殺人鬼の放課後 (角川スニーカー文庫 901-2 スニーカー・ミステリ倶楽部 ミステリ・)

著者 : 恩田陸 新津きよみ 小林泰三 乙一

• KADOKAWA (2002年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[mojarinさんの感想 · 2012年3月28日]

高校生の頃に短編小説にはまって読みあさっていた頃に出会った一冊。図書館で見かけ、恩田陸目当てで借りた。ここで初めて乙一を知った。
seven rooms グロくて怖くて、そして切なくて泣いた。

[shimaumablackさんの感想 · 2012年2月25日]

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[猫舌菜雲さんの感想 · 2011年8月18日]

SEVEN ROOMSは既読だった。ので、他の三作品に関して。その中では、「攫われて」のトリックが面白かった。言われてみると、その手があったか。と納得させられた。他の二作品は、推理よりキャラクター性に重きを置いたように感じられた。個人的に幽霊は怖くない。ので、作中に幽霊が出てきてもちっともホラーに思えない自分自身の性格が残念だ。

[kiriecubeさんの感想 · 2010年11月25日]

乙一、超怖い…。
恩田陸はやっぱり天才だと思う。
理瀬が過ごしたであろう学園の恐ろしいげとも神秘的ともいえるような雰囲気。住む世界について思いを廻らす。

[kumiko-cooさんの感想 · 2010年11月20日]

殺人鬼こそ本格ミステリの主役!?湿原に建つ全寮制の学校。悪意のゲーム『笑いカワセミ』に挑むのは、美貌の少年ヨハン!(水晶の夜、翡翠の朝)。恵美が僕に語る、誘拐された少女3人の運命(攫われて)。新しい受講生は、死んだあの娘とあまりにも似ていた(還って来た少女)。コンクリートで固められた7つの立方体を支配する、恐るべき死の法則(SEVEN ROOMS)。恐怖とサスペンスに満ちた、書き下ろしアンソロジー第2弾。

[館長さんの感想 · 2010年6月17日]

(収録作品)SEVEN ROOM(乙一)/還って来た少女(新津きよみ)/攫われて(小林泰三)/水晶の夜､翡翠の朝(恩田陸)

[るねさんの感想 · 2010年5月4日]

同レーベルで展開？している“スニーカー・ミステリ倶楽部”の１冊。全寮制の学校を舞台に繰り広げられる悪意のゲームに挑む「水晶の夜、翡翠の朝」、彼女が語り始めた、誘拐された少女３人の運命「攫われて」等書き下ろし４編を収録。

タイトルで“殺人鬼”と銘打ってはいるけれど、実際に殺人鬼が登場するのは乙一作「SEVEN ROOMS」くらいか。謎解きをが主になっているのも恩田陸「水晶の～」のみ。そういう意味ではリドルストーリーとしてのミステリを期待して読むと肩空かしを喰らうかも。むしろ小林泰三「攫われて」や新津きよみの「還って来た少女」などはホラー・アンソロジーに収録されていた方が違和感がないかもしれない。読み応えは決してないわけじゃないんだが、レーベルがどちらかと言えばJr.向きだからなのか、装丁がなぁ……。もちっとまともなものにしてくれてもいいんじゃない？

[ao-nekoさんの感想 · 2010年2月2日]

かなり好みのアンソロジー。全部好きだけど、やっぱり恩田陸と乙一。
恩田陸「水晶の夜、翡翠の朝」はタイトルだけでも素敵。でもって「麦の海に沈む果実」の設定なのでもうとんでもなく好み。「笑いカワセミ」のネーミングも妙な無気味さがあっていいし。
乙一「SEVEN　ROOMS」はこれはホラーかな。かなり怖くて哀しい。殺人者の動機も意図も描かれることなく淡々と進行する殺戮。そしてこの結末。この人はやっぱり凄すぎる。本編と著者紹介ページのギャップといい、本当にタダモノじゃない。

[s0910244さんの感想 · 2010年2月1日]

この本は４つの短編集が書いてある本で、その中の一つがとても面白いと感じた。それはSeven roomsというタイトルで、本当に面白かったので作者について調べてみるとその作者はとても人気のある作者であることが分かった。まだあまりミステリー小説は読みなれていないが、自分が面白いと思った本がとても人気の高い作者であったことがとてもうれしかった。本を読むことで好きな作者ができたので、これからもこの作者の本を読んでいきたいと感じることができた本でした。

[くまさんの感想 · 2009年9月30日]

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。