ドグラ・マグラ(下) (角川文庫 緑 366-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 9536
感想 : 557
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041366042

感想・レビュー・書評

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  • 読み進めているうちはなぜこれが気が狂う本と称されてるいるかわからなかったが、読み終えて結局どういうことだったのか考えていくうちに合点がいった。この物語ではなにひとつ確かに起こったと断定できない。良くもこんな物語を生み出せたなと吃驚した。

  • 文字を一通り追ったうえで、わたしが楽しめる一線を超えていたと純粋に思いました。マルチバースやタイムリープに興味がなくなる感覚と似てるね。

  •  巷間言われているほどのグロさもエロさもない。正木を通じて語られ続ける作者の世界観、生死観は理解の範疇である。

    (内容紹介)
     昭和10年1月、書き下ろし作品として松柏館書店から自費出版された。〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、エロテイシズムの極〉という宣伝文句は、読書界の大きな話題を呼んだ。
     常人では考えられぬ余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばしている。〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、十余年の歳月をかけて完成された内容は、狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。

  • 上巻に続いて読みにくい部分が続くが博士との対面になってからは面白くなってきた。
    それにしても腐りゆく美夫人の死体を描くとか発想が猟奇。それ以上に2人の博士の行いも非人道的ではある。けっきょく真犯人はどっちなのか低脳な小生には分かりかねるがそれも含めてが本書の魅力なのかもしれない。

    ここからは本書の内容と関係ない話。
    今(2023年11月現在)、表紙が『チ』を描いた人の特別仕様になっている。本書の本質をついたような素晴らしい表紙だと思う。というか元々ある女性の下半身が露出したような訳の分からん表紙からコチラに今後も替えて貰えんだろうか。普通に書店で買いにくいし人前で読みにくい。好きな人には申し訳ないけど。

  • ミステリというか投げっぱなしのなんかの断片というか……

    あれだけ長い話読まされた挙げ句その程度のオチかぁ、みたいながっかり感がある。精神に異常をきたすとかいう大層な触れ込みも無駄にハードルを上げている。

    中盤の胎児の夢やら変な歌やらは9割くらい削ってよいと思うくらい冗長だし、そもそも生物学的に誤りなので頭に入ってこない。
    なんというか読んだ「実績」のために読んだ感が強い読書になってしまった。

  • 下巻はオール朗読+読書で。本書の入れ子構造によって、いったい何の話を読んでるんだっけ?という状態になる。再読ながら最後まで読んでもやっぱりよく分からなかったので、これまたYouTubeにて解説動画をいくつか見て、なんとなく内容を理解した。

  • 途中で挫折しかけたが、チャカポコのところなど、独特な雰囲気が結構クセになる作品だった。

    長いけれど読んでよかった!

    でも、最後まで読んでも、いまいち内容は理解できなかった。

  •  読んだら必ず精神に異常をきたすという文句が売りの日本三大希書の一冊。
     細かな内容や緻密な伏線などは解説を読んでようやく理解できた程度でした。自分の周りの読書家の方は良く良く分からなかったと評価している中、良く分からないながらもあの独特な世界観や話の展開を読んでから半年以上覚えており、普通に楽しいと感じていた自分に少し優越感をもっています。
     ストーリーを軸に読む人には苦痛かもしれません。ただ自分は雰囲気を重視して読むタイプなので、そういう人には今まで感じたことのない気味の悪いインパクトを与えてくれる一冊であると思います。

  • 読んだことがある人と語ってみたいと思うけど多分すぐ会話が終わる。

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著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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