十三の呪 死相学探偵1 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 983
感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043902019

感想・レビュー・書評

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  • 刀城言耶シリーズより大分とっつきやすいと感じました。(どちらも大好きですが!)謎解き場面でのどんでん返しは健在ですし、シリーズの後2冊ではより身近に感じられるような舞台設定になっていますから、刀城シリーズの、昭和の田舎の名家と伝承と…というのが重い人にはこちらがおすすめできます。何より主人公に、言耶とはまた違った魅力がありますね!後々それが強調されていく展開なわけですが、猫!!かわいいな主人公!かわいい!!というのが第一に来ます…笑
    第一巻の本作では、謎解きが遅いせいもありちょっとテンポが悪い感は否めませんが、発想には思わず笑ってしまいました…2巻以降更に面白くなるので本作もできればちょっと堪えて読んでいただきたいなと!

  • 長編ホラーミステリー。最初はサクサクと読めたのですが、途中から中だるみして読めなくなってしまいました。
    途中を飛ばしてもなんとなく最後の方を読むと何があったのか分かるようになっており、飛ばしてよんで最後の真相にたどりつきました。
    確かにまさかこの人が犯人だったか。
    って感じでしたが、なかなか真相に辿りつかず、読み飽きてしまいました。
    でもテーマは面白い。

  • うーん。途中読んでてすこしテンポが悪いと感じた。
    軽妙な現代ものホラーに仕立てあげられているけど、どこかこなれてないような、持ち味が生かしきれてないような。ホラーだけどあんまりどろどろさを感じさせない。
    民俗学的なあれこれが好きなのもあって、刀城シリーズのが好きかも。

  • 人の死相が視える主人公・弦矢俊一郎。
    祖母は有名な拝み屋。

    依頼人・内藤紗綾香。
    彼女の婚約者・入谷秋蘭が急死。
    その後、入谷家では奇妙な出来事が続いているという。

    13という数字がよくでてくる。
    死へのカウントダウンの呪い。

    面白かったけど、やっぱ刀城シリーズのが好きかな。

  • 以前から気にはなっていましたが、表紙が変わって読みたさが増したので購入。

    刀城言耶シリーズよりは断然読みやすい。
    民俗学的な話なんかもないしね。
    ホラー文庫から出てるけどそんなに怖くはないかな。
    まぁもちろん怪奇現象はあるんですが。
    ミステリ物にしては、ホラーの要素があり過ぎるからそんなに探偵物!って感じでもない。
    こう書いちゃうとどっちつかずみたいな印象になっちゃうかもしれないけど、すいすい読めるし面白かったのは事実。

    主人公は好き嫌いがはっきり分かれそうな感じがする。
    私はこれはこれでありかなーと思いますが。
    まぁ実際いたらめんどくさそうだけど…

  • 私の読んだのと表紙が違う!!(゚Д゚;)
    こっちの方が全然いいじゃん!!
    けっこう、あっさりアサリ汁。
    でもそこそこ面白かった。

    主人公は子供の頃から特殊な能力があり
    その能力を生かし祖父母の元から自立を図る。

    死相が見える、死の影が見える探偵さんって設定は私好み。
    今回の事件・13人目の人物は想像付いたけど
    犯人は意外で驚いた∑( ̄ロ ̄|||)
    でも推理小説ならやっぱね…(笑)

    コミュ障気味の新米探偵の行く末が気になる。

  • 幼い頃から人の死を視ることができた俊一郎はその能力を使って探偵事務所を開く。
    最初の依頼者から死を視ることが出来なかったので、追い返した俊一郎だが、再び彼女が事務所を訪れたときそこに死が視えた...
    心霊探偵八雲的な感じかな。

  • ホラー文庫の本なので怖いものかと。
    怖いといえば怖いですがさほどでもなく
    面白いかと言われれば微妙で。
    (探偵シリーズお約束の警察やお偉いさんとの繋がりは初刊からもうすでに出来てます/笑)
    ただ、特殊な力を持った主人公が身内に見守り導かれながら成長するという所が
    個人的にツボで。
    色々欠点弱点も持ちあわせ
    才能はあってもまだ始まったばかりで色々未知のこの主人公が
    「この先どうなっていくのか?」という所に興味をおぼえたので
    このシリーズは読んで…みようかなあ。微妙。

    本を登録しようとしたら
    表紙の絵が違っていて驚きました。(今出ているのは新装版だけのようですね)
    前のものの方が
    あまり良いとは言えない性格とこの見た目の雰囲気が死相学という言葉の持つ雰囲気とも良く合っているし
    ちょっと根が暗そうでクセがあって陰がある…イメージぴったりなんですが^^
    新装版の方はいかにもターゲット絞りましたという感じの美青年で
    手に取りやすいライトノベルっぽい雰囲気ですね。
    それ系女子を釣りたい感じをひしひしと感じます。
    綺麗な絵柄である事は確かですが
    その表紙からは「真っ当な青年」の姿にしかみえず。
    売り上げの為に表紙の絵を選ぶというのはよくあることなのかもしれませんが
    本当にその内容に沿った「その本を示せる絵」をその本の顔として描ける力を持った絵師さんというのはとても少ない気がします。
    それだけに表紙が変わってしまったのは残念でなりません。

  • 人間に取り憑く死の影が見える探偵が,青年社長一家に振りかかる怪奇現象を解決する話。
    ホラーだかミステリだか判断が難しいが,どっちの要素も楽しめた。

  • 刀城言耶シリーズとは違ってお手軽な感じでした。そこまでガチな民俗学要素がなかったせいかもしれません。そうは言っても、怪奇現象の描写は相変わらず鳥肌ものでした。

    死相が見える体質のせいで人見知りで無愛想でぶっきらぼうな俊一郎ですが、探偵役を楽しんだり猫を可愛がったり、垣間見える人間性に萌えました。続刊も楽しみ。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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