バッテリー (2) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721023

感想・レビュー・書評

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  •  キャッチャーがいてこそのバッテリー。
     ピッチャー一人では何もできない。
     そんな関係ってたくさんある。

     子がいてこその親。
     生徒がいてこその教師。
     妻がいての夫。夫がいての妻。

     相手がいるからこそ成り立つ関係。
     それを理解しながらも、言葉にして感謝して、自らを弱めたりはしたくない。
     わかっているけれど認めなくない。

     若さゆえの傍若無人ぶりか。
     経験や知恵の裏打ちがないからこその強がりなのか。


     自信過剰。
     干渉されたくない。
     薄情なまでの真摯さ。
     未来への疑いのなさ。

     心の奥にほこをかぶって忘れていた記憶が甦る。
     少年時代の思い出。
     いつ失ったのか。どこで失ったのか。

  • 先輩も校長もクソだな

  • 自信家の巧、相手の気持ちを思いやる、キャッチャーの豪と弟。
    中学生1年生、小学生がこんなにできているか?と思いながらも面白い。そして後半の優等生先輩の嫉妬、やっかみから来る、いじめを超えたリンチ。自分の周りにはこんなやついなかったよな と思いながらも、最近の犯罪の低年齢化の裏には、こんなことがあるのかもしれないと、なんとなく空恐ろしい2巻目。
    確かに、自分たちの時代にも、喧嘩やいじめ、脅しなどはあったが、その中心となるのは、見た目からグレているとか、ワルだと一見してわかるような輩ばかりだったように思う。しかし今はごく普通の子供たちが事件を起こす。その実態が、このの先輩たちだとしたら、私の想像をはるかに超える子供たちが身の回りにいるかもしれないということになるのだろうか?
    小説の中味とは別に、現代の子供たちの病んだ心を見ているように感じたのは、私だけではないはず。
    それぐらい、起ってもおかしくない日常が、書かれていたのか・・・。

  • 重い!少しずつ大人になっていくところが切ない。青波の出番が少なくて寂しい。

  • 中学生活も始まったし、入部届も出したし、
    さぁこれで野球ができる!試合が楽しみ!
    と思ったら・・・思わぬ障害が。

    上級生からの陰湿な嫌がらせ。
    学校側の問題もみ消し。
    そして、停部。

    ただ野球がしたいだけなのに
    それだけなのに。

    もどかしくてたまらないだろうな。。。

    純粋に応援したくなる本。

    早く次が読みたい!

  • 自分の力を信じて、大人に理不尽に決して屈しようとしない巧。なんてなんて不器用なの!!と憤りながら読み進めていたが、ある一節でふと思った。自分をここまで信じて生きてみたい。そんなすごい力はないけれど、自分を信じて何かを成そうとすることの大切さを感じた。また、それでも、大人によって生かされてるこの生きにくい現実は現実。とりあえずお仕事で巧ほどの力はもちろん無い私は、言われたとおり力になれるように頑張ろう。笑

  • 1冊目では小学生だった主人公たちが中学生になり、部活動という縦社会で新しい試練を経験してゆく展開。素直にのめり込んで読めるのは相変らずなのですが、ちょっと微妙にあざといかなあというか…気になるというか、このまま暴走するといわゆる“BL”すれすれの展開になると思うんですが(汗)。個人的にはイヤじゃないんだけど、作者が果たして狙ってやってるのかそういうつもりはないのか、ちょっと気になりました…。

  • 歯がゆい。
    その言葉につきる。

    どうしてこう上手くいかないんだろう。

    優しさと切なさの連続。

    その中に愛を感じる作品。

  • 生徒に借りた。その彼はまだ3巻を読んでいる途中だそうだ。

    ストーリーが激動だった。反抗。仲間割れ。流血。


    --
    この本を読んで子供たちは何を思うだろうか。
    ●自分のやり方を子供たちに強いる教師への嫌悪感
    ●恐れず権力に立ち向かう主人公の度胸への羨望
    ●達観した考えを諭す爺さんへの敬意
    ●現実主義の過ぎた先輩達への反感
    ●思慮深い素直さを持つ弟への萌え
    ●淫獣メリーさんへのツッコミ

    こんな臭すぎる脚本は現実には到底経験できないだろう。
    だから、この本を読むことによって疑似体験できることがとても価値があるのである。

    かく言う野球部主将だった私も、中学生の時にこの本を読んでいたらどうなってたやろうか。
    先生に盾突くことが多くなってたやろうなぁ。

    厨二病の感染媒体としてこの一冊を紹介します。

  • 各々の弱さ・脆さ、信念が伝わる。
    子どもって怖くて面白いと感じる作品。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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