天使の爪 上 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 503
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041671252

感想・レビュー・書評

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  • 夫の友人からお借りしました。
    「天使の牙」の続編です。

    前作で脳移植を受け生き残った美貌の主人公、麻薬取締官アスカと、元婚約者である警察官仁王が再びコンビを組み、ロシアの犯罪組織に挑むハードボイルド小説です。

    本作では、脳移植を受けたもう一人のロシア人殺し屋ヴォールク(狼)が登場し、アスカはいろんな意味で狙われる存在に。。
    ロシアの犯罪組織の形態が複雑で民族のアイデンティティなんかも絡んでくるのでちょっと難しいところもありますが、スピード感があってめちゃ面白いです。
    本格的な戦闘は下巻かな。こわいけど楽しみ。。

  • 読み終わりました。大沢在昌著「天使の爪(上)」。

     文庫本上下巻1000ページを超える大作です。

     しかし読み出すと、その厚さなど気にせず、どんどん先が読みたくなるのが、大沢在昌の魅力です。

     前作「天使の牙」の続編です。
     
     脳移植を受けて別人になった女刑事「アスカ」と恋人の刑事「古芳」が戦う今回の敵は、ロシアの情報機関です。

     そこにアメリカの情報機関や警察内部の抗争が絡み合い、壮絶な戦いが開始されます。

     まだ、上巻しか読み終わっていないので、後半の展開がますます楽しみです。

  • 脳移植によって生まれた麻薬取締官・神崎アスカは、美しくも脆弱なマフィアの女の肉体と、元女刑事の強靱な精神を併せ持つ。
    ある日突然、麻薬取締部が襲撃される。
    ロングコートだけをまとい、乗り込んできた全裸の女は、一人を射殺し、犯罪者の引き渡しを要求して立てこもる。
    交渉人に指名されたアスカは、かつての同僚で恋人の古芳とコンビを組み、無事、人質を救出。
    だがそれは、壮絶な闘いの幕開けにすぎなかった…。

  • 天使の牙の続編。
    あるとは思ってなかったので、びっくりでした。

  • アスカと仁王コンビが帰ってきた、ということで即購入。
    アスカが心身ともに強くなっていて、前作よりも安心して読めた。
    今回は「もう一人の脳移植者」が出てくるが、このあたりのストーリーは若干くどいかんじがした。
    それと、マフィアがどうこうというあたりはめんどくさいので飛ばし読み。
    今回も面白かったけど、やっぱり1作目のほうがずっと好き。

  • アスカと仁王の二人の続編
    女性が主人公のハードボイルドですが、二人の思いあう関係にホッとさせられるものがありました。あとはいつものハラハラドキドキで一気に読みました。

  • 天使の牙の続編。麻薬取締部を乗っ取った全裸!?の女。交渉人に指名されたのは・・・ 

    前作で脳移植を受け、外見は全くの別人となった主人公。いきなり、麻薬取締官になってますΣ(´д`;)
    あなたとんでもない秘密をもっていたんじゃ・・・。

    そして、主人公の職場に立ち籠る全裸の女!? 交渉人に指名された主人公にも全裸になれとな・・・。二人ともナイスボデーだから、目のやりどころに困るってさ。すごい展開だ。

    こんなびっくりな冒頭も伏線となり、話は進んでいきます。

    主人公と婚約者の苦悩。そりゃ、とまどうよね、彼女がいきなり別嬪さんになって戻ってくるんだもの。外見だけを愛してくれてるんではないと、理解しつつも、思い悩む。。。事件がらみは激しいけど、恋愛は純だ。

    ロシアの情報部やらアメリカのCIAやらもう事件はなんだかすごいことになり、こんなんで主人公の秘密ってばれるやん、とか。死ぬ人多すぎだって、とか。暗殺者ちょっとやばいって、とか。突っ込みどころはかなりありますが、あっという間に読めます。やっぱり、テンポかなぁ。

    今回も、守られてるっていいな、、と思ったのでした。

  • 大沢さんの天使シリーズ第2弾。
    この本を読むためには前シリーズの天使の牙を読むことをおすすめします。
    人物像、背景ともに牙からきてて、内容が一部割愛されています。
    個人的には天使の牙の方が好きですね。

  • ロシアンマフィア怖い!ヴォールクはちょっと可哀想…

  • 「天使の牙」の続きです。
    天使の牙の話を引き継いでいるので、前作を読んでアスカと仁王コンビに惚れこんだ方に読んでいただきたい一作です。

著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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