ナンシー関の記憶スケッチアカデミー (角川文庫 な 30-9)
- KADOKAWA (2003年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041986097
作品紹介・あらすじ
「記憶スケッチ」とは、提示されたお題を記憶のみに頼って描くこと。「カエル」「パンダ」「鉄腕アトム」「ランドセル」など、お題は一見簡単に描けそうなものばかり。ところが全国から寄せられた大量のサンプルが、「人間の記憶」のあやふやさを暴き出してしまう。「何でこんなになっちゃうワケ」と笑っているあなた。「カマキリ」を何も見ずに描けますか…?一度読み始めたら止まらない、抱腹絶倒の「症例」の数々。「天才」ナンシー関の最高傑作、待望の文庫化。
感想・レビュー・書評
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先日読んだ平松洋子さんのエッセイに登場して
面白そう!と借りてみました。
「〜記憶のあやふやとスケッチのうやむや〜」
雑誌で1996年に始まったというこの投稿企画。
お題があって記憶だけを頼りに絵に描く。
今ならすぐに検索しちゃうところでしょうが
まだインターネットも普及していなかった時代。
いやはや…
その、はちゃめちゃな絵(失礼!)にビックリ。
でも実際やってみたら、わたしも全然描けないだろうなぁとは想像がつきます。
「カエル」「ぺこちゃん」「小便小僧」「スフィンクス」とお題を出されても、果たして線さえ描けるのだろうか。。。たぶん全くダメでしょう
投稿された絵に添えた
ナンシー関のコメントがまた超・面白い!
細かい所まで観察。ばっさり、痛快です。 -
抱腹絶倒というのはこういうことをいうのだろうと、この本を読みながら思った
提示されたお題を記憶だけに頼って描いてみることを
「記憶スケッチ」というのだそうだ
『通販生活』に投稿されてきた絵から厳選したものにナンシー関さんがコメントをつけられたもの
今回のお題は
カエル、ぺこちゃん、海老、ウルトラマン、小便小僧・・・と20にもおよぶ
自分が描けもしないのに、投稿されてきた絵を見て、お腹を抱えて笑わせてもらった
涙まで出して・・・本当にごめんなさい
お題とは似ても似つかぬ不可解な絵のおもしろさと相まって、その人一つ一つに添えられたナンシーさんのコメントが最高なのだ
例えば「ぺこちゃん」に投稿された一枚の絵に対して
「これは大空真弓さんです。そっくりです。『週刊朝日』の山藤章二の似顔絵塾に出したら入選するかもしれません
ぺこちゃんじゃないことに関しては、もはや言うまでもありませんが」
とのコメント
なるほど、本当だ!大空真弓そっくりと唸ってしまい、最後のバッサリ一言に吹き出してしまう
また、「カエル」の絵に対して
「上手く見せようとか、少しでもカエルに近づけようとか、そんなことより元気が一番。子供のうちはそれで十分、と思ったら45歳!? 何という大人気なさ。奇跡かもしれません」
ページをめくると、次から次へと楽しい絵とコメントが続く
何か肩の力が抜けて、心の底から笑わせてもらった -
かなり笑える。
出されたお題を、記憶だけに頼って書くことを「記憶スケッチ」と本書では呼んでいる。お題は、例えば、カエル・ペコちゃん・海老・ウルトラマン、等。読者の「記憶スケッチ」の投稿を、ナンシー関がコメントをつけて解説している本。
実際に、例えば、海老を記憶だけに頼って書いてみて欲しい。私も書いてみたが、とても海老とは思えないものしか書けなかった。人間の映像記憶が、すごく曖昧であることが、よく分かる。
読者の投稿した絵も笑えるが、ナンシー関の解説も同じくらい笑える。 -
シュールな笑いが好きな人には、聖書のような一冊。
作者のような鋭い返しができたら良いなと思って、たまにこれ読んで勉強してます。 -
産経新聞のビブリオエッセーに紹介されていたので、読んでみようと思いました。提示されたお題を記憶のみに頼って書くこと。なのでこちらの本を読むときはすっと笑いながら紙とペンをご用意ください。思い込みって怖い。あれここ、こんな感じだったかななどいろんな人とコミュニケーションを取るのにいいかも。このご時世ズームとかでもお互いにお題を出して遊べそうですね。
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なんでこうなっちゃうの~!?と思いつつ、
自分で描いた絵も似たようなものだったり。
投稿作品のヘロヘロぶりと理事長の絶妙なコメントに笑いすぎて息ができなくなり、
休み休み読みました。
そんな理由で、薄いのにやたらと読むのに時間がかかった一冊です。
笑って免疫力アップできそう☆ -
最高!
笑いがとまらない。
絵もおもしろいけど、添えてあるコメントのセンスのよさよ。 -
本当におもしろい。
きちがいじみた作品が並びますが、それだけではただの「ファニー」。そこにナンシー関の絶妙なコメントが加わることで「インタレスト」に昇華しています。
ゲラゲラしますので、電車など旅の友にはなりません。 -
購入した当時、めちゃくちゃ笑った記憶がある
たぶん今引っ張り出してきて読んでも笑うと思うw