雨と夢のあとに (角川文庫 ゆ 5-8)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043437085

感想・レビュー・書評

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  • なんだかいつも柳先生の文章には「引き込まれる」という表現がぴったりきますね。

  • 海外に仕事で出かけたお父さんが事故死するが、幽霊になって、娘に会いに来る話。これじゃあ娘が救われません。父一人娘一人なのに、海外にしょっちゅう行く仕事をするんじゃねえ、といいたい。

  • 雨の父親は蝶を撮るために何日も家を空けることがざらだ。
    今回も台湾への撮影に向かったが、帰ってきた父親は何かが変。
    さらに隣に住む女性も加わり一見幸せな生活が始まるが
    徐々にほころびが見えてくる。

    12歳の雨の話し声が聞えてくるような文面です。
    微妙な年齢の子の不安とそれを打ち消したい希望が
    ぶつかりあって少女を歪ませていく。
    もうちょっと訴えかけてくるところがあってもいいかも。
    さらりと読んでしまった。

  • 何も知らない主人公のあめと幽霊になってしまったことを必死で娘に隠している父親の日々生活が描かれている。
    ラストは父親は成仏してしまう。
    感動した。

  • わたしは雨が好きで、表紙の溶けるようなあめいろに惹かれて手にとった。 主人公の少女より、その父に感情移入しがちだったのは、なんでだろ。 せつなくて痛くて、また読みたくなる。 2回繰り返して読んだ。

  • 2008年3月8日読了<br><br>

    ドラマ、とても感動しました。<br><br>

    文庫化されていたので読みました。<br><br>

    ドラマとは全然違いましたが、より切ない気がしました。

著者プロフィール

柳美里(ゆう・みり) 小説家・劇作家。1968年、神奈川県出身。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で、第116回芥川賞を受賞。著書多数。2015年から福島県南相馬市に居住。2018年4月、南相馬市小高区の自宅で本屋「フルハウス」をオープン。同年9月には、自宅敷地内の「La MaMa ODAKA」で「青春五月党」の復活公演を実施。

「2020年 『南相馬メドレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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