レディ・ガンナーの大追跡 上 (角川スニーカー文庫 113-2)
- KADOKAWA (2001年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044231026
作品紹介・あらすじ
ウィンスロウ家のお嬢様キャサリンは、旅先で知りあった風変わりな用心棒四人組に魅せられ、そのひとり、「蜥蜴」のベラフォードの似姿を、美術の授業で描いてみた。しかし、彼ら用心棒たちの、動物に形態変化する能力に注目していた、秘密結社がこれに気づいたから、さあ大変。キャサリンは、自らの不注意がひき起こした大騒動に、父親が止めるのを振りきって、ふたたび飛び出した!痛快無比のアドヴェンチャー・ストーリー第2弾。
感想・レビュー・書評
-
[墨田区図書館]
レディ・ガンナーの第2巻。
旧いだけでなく、他のシリーズほど著名でないせいか、なかなか揃っておらず、シリーズ順を調べてから個々に探す羽目に、、、、そしたらこの巻に関しては後版が出ていて、イラストはそちらの方が好みだった!ので少し失敗。
筆者自身が書きたかった内容なんだろうけれど、そもそも"カドカワスニーカー文庫"である上に、イラストもイラストなので、、、天使シリーズ以上に幼い感じに。ただ、読み始めてしまえば話自体は面白いので気にせず読めるし、茅田砂胡独特の正義感というか、倫理観と言うか、一本筋の通った主人公とそうでない悪漢たちとの感覚やズレというのは相変わらず小気味よく読めた。きっとイラストが違えばもう少し大人っぽく落ち着いた世界観になっただろうな。
記憶力のなさに自信のある自分としては冒頭からの怪奇クラブに少々てこづった、、、いきなり2巻めにして上下巻構成(長編)になってしまったけれど、このシリーズ自体がさほど長くないコンパクトなものと知って読み始めていたので、そうそう込み入った話にはならないだろうと、特に覚えようとせず読み進んだのが正解。他にも獣人国と各国代表との政治会合や、各国の人類至上主義者達の秘密会議やらも、いつもだったらある程度頭に入って多少覚えるまで反芻読みするんだけれど、、、読み流した!冒頭からキャサリンの思慮のなさに憤怒してしまったけれど、そうしないとストーリーが始まらないんだもんね(笑)犯人探しに行き詰まったかと思えたところにホームズ並みのニーナの観察眼!すごい!と思いたかったけれど、ニーナのキャラがキャラなので、、、、女性(おばさん)的な他人チェック能力と思えて可笑しかった。このシリーズに対して「人権問題の話だった」という誰かの感想があったが、一理あると思う。身分階級とか、人種差別とか、文化差異、人権無視、軍利最上、、、きっと作者がそれらを中心において話を作ろうとしているのではないだろうけれど、恐らく作者の書きたい真っすぐな信念や心を持った人物を描こうとすると、まるでデルフィニアの「紅蓮の夢」のように、その光を描くために陰がよりはっきりと表現されるのかもしれないな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勧善懲悪
1巻とはガラリと方向性が変わったように見えて実は同じ
暴れん坊お嬢様が暴走すると収まる処に収まる仕組み
ご都合主義とか善悪相対とか現実的で深く小難しくあるほど正しいとは限らない -
シリーズ第二弾上巻前半なのでまだ盛り上がりに欠ける。また、四人の用心棒が出てこない。
-
どうやってこのピンチを脱するのか。続きが楽しみ。
しかし、偏見・先入観・思い込みって怖いな。 -
レディ・ガンナーシリーズの2作目。キャサリンが描いた絵がきっかけで、ベラフォードに危険が迫る!
アナザーレイズやインシードに対する差別、偏見があふれる場所でキャサリンは再び仲間たちと闘う。
アナザーレイズの長老たちが続々登場。キャサリン、絵が上手なんだね~。 -
お嬢様の絵のために追われる事になったインシード。
助けるために突っ走るお嬢様。
読んでいて楽しかった。 -
再読ー。
-
茅田砂胡さんを初めて知ったシリーズでもあり前に読んでもし続きがあるならぜひ読んでみたいものだなあと思っていたたのしい作品の続編をようやく入手。
またお嬢様の痛快無比の突撃が見られると思うとちょっとワクワク。
自分の描いた絵のせいでおかま蜥蜴のベラフォードがインシードを嫌う連中に解剖されるかもしれないと知ったキャサリン突撃す。
(2005年10月24日読了) -
2010/05/05 読了。
図書館感謝。