- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044064044
作品紹介・あらすじ
ウオッカ、テキーラ、日本の焼酎など、世界中のすべての蒸留酒は、9世紀にイスラームで錬金術のために発明された蒸留器「アランビク」からはじまった。メソポタミアからヨーロッパにもたらされた「液体のパン」ビール、ペストの恐怖が育てたウイスキーとブランデー、飲料水代わりだった大航海時代のワイン、冬の寒さが生んだ奇跡の酒シャンパンなど、世界をめぐる多様なお酒の意外な来歴と文化がわかる、おもしろ世界史。
感想・レビュー・書評
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今まで飲んできたお酒にも歴史があり、読み進めるうちに学んできた世界史と紐付いていくので、知識の定着に役立った。
何度も読み返してお酒を愛好していきたい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
年代順に書いてあって、世界は酒で動いてるなぁと感じた。
ただ酒という視点で見ると、記述がやや行ったり来たりしていて、重複してたり分かりにくかったりする部分も。 -
新書文庫
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2016.9.13
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アブサンは幻覚作用のある怖い酒だったのだなぁー。
歴史の中に酒の影がちらほら、と。
酒は飲んでも飲まれるな。そんな話もありますよ。 -
いわば嗜好品として世界に広がったものと思っていた酒が、実は保存飲料として発展してきたと言ってよさそうだ。日本のように清水に恵まれた国では実感に乏しくとも、人間、水なくして生きられぬ。日本では、蒸留酒の歴史は浅いし、ウイスキーやウォッカなどに比べて焼酎は原材料の違いによる風味がはっきりしている。これすなわち、酒は単なる飲料ではなく、味わいを楽しむ嗜好品として造られてきたことが分かる。
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色々なお酒の違い、お酒が生まれ、広まった背景などがわかりやすく紹介している本。
文化の数だけお酒の種類があって、進化や伝播の仕方がそれぞれの地域の歴史と絡み合っているのが面白い。