- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044003678
感想・レビュー・書評
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人間と感染症の戦いの歴史を読んだ気持ちになった
しかもウイルスは人間より有利な状況での
古くは紀元前のペロポネソス戦争から、戦争が勃発するたびに感染症が流行するという話が興味深かった
歴史上戦争で死亡した将兵の三分の一から半数は病死だという詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相当に膨大な領域を広く、そして網羅的に解説をしています。インフルエンザ、結核、エイズ、エボラウイルスなどなど。。。。。 知っている知識もありましたが多くは新しい知識となりました。コロナ前の出版ですが、新しいパンデミックが中国から起きることを予想しています。見識の深さに感動です!興味がある方は感染症とじっくり向かい合ってみることができますよ。
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新型コロナご流行る前に書かれているが、内容は的確でよく書かれていると思う。
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大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/672576 -
2020.05―読了
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まさか自分が生きるこの21世紀に感染症が大流行し、世界が混乱に陥るとは思ってもいなかった。本書はCOVID-19流行が始まる以前に出版されたものであるが、著者はそのような新興感染症の出現に警鐘を鳴らしていた。著者からすれば、起こるべくして起きたことと言えそうである。
感染症は人類の歴史の中で常に脅威であり続けたが、近年の医学の進歩により、人類は感染症に打ち勝つことができそうだと幻想を抱いていたかもしれない。しかしCOVID-19により現実を突きつけられた。これまで幾度となく感染症に苦しめられた歴史から学ぶ必要がある。
プロフィールによると、著者は感染症や公衆衛生を専門とする医師ではなく環境史が専門のようであり、自然と人間の関わりという観点から感染症について論じていた。感染症の専門家ではない分、不正確な記述もあったように感じる。 -
新型コロナの予言書のように思えてしまう。
起こるべくして起こったという側面もあるのかな。 -
著者は感染症よりは環境のスペシャリストなので、人間が環境に対してどのようなことを行ってきて、それによってどんな感染症が引き起こされてきたのかを論じています。
簡単に言っちゃうと、人間みずからが感染症を招いていることが多い。安全よりも経済優先、効率化優先の”進化”が今までなかった、菌やウイルスを発生させている。いろんなところでいわれる「安心・安全」というコトバも、単なるお題目のように感じられます。
面白いといっては何ですが、著者の石さんという人は仕事柄、いろんな感染症に罹っておられるようで、健康診断で既往歴を正直に書いたら、ふざけないでと怒られたそう。
その石さんが本書を書き終えた頃には病気を引き起こす微生物に対して「戦友」のように感じられたそうです。私たちはそれらに対してつい、”怖い、えたいの知れない"と感じますが(確かに命に関わる病気を引き起こすので)、ウイルスの存在が、たとえば人間も含む生物進化の過程で重要な役割があったらしいとか、単純なことではないのが本書を読むとわかります。
代表的な感染症を個別に取り上げながら論じられているので、興味のあるものから読むのもいいと思います。新型コロナの流行前の出版なのですが、何かそれを予感させるような内容でもあります。まあ自分たちはコロナを今まさに経験しているから、そう感じるのかもしれませんが。 -
面白かった。コロナ以前に書かれた、感染症の歴史。
ウイルスの進化は人間の軌跡でもあるのね。
今、が決して特別ではなく、長く古くから続いている戦いだとわかる本。
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