- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041851043
作品紹介・あらすじ
永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。各巻カラーイラストの表紙、巻頭に十六頁カラーを掲載。
感想・レビュー・書評
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火の鳥といえばこの鳳凰編のイメージ。我王。
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火の鳥の中に一貫して流れている
テーマのひとつが宗教と政治
人を精神的に安らかにさせるのが
本来の宗教なのに
いとも容易く人をしばつけ
支配するものとして使えるものだと
恐ろしく思う
ブックオフにて取り寄せ
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輪廻転生。
一寸の虫にも五分の魂。
怒りの力。
大仏は権力の象徴。
生きるということ。
また読み返したい。 -
子供の頃角川でアニメ映画化され、ファミコンソフトで発売された鳳凰編、というのが自分の鳳凰編に対する記憶だった。
当時のコナミらしくいいアクションゲームだったが、当然主人公が我王で仏師だということ以外なんの共通点もない。
アニメ映画はテレビ放映されて観たはずだが、正直子供では内容もろくにつかめなかった。
この時我王が腕を失っていることを知ったんだっけな。ゲームだと普通にのみ投げてぴょんぴょん飛び回っているのでわからなかった。
そういや鬼瓦を作って足場にしていたりもしたっけか。
今思うと物凄い原作無視だわ。
まあ当時の技術で鳳凰編をどうゲームに出来たって原作通りには作りようなかっただろうけど。
映画が86年、ゲームが87年らしいので、改めて本編を読んだのは30年以上経ってからということになる。
というわけで一気に読み切った。
やっぱり手塚漫画らしくメタフィクションが酷い。
しかしそれでもなおこの世界観は濃すぎて引き込まれるなあ。
我王と茜丸の対比、そこで関わる人物のその後の螺旋の繋がりよう、これまでよりも段違いで複雑にして濃厚だった。
しかしテーマとしては非常にわかりやすい。
人気があり有名なのもよくわかった。
若干話が逸れるが、解説で手塚治虫が共産党と関わりがあったという一文を見た。
なるほどたまに出てくる反権力賛美の思想はそんなところから来ていたのかとちょっと納得してしまった。
鳳凰編でもちらりとそんな話がある。
手塚作品を考える上で押さえておくべきポイントだと思う。 -
おまえが生んだ仏は
おまえだけのものだ
だれにもまねられぬ
だれにも盗まれぬ -
宗教と政治が結びつき絶対権力者となる…いつの時代にもこの恐れは潜んでいる。たまたま安部元総理襲撃事件で浮かび上がった統一教会問題が今現在大きく報じられいている。
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20220306
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面白い
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鳳凰編。
1万円札の裏側に印刷されていて、よく目にする鳳凰...ホウオウゴケが好きなので、気になるホウオウ。
2人の木工を軸に物語は進んでいきますが、どうやって複雑な展開を考えられたのか...感心させられました... -
火の鳥シリーズの中で一番好きな1冊です。我王と茜丸の人生が交差しながら、それぞれに変わっていく様が味わい深い。
「虫魚禽獣死ねば... どれもみんなおなじ!
人が仏になるなら... 生きとし生けるものはみんな仏だ!」
生命は全て円となり循環している。
仏教の宇宙観に基づく物語の時空間の大きさに圧倒されます。