スカートの風: 日本永住をめざす韓国の女たち (角川文庫 お 23-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041903018

感想・レビュー・書評

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  • 韓国の文化を勉強し始めたときに、偶然、古書店で見つけた本。
    韓日両面からの視点で、韓国文化や生活を見つめた本は、それまでのガイドブックや、難しい評論にはない新しさで、一気に読んだ。大変面白い。

    以来、著者の呉善花氏の作品は、ほとんど読んでいる。私にとっては、どのガイドブックよりも参考になったと言ってよい。

    著者は、私より数年歳上のようだが、いろいろな本を通じて語られる著者の大学、大学院留学時代の韓日関係が触れられるところは、同時代の懐かしさと、緊張感が蘇る。

    韓国で仕事をするとき、「あぁ、このことね」と、うなづくことも多い。私にとっては好きな著者であるが、韓国からの留学生の中には、違う評価をする友人も多いので、ちょっと評価が分かれるかもしれない。

    いずれにしても、私にとっては、韓国文化を学ぶ、最初の本として印象の強い一冊。

  • 韓国からのエリート女性が、残念な日本留学生となり、まじめに日本を理解しようとすればするほどわからなくなるという日々を乗り越えていま、その目で見た日韓の比較文化論的エッセー。
    目からうろこで、日韓情勢のニュースがそうだったのかと今更ながらによくわかる。
    過去の権威を否定して、自らの王朝文化の正当性を主張し、儒教の一側面を固く守り上下の支配体制を固めてきた李氏朝鮮時代の見えざる呪縛が根底にあるという説には納得。そこからはじまる男尊女卑、なぜ女性は韓国を飛び出し日本へと向かうのか。大変興味深く読むことができた。

  • 日本での生活が長い筆者が、日本との比較をしつつ、韓国という国をぶった切っている一冊。

    ちょっと時代背景は古いけど、今でも興味深く読めます。

    当時、これを書いた彼女の勇気に感服。

  • 韓国人の著者が感じた日本人と韓国人の考え方の違い。韓国人から見て理解しがたい日本人の考え方や、常日頃から不思議に思っていた韓国人の激しさの理由が解り、面白かった。日韓比較のありがちな本だけど、この本は他のものより深くつっこんであると思う。

  • 爆笑して読んだ。凄く面白い。少し古いので現在の韓国がどうかは判らないがこの一冊で韓国人にときめける。

  • 27歳で日本に留学して8年後に学生をしつつ、仕事を始め、さらにこういう本を出せるようになるほど、日本をよく見ている。運や時代、本人の頭の良さだけではとうてい計り知れない、バイタリティを感じる。なんとなく頭で思っていたハングルという文字の限界に言及していて、面白い。(2007.2.24)

  • 「泥棒に入られた」これは日本の文化に根ざした言い方。受身の姿勢。あくまでも悪いのは自分。自分が悪いと省みる。<br>

    「泥棒が入った」これは韓国の言い方。主体的な文化。あくまでも悪いのは泥棒。他罰的な文化。

    在日韓国人として日本の人に読んで欲しい本。インターンでインタビューの時に上智の留学生相手にこの話をして、すごくスムーズに取材することができた。本は読んでおくべきと思った瞬間です(≧ω≦)

  • 韓国がオリンピックを経て高度成長時代に入り先進国の仲間入りをした頃、さてその民族はどうしていたか。日本と似て非なる文化の一面を、韓国ブームよりもずっと早くこの人は日本の注ぎ込んでいた。続編も沢山でている。

  • 韓国から留学生として日本に来た著者の日韓比較文化論…。

  • 図書館でみつけて一気に読み上げた本。まず、著者に会いたくなってしまった。冬ソナ、韓国ブームだけど、国民性が理解できるシリーズ

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著者プロフィール

韓国・済州島生まれ。1983年に来日、大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程修了(北米地域研究)を経て、現在は拓殖大学国際学部教授、東京国際大学国際関係学部教授。評論家としても活躍中。1998年に日本国籍取得済み。
主な著書に、『攘夷の韓国・開国の日本』(文藝春秋、第5回山本七平賞受賞)、『スカートの風』(三交社・角川文庫)、『韓国を蝕む儒教の怨念』(小学館新書)、『韓国「反日民族主義」の奈落』(文春新書)、『日本にしかない「商いの心」の謎を解く』 (PHP新書)、『反目する日本人と韓国人』(ビジネス社)など多数。2021年から「呉善花チャンネル」を開設、「相反する日韓学」を配信中。

「2023年 『日本のどこが好きですか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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