神秘学講義 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044007522

作品紹介・あらすじ

【目次】
第一章 現実世界から超現実世界へ
第二章 霊的感覚論――霊・魂・体の問題
第三章 神秘学における理性と感性
第四章 秘儀とその行法――アポロン的とディオニュソス的
第五章 ユングと神秘学
第六章 ブラヴァツキー││近代精神と神秘学

感想・レビュー・書評

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  • 神秘学って胡散臭いなと思っていたけど、別に神秘学を学んだからといって新しい宗教に加担するわけではなく、今まで自分の属していた宗教の本当の意味が理解できるようになるらしい。また、他の宗教や世界観を批判するのではなくて、それら異質なものを融合することを目標としている学問だと知ることができた。あと、ブラヴァッキーの生涯が波瀾万丈でもっと知りたい。

  • 今回の文庫化で追加されたらしい、ユング論がとても面白かったです。科学と宗教と哲学を架橋する神秘学。Amazonマーケットプレイスでユングの自伝が安かったので買ってみます。

  • ・小さな子どもはよく根拠のない不快感に陥ります。小学生の中に根拠のない頭痛を訴えたり、下痢したりする子どもが多いのは、まだ意識が充分に解毒作用を行えないものですから、学校で先生に叱られたり、友だちとの関係がうまくなかったりすると、すぐに肉体的に影響してくるからですが、大人でも同じで、無意識にだれかの悪意をうけたり、無意識に自分にふさわしくない仕事を強制させられたりしますと、肉体に影響してくるわけです。

    この本が世に送り出されたとき、まだ、インターネットは存在しなかった。匿名で誰かを中傷することが日常化されてはいなかった。しかし、ここに述べられていることは私たちの今の問題である。この一文を読んだだけで、本書の現代的意味と普遍性を感得することができるだろう。

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著者プロフィール

東京・代々木生まれ。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、ルドルフ・シュタイナーの思想と出会う。1973年まで慶應義塾大学文学部で美学と西洋美術史を担当。その後シュタイナーとその思想である人智学の研究、翻訳を行う。
著書に『ヨーロッパの闇と光』(新潮社)、『シュタイナー 哲学入門』(岩波現代文庫)、『シュタイナーの人生論』(春秋社)、訳書にシュタイナー『神智学』(ちくま学芸文庫)、 シュタイナー『ニーチェ──みずからの時代と闘う者』(岩波文庫)その他多数。

「2022年 『シュタイナー教育入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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