アドルフ・ヒトラー (角川文庫 白)

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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043174010

感想・レビュー・書評

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  • 古本市で購入。昭和40年代という、まだまだ第二次世界大戦経験者が多い時代に、ドイツ人がヒットラーのことを比較的散文的に書くと、こうなるのかと知れる作品。民主主義の危うさという意味では知っておくべき史実なのかも知れませんね。

  • ヒトラーの悪口ばかりに終始。
    これでは未来のためにはならないような気がする…。

  • 十数年ぶりに再読。当時はあまり感じた覚えはないが、ヒトラー批判のために書かれた本のような感じ。ヒトラーやナチ(一部はドイツ国民も)を非難し蔑むような記述が多く、もっと客観的な表現で書かれていた方が良かった。筆者が感情的になっているのでは?と思わせるような書き方だった。ヒトラーの悪行のindexを知るには良い本だと思う。

  • あまりにも残虐なヒトラー。数十年前の事とは思えない。と、同時に彼が周囲を惹き付けた魅力の根元はナンなんだろうと思う。

  • (2008.05.14読了)
    ヨーロッパにおける第二次大戦の主役は、ヒトラーということになるのでしょうか?
    同盟を組んだイタリアのムッソリーニは、残念ながら頼りない相棒でした。
    遠く離れた日本は、特定の個人としての主役のいない摩訶不思議な国です。「東京裁判」も首謀者が特定できずに困ったことでしょう。

    この本の原題は Hitler and Nazism (ヒトラーとナチズム)です。1961年の出版です。
    200ページほどの本ですので、手ごろで読みやすい本です。

    アドルフ・ヒトラーは、1889年4月20日に生まれました。ドイツ人ではありません。父は、オーストリアの税関史アロイス・ヒトラー52歳です。母は、20台の百姓の娘で、アロイス・ヒトラーの3度目の妻です。母親の名前は、クララ・ペルツルです。
    アドルフが13歳のとき、アロイス・ヒトラーは肺病で死んだ。
    1908年の12月末、アドルフの母親が死んだ。母の死は、アドルフが自分で生計を立ててゆかなければならないことを意味した。
    アドルフの望みは、芸術家になることだった。
    1914年8月、志願兵としてバイエルン歩兵連隊に入隊。
    1919年の夏、アドルフはドイツ労働者党の7番目の党員になった。
    1930年の選挙では、ナチ党勢力は一挙に107議席に躍進した。
    1933年1月30日、フォン・ヒンデンブルグ大統領はヒトラーをドイツ首相に指名した。
    「ドイツ人はなぜヒトラーを受け入れたか?
    説明の鍵はドイツ文化の本質そのものの中にある。
    数世紀にわたって、ドイツは指導者の命ずるままに行動することが最も重要であると教えられてきた。」(58頁)
    「ヒトラーとナチに関わるドイツ人の責任については、二つの異なる見解が存在する。一つはドイツ人自らがナチの独裁を招いたとするものである。それは全て合法的に行われた。そして、やがてナチズムの悪の本質を見極めたとき、彼らはそれを追放する勇気を持たなかったのだといわれている。
    いまひとつの見解は、ヒトラー政権の行き過ぎを理由に、全てのドイツ人を非難するのは不当だとするものである。この見解を取るものは、数百万の善良なドイツ人がヒトラーと彼の追従者たちにだまされ、ほとんど手も足も出なかったと主張する。」(60頁)
    1933年3月5日の総選挙で、ナチは議席数を196から288に増大させた。ヒトラーは待望の政権を獲得した。
    「ヒトラーの性格には、まったくの別人かと思えるほどはっきり違う二つの側面があった。あるときはたいそう愛想が良くて親切なのである。彼は音楽を愛し、子供たちと遊ぶことを好んだ。やがて出し抜けに、誰か敵対する人物の名前が出たとたんに、彼は怒りの発作に駆られて自制心を失ってしまうのである。顔は憤怒の余りどす黒く膨れ上がる。金切り声を張り上げて絶叫し、口汚くののしり、激しく腕を振り回して、テーブルに拳を叩きつけるのである。」(73頁)
    「ヒトラーは狂信的なエゴイストであった。彼は自らを運命の人、ドイツの救世主と考えるところから出発した。アドルフ・ヒトラーは無謬である-絶対に誤りを犯さないと考えていた。いかなる場合でも自分の誤りを認めなかった。」(74頁)
    「ヒトラーはいわゆる専門家を忌み嫌った。少年時代から自分より教育のある人間を軽蔑していた。知性はついに無縁だった。」(75頁)
    「ヒトラーは人種の純血こそこの世で最も重要なものであると主張した。一国民が強大であり続けるためには、その血を純粋に保たねばならなかった。」(114頁)
    「ヒトラーの憎しみの容量はほとんど無限だったが、とりわけユダヤ人に対する憎しみがはなはだしかった。ヒトラーはドイツの諸悪の責任をユダヤ人になすりつけた。」(117頁)
    1938年3月12日の夜明けを期して、ドイツ軍は国境を越えてオーストリアへ進駐した。
    1941年6月22日、ヒトラーの軍隊は国境を越えてソ連領内に侵入した。
    1945年4月30日、ヒトラーは自殺した。
    (2008年5月23日・記)

  • 悪魔の申し子、アドルフ・ヒトラー。信じられないような人間の残酷な愚行…だからこそ戦争の悲惨さを後世に伝えていかなければならないのではないでしょうか。

    「ヒトラーの果たした役割は、歴史の中で、恐ろしい、ほとんど信じられないような一章を占めている。我々は決してそれを忘れてはならない。人間らしく生きるために、世界の未来のために、決してそのことを忘れないと誓おうではないか。」

  • やむを得ないこととはいえ、視点があまりにも偏っている。ヒトラーの生涯の概要を理解するにはいい。

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