日本人とユダヤ人 (角川文庫 白 207-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043207015

感想・レビュー・書評

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  • あまり良い気分で読めなかった。
    理由は、ユダヤ人を自称していることへの違和感が大きい。

    内容に関して、
    まず日本人とユダヤ人比較において
    「国土が戦場となることを免れた。生活の場が戦場になるということがどういうことなのか、おそらく日本人は永久に知ることがないだろう」(P64)
    とあるが、沖縄はどうか。ユダヤ人を称して記したとしても「日本人」として本島での戦いを経験した沖縄にふれずに語るのはどうなのか。

    また、ユダヤ人を「政治低能」と評した際に引用している「日暮硯」の12ページにも及ぶ原文引用はその長さに驚いた、結局何が言いたかったのか、不勉強な私には読み取れなかった。(日本語を母語としないユダヤ人であればこの長文引用もさもありなんだが)

    さらに、「じゃがたらおはる」の話では「中国人と結婚した」とあるが、結婚したのはオランダ人との混血シモン・シモンセンとされている。ユダヤ人自称とこの嘘で正直愛想がかなり尽きてしまった。

    個人的感想だが、ユダヤ観を日本人の視点から好き勝手に語っているとしか思えず、説得力があるのは日本人の何たるかを語っている部分のみである。(著者は日本人なのだから、日本人観が雄弁に語られていてそれに説得力があったとしてもおかしくない)

    著者についてちゃんと調べてから読むことを徹底すべきと再認識させてくれた本。

  • 日本人が「政治的天才」というのを
    「う~んそれはどうかなあ~~」と思いつつ、
    ユダヤ人の視点はそれなりに興味深く読んでいた。

    が!騙された!

    いかにも翻訳的な言い回しを多用しており、
    騙すのがうまいなあ…

  • この人日本語すごいうまいと思った。古いけど結構有名な本らしい。

  • 色んな意味でカオスな一冊。
    オモチャ箱をひっくり返した様な。

    話があっちゃこっちゃへ、二転三転。
    随分と個人的な激しい主観で、もの云う感じ。一体、どこから引用しているのかも分からない統計だったり。
    熱く説諭してるかと思えば、いきなりあとは読者諸君に任せるなんて多々。

    たまに、中々良いことを言ってたりもするんだけどね。

    と、云うか、本当にこの著者ユダヤ人なのかな??

  • 【 日本では、デマもインチキも無罪? 】
     最近出た新装版では、著者が 「山本七平」 になっています (^^)/。
     ユダヤ人について知りたいと思って読んではいけません (浅見定雄 『にせユダヤ人と日本人』 参照)。
     日本人についてなら? 井上ひさしさんは、本書に出てくる日本について書かれた部分に重大な間違いが散見されるので、実際は誰が書いたものであるにしろ参考にはならない、と斬って捨てています (『ベストセラーの戦後史 2』)。
     結構良いことも言っているのに、これじゃ利敵行為だよ (つ_;)。

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