ひとり夜風 紋ちらしのお玉 (角川文庫 か 57-2)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年12月25日発売)
本棚登録 : 55人
感想 : 5件
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- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043944002
感想・レビュー・書評
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幕末で名を馳せたあの人やこの人たちが登場します。
日本を変えようと駆け抜けていく男たち。
それを横から見ている女たち。
何とも切ないなぁ。
お玉の遣る瀬無さが伝わってくる様です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
しんどかった…(;o;)
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ジャンルを歴史物としたが、単に江戸時代を背景にしているだけで、市井の人物達のしみじみとした物語である。犬飼 六岐の「囲碁小町 嫁入り七番勝負」もとても楽しく読んだし、どうも、この時代にだんだんと惹きつけられてしまったようだ。
どちらも幕末の騒然とした時代だが、登場人物はみなしっかりと地に足をつけて、そしてしたたかに暮らしている。
最初は、お玉という柳橋の芸者を中心とした男女の性愛を描いた小説か、と思いながらも読んでいくと、芸者遊びをする殿様や豪商などの登場人物が、だんだんと時代のうずに巻き込まれていく。
その登場人物がまた活き活きとして描かれているのがすばらしい。
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