- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044002619
作品紹介・あらすじ
人物や事件、概念、専門用語をトピックごとに解説。時間の流れ順に掲載しているため、通して読めば流れも分かる。グレゴリオ聖歌から二十世紀の映画音楽まで。「クラシック音楽」の学び直しに最適な1冊。
感想・レビュー・書評
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わかりやすく、読みやすく、勉強になりました。
絵画やクラシックなどの芸術は、その作品や作者の背景を知ることでより深く味わえる、感動できると思っています。クラシックについて興味があるのに勉強不足だったため、買ってみて読んでみましたが、良かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クラシック音楽に目覚めたばかりではあるが、それでも少し物足りなかった。
入門者向けであると思い購入したが、一つ一つののトピックがあまりに簡便すぎる。また、現在の演奏家にも触れて欲しかった。 -
ちょっと断片的な感じがして全体の流れがわかりにくかったかな。
カラヤンなど戦後の話まであるのは良かったと思う。 -
クラシック音楽ってそもそも何?ってくらいの知識レベルはまずいんじゃないかと思い、概要をつかみたく読んだ。おそらくある程度知見のある方には物足りないとなるかもしれないけど(作曲家・演奏家の説明が一人に付き3-4ページ程度)、私にはちょうどよかった。まだ全部理解できた!にはまだ程遠いけど、クラシック音楽とは何をさしているのか、有名な作家の活躍した時代や立ち位置、トレンドの流れがつかめたのはよかった。
※バッハとモーツァルトとシューベルトとショパン、誰がいつどこで活躍したかもしらないくらいの底辺知識レベルです…。 -
クラシック音楽の歴史を概観。入門書として丁度良い。
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自分のようなライトなクラシックファンには十分な内容だったが、知りたかったのはこういう断片的な知識ではなく、クラシック音楽の体系、系譜である。
これが悪いとは言わないが、期待していたものではなかった。 -
一つ一つ話が完結しておりざっと流れを掴みやすい。
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西洋音楽の歴史を、99のトピックにまとめて解説したもの。「楽譜」、「未完成の曲」、「音楽の印象派」、「レコード」といった事物や用語に関するものと、作曲者に関するものとがある。著者は別に音楽の専門家という訳ではなく、雑誌のライターらしい。
分かりやすいとは思うけど、正直すごい印象に残った話というものもなく、サラッと知識を確認していくという感じで、ちょっと退屈な感じがした。ただ「標題音楽と絶対音楽」(pp.114-6)の話、曲のタイトルの話は随所でされているので、それは印象に残った。「歌やオペラ以外の音楽は、もともと『何かを描いた音楽』ではな」(p.114)く、「作曲家あたちは、『ただ書いた』だけ」(同)で、《英雄》とか《悲愴》は、後から興行師や楽譜出版社が売るために勝手にニックネームをつけたもの、という話は、色んなところでされている。最近、「エンター・ザ・ミュージック」というBSの番組で、指揮者の藤岡さんがマーラーの《巨人》のところでそういう話をしていた。そんな中で、《田園》はベートーヴェン自身が付けたタイトルらしい。でも、「この曲は外面的には標題音楽みたいだが、実際の田園の情景を描写したものではなく、田園にいるときの感情を示したものなので、絶対音楽だとする意見もある。」(p.116)らしい。正直素人には、分かりやすいやつの方がいいなあ、田園は田園を描いて欲しいし、英雄は英雄を描いて欲しいよなあ、その方が色々解釈できて楽しそうなのになあ、と思った。(22/10/11) -
クラシック音楽の歴史を時系列順に音楽家(作曲家が主)の生涯と音楽界に与えた影響を中心に説明している。
広く浅くという内容のため、クラシック音楽に詳しい方には物足りなさを感じるだろうが、はじめの取っ掛かりとしては最適だと思う。 -
西洋音楽史の入門編として、とても面白いです。多岐にわたる項目で、ここから更に「これをもっと知りたい」と思わせてくれました。
学生の頃に授業で習ったような項目の羅列では無く、楽器・人物・世界史などと絡み合って展開して、物語性というか人間味があり、クラシックという敷居の高い分野に親しみが持てます。ベートーヴェンは音楽室で睨んでいるだけの人ではない、と言う気持ちになります。
随所に著者さんの感想やツッコミや鋭い指摘が入っているのも面白い。
評価が星4つなのは、「完全」なものなどない、という著者さんの思いを汲んで(「はじめに」より)。