身代わり伯爵の失恋 (角川ビーンズ文庫 64-9)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044524098

作品紹介・あらすじ

第五師団が捕縛され絶体絶命の中、ミレーユはリヒャルトの即位に必要な宝剣を手に入れ、公女エルミアーナを救うため、炎上する離宮に飛び込んだ。それを知ったリヒャルトもミレーユの後を追い離宮へ飛び込むが、ミレーユは怪我で意識不明になってしまい!?「帰らないで。ここにいてください。俺のそばに」かくして『身代わり伯爵』の切なく命懸けの試みがはじまる!全員失恋!?待ったなしのハイテンション・王道ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ9作品目。
    シアラン編4作品目。

    今回はリヒャルトが甘かったぁ!
    今まで逃げまくってたリヒャルトが、攻めになると破壊力が…。
    今回は好きなキャラがけっこう出てきてくれたので、最初から最後まで楽しかった。
    ロジオンも団長も完璧に天然だね。好きだわ。
    それにシャロンもちょこちょこ出てきてくれて嬉しい。
    いいところで終わってるから、次巻楽しみ。早く読みたくなりました。

  • こうと決めたら無鉄砲きわまりないけど健気で思いやり溢れる女の子、ミレーユの冒険譚、シアラン編四冊目。公女だけではなく、ミレーユが狙われている?またしても危険な地へ向かうミレーユはリヒャルトと再会できて……らぶらぶ増強な巻でした。
    リヒャルトが開き直ったら誰も勝てないっすよ……。前半はあれ?身代わり伯爵にしてはそこまでいかないぞ?と思っていたら、後半にためていたのか……恐ろしい子!にやにやさせていただきました。ごっつぁんです!ミレーユはまた波乱に巻き込まれるんだろうなあ。

  • なんとそっちかー
    よく組み立てたなあ
    サラーーー
    リヒャルトはよくがんばったしミレーユは大人になったね
    よいことだ
    かわいらしくてそして泣ける
    人面犬は素敵すぎる
    フレッド負けないでー

  • 物語は暗さを増し、シアラン大公家の闇が明らかになります。そして大公の秘密がついに暴かれ、リヒャルトの心境にも変化が……。

    一連の騒動で、第五師団は殆どの荒くれ者と僅かな頭脳派で成り立っているなとひしひし感じました。そういう意味では、ジャックとイゼルスはいい組み合わせですね。

    また、宝剣をリヒャルトに渡し、国を生かすために自身の命さえも顧みないエルミアーナ公女の覚悟が胸にしみました。様々な政略の荒波の中で生きてきた彼女ですから、その行動こそが兄に対する抵抗だったように思いました。

    今回はタイトルの失恋のとおり、ミレーユはリヒャルトに失恋します。でもやっぱりここは王道なので、甘い結末になることは何となく予想できてしまいますが。

    個人的に感動というか、心を揺さぶられたのは、第五師団の団長、ジャックが再びリヒャルトに忠誠を誓う場面です。
    普段の生活態度とのギャップに少々面食らいつつ、「こういうのを待っていた!」と心の中でガッツポーズでした。

    2014/03/02 読了

  • 全員失恋って笑える。
    結構話はハードなはずなのに。

  • シリーズ第8巻

  • もしやこの『犬』は…と、番外編を思いだす登場人物(?)が。
    ここに使い道(!)が。
    しかし普通の中世貴族ファンタジーかと思ったら
    不思議が混じってきました。
    …まぁ、これくらいなら、まだ…。
    これで魔法が出てきたりしたら、それはそれでがっくりです。

    ようやくまとまりそう…というか、ようやく事を理解したというか。
    遅い、遅すぎる! と思っていたら、近所の人達…w
    そのせいでこうなったのか、と納得いたしました。
    が、哀れとしかいいようがない(爆笑)

    またしても暴走娘は暴走してるな、と思ったら
    今度は兄が…。
    ここで続くですか?! と叫びたい状態で終了。
    どうなる、というより、どうするつもりなんでしょう、これ。

  • シアラン編、四冊目

  • まだくっつかないのか~><と思うけど。振り回され加減が楽しいからいい!

  • 図書館にて。・・・買うか・・・。

  • リヒャルトが素敵な巻でした! ミレーユは……「鈍い」設定にもそろそろいい加減無理がありすぎると思ってただけに……。

  • 大公の命令で第五師団が捕縛され、公女エルミアーナのいる離宮に火が放たれたことで絶体絶命となったミレーユ。リヒャルトの即位に必要な宝剣を手に入れ、エルミアーナを救うため、離宮へとロジオンとともに飛び込む。怪我をしたエルミアーナに宝剣の隠し場所を教えられたはいいが、敵に包囲されたミレーユは逃げ惑う途中でウォルター伯爵の使者と出会い・・・。危険を知ったリヒャルトも行動を起こし、必死でミレーユのもとへと向かう。そばにいて欲しいと願うリヒャルトの願いは叶えられるのか。

    リヒャルトの押さえつけていた気持ちが解放されたと思ったら、今度はミレーユかぁ・・・すれ違いまくる二人の恋が切なくて焦れます。それにしてもミレーユの自覚は今さらかよ!って突っ込み。ようやく気づいてもらえたリヒャルトの不憫さに涙が滲みます。好きな人だからこそ、困らせたり傷つけたりできなくて、我侭にもなれない二人ですが、早くまっすぐな気持ちを取り戻して欲しいと切に願います。大公が偽者というまさかの事態発覚で、迫力満点のストーリーにも大満足の今作でした。続きが気になる~。

  • ・団長に漢をみた
    ・開き直ったリヒャルトはやはり愛に熱い
    ・気づいていないミレーユも愛に熱い
    ・エルミアーナの国を思い兄を思う心が健気で可愛い
    ・ロジオン……
    ・ロジオン求婚……
    ・後半ラブにきゅんきゅん
    ・かと思いきや、ミレーユがそんなことをするとは
    ・しかしそれも愛ゆえか
    ・本気で怒ったフレッドは何をするんだろう、恐ろしい(わくわく)
    ・ヴィル…あんたはいい男だよ…ヴィル…
    ・他にも身代わりというかなり替わりがいたとは
    ・結構嫉妬深いリヒャルトにきゅん


    こんなところかな。
    ロジオンの忠誠心と強さと不器用さのバランスが良いです。
    そしてヴィルのまっすぐさもいい。
    などと脇役さんのお話をしている場合ではなく。
    ミレーユがようやくリヒャルトの気持ちを正確に理解しました。その後の動揺っぷりはミレーユらしくて可愛い。きっとそういうところもリヒャルトのツボなんだよ。
    しかし、王太子という立場を思うが故のルドヴィックの一言から、微妙なすれ違いが生じて。それでも、自分のリヒャルトへの思いが恋愛感情と気づいてしまった。そして、彼のために何かしたいという思いがミレーユを突き動かす。
    リヒャルトはミレーユを思い、アルテマリスへの帰還を再三求めたのにその時はミレーユには受け入れられず。遠ざけることではなく、腕の中で守ることを決めたのと時を同じくして、今度はミレーユが、自分がいることでリヒャルトの大公位への阻害要因に成り得ることに気づいて身を引く決意を。心は確かに互いのことを思い合っているにもかかわらず、噛み合わず空回りする二人が切ないです。
    アルテマリスに帰るとリヒャルトに伝えながらも、逆に都へと向かったミレーユ。これからひと騒動もふた騒動も起こしてくれるに違いありません。それが大公位奪還に向けてどう作用するのか、注目したいところです。

    それにしても今刊はリヒャルト以上にヴィルがミレーユに振り回されていました。誕生日を祝ってもらって、手ずからお菓子を食べさせてもらって、消えない思い出をもらっておきながら、身を引かなければならないとは。ヴィルは本当にいい男になると思います。

  • 2009年11月24日

  • 1/8 かみ合わない…。リヒャルトが「慣れてない」っていうのは絶対嘘だと思う。

  • ようやく言ったーと思ったのにこのタイトル通り、失恋って(苦笑)どれだけ斜め上にすれ違えばいいのか……。

  • 「陰謀」が面倒くさすぎるよ。んでやはりヒロイン節は炸裂していたような?

  • 回送先:稲城市立第三図書館

    主人公ミレーユの「身代わり」業務が板についてきた感はあるが、本作はどことなく「誰かに代行させた」ような仕上がりになっているのは一体どうしたのだろうか。
    原因は恐らく「王道ネタ」(言い換えると強制異性愛)やりますと前著『身代わり伯爵と伝説の勇者』で宣言してしまったために、無理な肩肘入ったような校正に仕上がっていることで、おそらく評者が混乱していることにあるのかもしれまい。

    この作品、王道ネタ(強制異性愛主義)で突っ走るとあとあと痛い目に遭うことぐらい、作者はわかっていると思われる(し、同情する)。今までどおりの進み具合でよろしいかと愚考いたしますが如何?

  • シアラン編盛り上がってきました!ミレーユとリヒャルトの恋の行方に目が離せません〜!

  • 最近シリーズを一気に大人買いしました
    すっごく楽しい!!!主役二人の恋の行方が気になります!!

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著者プロフィール

清家 未森:第4回角川ビーンズ小説大賞で読者賞を受賞。受賞作を改稿した『身代わり伯爵の冒険』でデビュー。同シリーズの他、「六蓮国物語」シリーズ、「桜乙女と黒侯爵」シリーズも刊行。

「2022年 『後宮星石占術師 身代わりとなるも偽りとなることなかれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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