- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043892020
感想・レビュー・書評
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長編作品。風わいわいというネーミングがなんか可愛い。
恒川作品は異世界の「掟」が容赦ない。主人公であれば、掟に穴が見つかったり何かしらの助けがあったりしても良いのにそれがない。
それに、1人になって静かに物語が終わる、と言うのが多い気がする。読み手としては主人公は幸せになってもらいたい。でもこういうラストだからこそ余韻が残る。 -
異界の穏。その生活は日本のそれとはまたちょっと違っていた。その世界観に魅せられた。人の憎悪、劣等感、憎しみ等の塊のようなトバムネキが恐ろしかった。
久しぶりに出会えた骨太作品だった。 -
独特の雰囲気を持った本。淡々としているが、すごく惹きこまれる。
色々な伏線があり、それを回収している手際も見事。
最初の予想を大幅に覆されたエンディングにすっきりとさせられました。
前作の夜市に比べて、長く設定がしっかりしているためか、若干地に足ついており、前作ほどふわふわした感じはしなかったが、他の作品に比べると、そういった雰囲気があり、そこが魅力の一つだと思う。
SFチックな雰囲気もあるが、ほとんどの人が普通の人で、リアルさを感じる分、その世界の異様さを感じることができる。
途中で視点が変わるが、最初はそれがだれかわからず、徐々にそれまでの話に追いつくところもわくわくして読めた。
個人的にこのときはとても睡魔を感じていたが、それでも読み進めるほどの面白さだった。
次の作品も、読むことにする。 -
相変わらず透明な文。恒川さんの文は短編の方が映えると思うけど、長いのも好き。
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近いようで遠い異界の話。
幻想的で少し怖い、恒川ワールドにどっぷりと浸れた。 -
「夜市」とちょっと違って、ちょっと似てる。
書きたいものの根本は同じように感じる。たぶん奇妙というか、切なさというか。 -
中盤以降、ちょっとだれ気味な感じがしたけど良かった。風わいわいが可愛い。