雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1939
感想 : 166
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043892020

感想・レビュー・書評

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  • 夜市の方が面白かったな。

  • 前作よりもおどろおどろしい雰囲気。
    長編だけあってストーリーも厚いかな。

    うーん、おもしろいけど、個人的には前作の『風の古道』くらいほのぼのしてたほうが好き。

    2作に共通して、ちょっとのどかで切ない感じが好きですね。

  • 素晴らしい、の一言です。

  • 著者の描く世界が好き。
    単行本でも読んだけど、文庫版の装丁の綺麗さから購入。
    残酷なのに透明、やっぱり好み。

  • 相変わらず引き込まれる・・・

  • 残虐なシーンが苦手なので読んでて憂鬱になることもあったけどファンタジーとしては好きです。

  • 読み始めると止まらなくなる、流れるような文章。穏・雷季・風わいわい・闇番・墓町・獅子野など、興味を抱かずにはいられない設定、言葉の響き。引き込まれずにはいられない。気付けば3時間半、ぶっ続けで読みふけり読み終えてしまいました。もったいない読み方しちゃった・・・。

    前半は、「穏」という地図には載っていない土地が舞台。主人公の視点を通して「穏」について知っていくうちに、冬と春の間にある「雷季」という季節に姿を消した主人公の姉の謎や、そこに潜む穏という地の闇が浮かびあがってくる。それはもう、ぞっとするほどの。後半は主人公が「風わいわい」と共に穏を逃走し、こちらの世界へとやって来る。ここにあるのも、やはり穏にまつわる闇。穏の闇が、なんだか現代の闇とも通じていて、途端に異界との境界があやふやになってくる。読んでいる身としては、何だかちょっと置いていかれたような気になってしまう。でも、読み終えて、そんな気になってしまうのも当然といえば当然なのかなと思えるラストだった。何故ならこの作品は、最初から主人公の回想という語り口だったから。

  • 何故かこの人の文章は心地いい。知らない世界なのにまるで旧知のようにイメージできる不思議。ぐいぐい読めます。恩田陸なんかが好きな人はきっと好きな作家さんなのでは。

  • ホラーと伝奇を足して2で割った雰囲気のお話で怖くはなかった。
    読み進めて行くほどに面白かった。

  • 「夜市」で角川ホラーの短編賞を受賞した方の長編小説。穏と呼ばれるいろいろな因習が絡む集落で暮らす少年の物語。かと思いきや複数の人が絡み、事態は静かに着々と進んでいく。独特の雰囲気をもつストーリーと世界観に、ぐいっと引き込まれました。ホラーがニガテな人にもオススメ。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞してデビュー。直木賞候補となる。さらに『雷の季節の終わりに』『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』(後に『異神千夜』に改題)は山本周五郎賞候補、『秋の牢獄』『金色機械』は吉川英治文学新人賞候補、『滅びの園』は山田風太郎賞候補となる。14年『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。その他の作品に、『南の子供が夜いくところ』『月夜の島渡り』『スタープレイヤー』『ヘブンメイカー』『無貌の神』『白昼夢の森の少女』『真夜中のたずねびと』『化物園』など。

「2022年 『箱庭の巡礼者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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