ぼくは悪党になりたい (角川文庫 さ 43-2)

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043790029

感想・レビュー・書評

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  • エイジくんに惹かれた。いろいろ家のこととか弟のお世話とか当たり前のように押しつけられる彼を思うと切ない。やりたいように気ままに好き勝手生きたいわけじゃないけど、それが実際にできる環境にいるのといないとでは雲泥の差があると思う。杉尾さんがエイジに事実を告げるあのシーン、1ページにあの1行だけの破壊力、すごい。あそこはまさかまさかで私も仰天した。アヤは好きじゃない。もうエイジに関わらないでくれ。遊ぶ金欲しけりゃお風呂でも沈みやがれ(品がなくて失礼)。羊谷がバーチャル彼女に夢中になるのもなんかわかる気がした…。

  • 【本の内容】
    兎丸エイジ、17歳。

    ぼくの家庭に父親はいない。

    奔放な母と腕白な異父弟・ヒロトの三人で平凡な生活を送っている。

    毎日家事全般をこなす高校生が平凡かどうか疑問ではあるのだが…。

    ある日、ヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、ぼくの平凡な日常は少しずつ崩れはじめる。

    生きたいように生きる人たちの中で、ぼくだけが貧乏くじをひいているのではないだろうか?

    ―少年の葛藤を軽妙な筆致で描いた、新時代の傑作青春文学。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    なんで自分だけこんなに我慢しなきゃならないんだ!!」なんて思っているアナタ。

    なんか心がにごにごしているアナタ。

    この本を読んでみて下さい。

    自分の思ったように生きるということは、こんなにもエネルギーが必要なことなのです。

    さぁ!!みんなで“悪党”になろう!!

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 悪ぶってたいだけだったことに気づく少年

  • 自身を映画「ギルバート・グレイプ」の主人公に重ね合わせる。

    自分だけが貧乏くじを引いているのではないか?
    そんな疑問が頭に浮かぶ。

    流されていく。やけくそになる。
    若いことっていいな。

  • 【あらすじ】
    兎丸エイジ、17歳。
    ぼくの家庭に父親はいない。奔放な母と腕白な異父弟・ヒロトの三人で平凡な生活を送っている。毎日家事全般をこなす高校生が平凡かどうか疑問ではあるのだが…。
    ある日、ヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、ぼくの平凡な日常は少しずつ崩れはじめる。
    生きたいように生きる人たちの中で、ぼくだけが貧乏くじをひいているのではないだろうか?
    ―少年の葛藤を軽妙な筆致で描いた、新時代の傑作青春文学。

  • 母はシングルマザー、ませた異父弟、幼馴染はチャラいイケメン、その親友の元カノとセックスして童貞喪失。自分が高校生の時にこういう設定のYA小説を読んだらきっと卒倒したに違いないが、平成も25年が過ぎ21世紀にも突入した日本の若者にはありふれた光景なのだろう。特に衝撃的な展開があるわけじゃなく、自由奔放な人々に囲まれたことに悩みつつ、思い切って枠からはみ出そうとしてもどこか失敗してしまう、至って普通の少年の健全な人生がテーマなのだから、昔の高校生も安心して読めるのだ。家族が社会的な理想とはかけ離れていても、決して不幸じゃないってことだよ、エイジくん。

  • 兎丸エイジ、17歳。ぼくの家庭に父親はいない。奔放な母と腕白な異父弟・ヒロトの3人で平凡な生活を送っている。毎日家事全般をこなす高校生が平凡かどうか疑問ではあるのだが……。ある日、ヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、ぼくの平凡な日常は少しずつ崩れはじめる。生きたいように生きる人たちの中で、ぼくだけが貧乏くじをひいているのではないだろうか? ――少年の葛藤を軽妙な筆致で描いた、新時代の傑作青春文学。

  • 思っていたよりも心地よく読み終えた。主人公のエイジが好感を持てる少年だったからかもしれない。高校生なのにタバコって……!お酒って……!と思ってしまったけれど(笑)それでも健やかに(むしろためこんでいない)成長していて、そういったところがよかったんだと思う。

  • 中盤までは面白かったんだけど、後半からなんだか微妙な感じになっていき、なんかもったいないなと思ってしまった。

  • この著者の描く少年たちは、クールで大人っぽい。
    で、読後が、さわやか。

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著者プロフィール

東京都生まれ。慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業。1995年『ジャンボジェットの飛ぶ街で』が講談社児童文学新人賞佳作となる。1996年『ぼくらのサイテーの夏』でデビュー。同作品で第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞を受賞。2003年『楽園のつくりかた』で第50回産経児童出版文化賞を受賞。その他の著作に『世界がぼくを笑っても』『バラ色の怪物』などがある。

「2015年 『楽園のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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