涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.97
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044292102

感想・レビュー・書評

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  • 新刊でてくれ~

  •  分裂からの事件に決着がつくシリーズ10作目&11作目。

     10作目となる上巻はスローテンポ。二つに分岐したストーリーが並行して進むので致しかたないかなーと。でもキョンのモノローグを整理したらもうちょっとテンポがよくなった気もしなくもないですが。

     とは言うもののβパートでは宇宙人同士のバトルがあったり、敵対グループの凶悪さが見えてきたりと、シリアスな展開続きにやはりぐいぐい読んでしまいます。それと並行してαパートはほのぼのした入団試験編が進むので、じらされている感も楽しみつつ(笑)
    今回は毎回頼りになった長門も不在のため、それだけ危機感も感じます。それだけにキョンの決意は頼もしかったです。

     そして下巻、こちらはクライマックスの展開たるやすごかった……。中断するタイミングが見つけられず、結局夜明け近くまで読みふけってしまいました(笑)

     何と言ってもαとβに分かれた二つの話が合流するあたりは大興奮! 怒涛の伏線回収に急展開が続きホントにページをめくる手が止まりませんでした。

     もちろんすべての謎が解決された雰囲気でもなく、特に未来人たちの意図や関係性なんかはさらに伏線を張って締められた、という感じです。このあたりがすべて明らかになるのはもっと先なのかなあ。そしていつも冷静な古泉の啖呵もかっこよく決まっていました。キョンと古泉の関係性もこの話を通してだいぶ変わったような感じがします。さらっと書かれていましたが、朝比奈さん(小)の存在意義の大きさが分かったのも収穫です、

     佐々木が終盤蚊帳の外状態になってしまったのが残念でしたが、再登場もありそうな雰囲気でこちらも期待大。まだまだ大きな敵勢力も残っているので、今後彼らがどう接触してくるのかも気になるところです。

     wowowでのアニメ版一挙放送からハルヒに触れはじめ、ようやく本編に追いつけました。これ以降シリーズの新刊はまだ出ていないみたいですが、書下ろし短編を発表されたりと、完全にシリーズの動きが止まっているわけではなさそうでその点は一安心。小冊子でも短編を形にしてからまた本編に取り掛かる、といった趣旨の言葉があったので気長に待つことにします。

  • はい,やっと驚愕読みましたよ.
    分裂からの続き物なのに
    なかなか出なくてイライラしてた涼宮ハルヒシリーズの10作目.

    α世界線とβ世界線(笑)に分裂した世界.
    2人のキョンそれぞれの視点で語られる物語.

    まぁ,禁則事項あって禁則事項して禁則事項するから
    最後に禁則事項になったわけですけども.

    コレで終わりじゃないっすよ.
    まだまだ話は続くらしい.
    鶴屋さんに預けた例のアレもまだ活躍してないしな.
    次はすぐに出ることを望もうか.

    淡い期待だと思うけど….

  • 五年ごしで満足という意味で★5。

    ただ、えらく待たせやがってこのやろう。という気分はありつつ、まぁ待っただけあったかな?とは思うほどおもしろかったです。

    仕掛けもおもしろかったですし。どうなって行くかと思いましたが綺麗に終わりましたし。
    なんとなく、甘酸っぱい感じもよろしいかと。
    一応次回は花見らしいので続きも出てくれる……んだよね?次は5年もかからないよね?と思いつつ。

    ちなみにずっと北口という名前が出てたのは、てっきり、駅の北口だと思っていたのですが、舞台を鑑みると、西宮北口駅の略かと思うと目から鱗です。

  • 驚きの展開に!
    スリリングな内容でおもしろかった。
    SFなのであり得ないことではあるんだけど、こんな充実した高校生活を送りたかった。
    素晴らしい仲間にもっと沢山出会いたかった。

    でも、気の持ちようで今からでも遅くはないの、かな。
    ハルヒだったらどうするかな。

    何て思うのは考え過ぎかっ。

  • 読んでて時系列がわかんなくなるわけだw佐々木の方がフェイクかと思ったらそれはうがちすぎだった。というか、国木田ってチャレンジャーと言うか、結論として渡橋ヤスミはフィギュア化されなければならない(キリッさて、初回限定のおまけの小冊子の再発見を祈りつつ

  • 続きが気になる。

    ハルヒは安定して面白いです。

  • これを読んでしまえば俺の中でハルヒは終わってしまうのではないかという強迫観念から、発売日に買ったにも関わらず、今日まで封印してきたと言うなんともおかしなバックボーンを抱えての読破になります。

    最後にハルヒを読んでから1年以上経過しているというのにいつもながらの読みやすい文体と安定したストーリー構成は流石ハルヒだとしか言い用の無いものであり、長いブランクを物ともせずスイスイと読み進められる楽しい読書をさせて頂きました。

    今思えば自分がライトノベルを読み始めるきっかけになったのもこの涼宮ハルヒシリーズであります。友達に自分で買うのが恥ずかしいからと頼まれて買って来てあげたのを覚えています。そのまま友達にくれてあげればよかったものの、その友だちのこの本への絶賛ぶりに興味を唆られ読んでみたものです。
    その結果自分の方がこのシリーズにハマってしまい、今ではその最終巻たるこの驚愕(後)まで読み続けている次第であります。

    自分というモノを構成する要素に少なからずその人が人生で見てきた感じてきたものの影響と言うものはよく聞くのですが、初めてライトノベルを読んだあの時以降、様々なライトノベルを純文学と同じかそれ以上に読んできた自負がありますので、自分と言う人間を構成している要素の少なくない部分に、この作品との出会いは影響を及ぼしているのです。そう考えて見ると、何とも奇妙な感慨があり、自分がこの最終巻の一ページ目を開く事を躊躇ったのも何か抗い難い道理があったかのようにすら思えるのです。

    さて、ラノベオタクの戯言はこのくらいしておきます。
    さっぱりした終わり方に賛否両論様々な意見があるでしょうが、私は十分だったと思っています。今まであまり活躍していたとも感じれなかった古泉も格好良く動いていましたし、いつも通りのキョンも見れましたし、その他脇役の事などちゃんと網羅されていましたし。
    自分としてはお腹いっぱいです。

    最後までこのシリーズを追いかけてきてよかったと思える最終巻だったと思います。

  • 前作に引き続き分裂したまま進行するも、前編では特に大きな動きや展開はナシ。
    一切合財の種明かしもなく、読者はああいう事なんじゃないか、こういう事なんじゃないか...と、想像を巡らせる巻かな、と。
    ポイントになるのは、分裂させたのは誰なのか、渡橋ヤスミの正体はなんなのか、の2つでしょう。

    前後編通して感じたのは、消失以来ぶりに面白く、また引き付けられて一気に読み切りたくなる内容と展開だった...という事。
    とても楽しめました。
    またこの話を通して、今まで登場してきた面々の意外な思惑というか、一面というか。
    そういった事を小出ししているのが良かったな、と思いましたね。
    国木田はどうして北高に来たのか...etc、そんな事です。
    個人的には、今後も佐々木の活躍に期待したいところです。

  • 前巻から唐突に始まったαとβの物語が最終的に向かった先に驚かされた。
    色々な勢力が一気に出てきた割に最後はあっけなかったのが残念。それほどハルヒがすごいということなのだろう。
    佐々木をもっと活躍させてほしかった。

著者プロフィール

2003年、第8回スニーカー大賞<大賞>を『涼宮ハルヒの憂鬱』で受賞し、デビューをはたす。ほかに『学校を出よう!』(電撃文庫)などがある。

「2019年 『涼宮ハルヒの驚愕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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