- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041753620
作品紹介・あらすじ
霧の中、公園でデート中のカップルが、暴漢に襲われた。二人を助けようとした警察官は、逆にナイフで刺殺されてしまう。そして、助かった二人もなぜか現場から逃げ去ってしまった。数日後、男は女から別れを告げられた。「卑怯者!」という言葉を残して。男は自身の「罪」を償うために刑事に転職するが-。全てを懸けて意地を貫き徹した男を描く、白眉の"証明"シリーズ。
感想・レビュー・書評
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読後明日の我が身にも起こり得るかも知れない作品群の中で、失われた20年を追求する。ラストになってすべてひっくり返る展開とは?
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その構想力は 豊かで 緊張感がある。
・麻子と道太郎の前で 松野時子の父が殺される。
麻子が道太郎に卑怯者といわれる。
・道太郎が償う。時子と結婚。
・矢吹と麻子との結婚
戦争に対するとらえ方が リアリティがある。
・笠岡道太郎の風化とその執念の描き方が優れている。
・結末として 時也と由起子がうまくいくとなっているが
そうだろうか。
・殺人犯を父として持つ由起子の将来は?
・偽善の愛 が 森村誠一は好きなんですね。 -
面白いんだけど、読後に異様に残るこの感覚は何でしょう?人間の業を思わされる。
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図書館の先生に進められ読んだ一冊。
一言で言えば、
『いい、ものすごくいい』
今まで読んでいたのとは別ジャンルだからか新鮮な感じがした。
世界観が多分戦後のバブル時代(だと思う)
その中で展開していく一人ひとりのドラマがいい感じで、読み終わっても「こんなんでいいの?」と言いたくなる一冊。
高校生の自分とはちょっと違う青春だったけど、かなり面白かった。
久々に読んでよかったと思える作品。 -
筆致は卓越してるが、ストーリー中で
強姦された女性が強姦相手とつき合ったり、
一番悪いヤツらが野放しだったり、
この人の倫理観は根本的におかしいと思う。 -
証明三部作のひとつ。
自身の罪を償うため、青春を取り戻すため刑事に転職し、一生をかける男の物語。
矢村と由美子の再会、矢吹の軍隊での話、由紀子と英司の恋などそれぞれのストーリーも楽しみながら全体として絡みあってくれるので良いです。
でも名前が似すぎて混乱します。。。 -
「証明三部作」ではこれが一番好きです。たぶん他の二作に比べ、派手さがないのか映画化されてはいませんが、三浦綾子の「氷点」や野沢尚の「深紅」あたりが好きな方はこれもチョイスしてみてはいかがでしょう。
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これも森村誠一の代表作。理屈抜きに面白い。山崎努主演のドラマもかなり良かった。
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「人間の証明」「野性の証明」と並ぶ証明三部作の1冊。高校時代に購入。
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森村 誠一 / 角川書店 (2004/08)