ナラタージュ (角川文庫 し 36-1)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043885015

感想・レビュー・書評

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  • 個人的に大好きな本です。
    同じような経験がある方にはとってもおすすめ!

  • 少し似ている?けど自分とは全然違う。言葉の節々が深いところまで沈んでくる。読み返したい。

  • 島本理生さんハマってからの2作目。1作目はファーストラブ。

    柔らかくも浮かんでくる情景描写が繊細で、特に小野くんちのあたりは綺麗に脳裏に線路や山道が投影された。

    正直なところ、泉ちゃんには完全に同意はできないけれども、本当に愛していた人を前にここまで真っ直ぐに、あえて言うならばしつこくできるのはすごいことだなと思った。

    結局人は落ち着くところに落ち着くって感じで、それが決してどうか、ということではない。
    いつまでも″好きでいられた人がいた″ということが、生涯を通じて大きな財産になりうるし、重荷にもなることを伝えてくれたようだった。

  • 昔の自分に重ねて感情移入してしまった。
    最後の10ページくらいが一番切なく辛かった。

    “きっと、子供だったから愛とは違うとかじゃなくて  子供だったから、愛してるってことに気付かなかったんだよ”
    好きな言葉。

    何もいらない、与えるだけでいいって、
    なかなかできない。見返りを求めてしまう。
    自分が犠牲になっても
    大切な人のためならなんでもできる、
    それって究極の愛のかたちなんだなって思った。

  • 自分の理性ではどうしようもない選択をしてしまうことは多々ある。主要人物それぞれが感情に振り回される様子は良くも悪くも人間らしさを感じられて良い。
    終盤の事件は、きっかけ作りと作者の問題提起を含むとはいえ、登場人物が物語展開の犠牲になっている感があり気の毒。

  • 工藤泉さん、僕は怖いよ(笑)
    絶対諦めないよねコレ、今でも常に胸が張り裂けそうな
    気持で抑えられないとみてるよ、僕は。

    溺れるくらいの恋愛をした事がないからかな~
    あまり共感が出来なかったですね。
    "壊されたい"なんて、思った事ないですね。
    ※"壊したい"もないですよ(笑)

    ただ、読んでるとモヤモヤはしました。

    葉山先生もな~、ズルいんだよな。
    工藤さんを好きだったら、そっちにいけば良いのに
    工藤さんも葉山先生の立ち位置とかを分かって
    わきまえてはいたと思いますよ?

    ラストのレストランで真実を知った時は衝撃だった。
    ショックだろうし、逆に火もついただろうし。

    小野君も若気の至りで良かったと思いますよ(笑)
    彼の恋愛もなんか面白かったし。
    柚子ちゃんの事件もちょっぴり衝撃だった。
    一瞬内容飛んだよ、まじで。

    総合的にみるとこれが恋愛小説なのかと
    楽しんで読ませて頂きました!

    あ~、俺も壊される恋愛を。。。(笑)

  • 土砂降りな雨の夕暮れ、1人孤独に座り込んだ暗い部屋の中で見つけた小さな温かい光。そんな愛の話だった。ぼろぼろに傷ついて泣きながら駆け込みたくなる場所。弱さこそが人が愛される理由。

  • ネットの評判は良いものの、主人公に感情移入出来なかった。

  • 裏表紙に若き日の絶唱と書いてあったけど、まさにそんな話だった

    小野くんの描写が絶妙だった
    最初の方は優しくてお洒落で人当たりのいい感じでネイティブサンなんて聴いてる
    しかし主人公とつきあいはじめ、段々と彼のエゴや嫉妬が垣間見えてくると、部屋にグリーン・デイのポスターが、とある。大人っぽく見えた小野くんの幼さが露見する
    面白いと思いました

  • 葉山先生と泉の紡ぐ言葉は、どれもまっすぐで余分なものを含んでいなくてすてきだった。
    登場人物すべてが魅力的で、寝る間を惜しんで読みました。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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