金融腐蝕列島 (下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041643075

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズは6、7年前に読んで、小説っておもしろいと思わせてくれて、本を定期的に読むキッカケとなった。久しぶりに読み返してみたが、やっぱりおもしろい。銀行という非常に窮屈で、失敗に厳しい職場のなかで、清濁を併せ呑んで、でも自分に誠実にできる範囲で仕事をこなしていく主人公は読んでいて好感をもてるし、同僚・上司との会話劇は読んでいて飽きることがない。自分のオススメのシリーズです。

  • エリートバンカーのサラリーマン人生がいい!

  • おそらくはうちの銀行が主なモデルの金融小説。

    会長による不正融資、MOFへの接待、不可解な人事、暴力団との絡み、住専問題…

    バブル後の痛みに痛んだ銀行の内部が1人の感情的で正義感の強い主人公の目を通して描かれている。

    読んでいるうちにテンションが下がってきたが、次第に視点は変わってきた。

    ・絶望するような現実の前でも頑張れば正義が通ることもあり得る。

    ・内部の権力闘争はハンパない。

    ・政治と金融は切っても切り離せない。



    人生キレイゴトだけで生きていけるとは思わないけど、いかにキレイゴトを大事にするかも大事だし、今は余計な心配をせずに夢を持って1日1日がんばろう!

  • MOF担

  • すごく面白かった。やりたい放題の鈴木がずるずると権力の座を滑り落ちていく様はいかにも痛快であった。08.6.3読む。

  • 金融系にでも就職しない限り、地下水み脈のように見えないところで大きく流れるお金の動きについて知るコトはまずないだろう。
    この本を読んで、日本の金、権力、法、マスコミ、ヤクザの関係性について新しい視点が持てるようになったと思う。

著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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