。
田辺聖子さんの小説は何冊か読んでいて、私は田辺さんの書く小説がすごく好きなので、エッセイも手に取ってみた。
関西弁というのは、使いようによってはすごく下品で汚い言葉になってしまう反面、ものすごくあったかみのある言葉にもなる諸刃の剣みたいな言葉だと私は思ってるのだけど、この人の大阪弁はまさに「柔媚」。(田辺さんは自分の父親の大阪弁は「柔媚」だと書いている)
古典への造詣の深い人で、特に源氏物語を愛している人なので、エッセイの中でもたびたび源氏のことが出てくるのが、全訳を読んだばかりの私には嬉しくもあるし、分かりやすくもある。
田辺さんの全訳も読んでみたいなぁ。。。
田辺さんの年の取り方というのは、理想なのだと思う。
家には飲み友達がよく集い(フィフティちゃんとイチブン氏の存在はエッセイの中でもパンチが効いてる!)、考え方は若い、でも当然いい大人で。いいなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
田辺聖子という人は賢くて、ユーモアがあって、チャーミング。それでいて決して鼻につかない。こんな女性になりたいと思う、共感できるエッセイ。