GOSICKs IV ゴシックエス・冬のサクリファイス (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281199

感想・レビュー・書評

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  • 冬休み前のたった一日の朝から晩までの出来事。脇を固めるメンバーのことが知れるショートストーリーの最終章。ほのぼのとして楽しいなぁ。学校という狭い空間でのたった一日の出来事でも物語はたくさん隠れているもんだね! レディズメイドのヴィクトリカと過ごした日々の回想に胸を打たれたなぁ。

  • >クリスマスを控えた聖マルグリッド学園は、慌しくも楽しげな雰囲気に包まれている。
    >今日はお祭り。
    >生徒たちが仮装して、「駒」になって行われる、「リビングチェス」が始まろうとしていた。

    という、ゴシックsの4冊目にしてゴシック最後の短編集。

    平和だった最後の一日。
    喧騒の陰で明かされる、グレヴィールの深淵なるドリルの顛末とは・・・?
    ほか3編。


    このあとに、つらい運命が待っていることを知っているからこそ、
    優しい気持ちで読める一冊。

  • 11冊目で短編4巻目にして短編ラスト。
    なるほど短編集は春夏秋冬で4冊だったのか。

    学園ではイベントが開催される1日のうちに過去の話や謎解きが行われる。
    学園全体に楽しげな雰囲気あるものの、ある意味嵐の前の展開といったところ。

    話としては補完的な過去の話が多かったのだけど、アブリルとの別れの場面で嵐が来るんだなと思ってしまった。
    ラストの話は一体なにかと思ってしまったけど、ある意味先の展開を表してるとも言えるのかな?

  • ガーデンチェスを楽しみ、そして皆はクリスマス休暇の為帰っていく。その後ヴィクトリカはいよいよ・・・というのをGOSICKシリーズで知っているため、切なすぎてもう。この後自分が無事ではいられない、と知りつつも久城くんの「僕はクリスマスもお正月もずっといるよ」の言葉に「そうか」と答えるヴィクトリカに目頭が熱くなりました。グレヴィールの片思いも随分長い間なんですね。妹に頼らず事件を解決できていればあるいは結果は違ったかもしれないのに。いっそこのままGOSICKの8(上下)に行かなければいい、と思った読後でした。

  • ゴシックの番外編。
    リビング・チェス大会の当日、にぎやかな学園内が舞台。
    過去にさかのぼりながらも、リビング・チェスに盛り上がる学園内の騒がしさが楽しい。
    これから訪れる大きな嵐の予感がちりばめられ、不穏な空気も漂うのだけれど、冬休みを目前にした心浮き立つ学生たちの様子がとても生き生きして感じられます。

  •  短編集四作目は、冬のリビング・チェスの日に思い返される、様々な昔の経緯である。
     ここに来てまとめに入っている感は否めないが、話に出ていながら詳しくは説明されなかったグレヴィール関連の話や、以前ちょろっと顔を出したレディズメイドが再び顔を出す話など、過去にあった出来事を詳らかにしている。
     その中で書き下ろしの五章は異色だが、これはどう解すればいいのだろうか? 個人的には、やや遊びが過ぎるかな、という気もする。ミステリーは簡潔をもって良しとするものだと思うので、この部分は(たとえばこれからの争いを暗示するものだったとしても)冗長に感じられた。
     結末前の箸休めといったところだろうか。ただ、次の上下巻が出てから(あるいはその合間に)この巻が出るのもすこぶる微妙なので、出版するタイミングとしては適当なところだろう。

  • 次で最終章かと思うとドキドキする。
    まあREDが出たけども!

  • "GOSICK-ゴシック-"シリーズの外伝第4巻。明日から冬季休暇というクリスマスの前日、聖マルグリット学園で開催される"リビング・チェス大会"の1日。外の世界では嵐を前にして動きだしていますが、学園にはまだ平和です。グレヴィールとジャクリーヌ、セシルとゾフィ、ヴィクトリカとアブリル、そしてヴィクトリカと一弥の短編とヴィクトリカの幼少時が描かれます。グレヴィールは、本編だとちょっと嫌な奴という印象だけど、ジャクリーヌと一緒に描かれているとなんか応援したくなるという不思議なキャラです。次はついに最終章…。

  • クレヴィールがなぜへんてこな髪型になったのか?
    イアンとエバンがなぜ手をつないでいるのか?
    メインストーリーの不思議が紐解かれる。
    クレヴィールとジャクリーヌの話がやっぱり好きだわ!

  • ゴシック、短編集の4冊目。
    嵐の吹き荒れる前、ある冬の日の平穏で長い一日の物語。
    ブロワ警部の報われない恋心や、ヴィクトリカの出生前後の出来ごとなど、本編の合間をつなぐエピソードが四話とチェスを巡る一話。

著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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