ちーちゃんは悠久の向こう (角川文庫 あ 50-1)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年6月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044810146
作品紹介・あらすじ
「あぁ…幽霊が見たいなぁ」-オカルト好きな幼なじみの少女・ちーちゃんに振り回されつつも、穏やかな日常を送ってきた少年・悠斗。高校入学を機にオカルト研究会に入った、ちーちゃんの"香奈菱高校七不思議"探究につきあわされた悠斗は、そこである怪異に遭遇する。以来、二人の"変わるはずのない日常"は崩壊し…。いつか終わりのくる少年少女の青春時代、それを瑞々しく描いた、日日日の鮮烈デビュー作、復活。
感想・レビュー・書評
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一つ一つの歯車がズレていって最終的に全部壊れてしまったやるせなさ、救われなさの感じ最高やな………………
確かに厨二臭さはあるけどそこがむしろ味。
方向性でいえば西尾維新の戯言シリーズとか乙一のGOTHとかの系統で、
あの辺が好きな人は結構刺さるんじゃなかろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オカルト大好きなちーちゃんと、虐待に耐え続ける主人公のモンちゃん。お互いが依存しあっている中での青春を描いた作品。ただ、この二人の関係が甘酸っぱく描いているだけではなく、文章の所々が気恥ずかしく思える作品。ライトノベルというか、病んでいるというか中二病というか。
しかし、この日日日さんのデビュー作を加筆修正された作品だと聞き、納得いたしました。恥ずかしく思える文章表現も青春真っただ中の高校在学中の作品とのことなので納得。
ただし、ラストスパートの話展開や読後感はよかったです。 -
切ない…
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救いがない話は好きじゃないな。
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ごめんなさい。
よくわからない。
というのが一番正しいレビュー。。
謎のちーちゃんと少年悠斗。
この二人+αの関係が掴めずに不完全燃焼で終わる作品。 -
怖かった。ホラーだ。でも、”僕”の現実の強烈さと、ちーちゃんの非日常が、見事に対比されていて、勢いで読めるだけに引き込まれた分、怖い。
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あらためて読むとかなり読みづらい本だった。。
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日日日さんのデビュー作。映画になりそうだわと思ったらなってた。
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多くの方が仰っているように、高校生にしてこの文章力、語彙力は天賦の才と言わずにはおけない。ただやはり、ストーリーの荒削り感は否めない。高校生らしい、と言えばそれまでだが。意外にも、読後二三日経つが、胸に残る作品である。それは映画版を観て仲里依紗の可愛さにやられたからなのかもしれないし、文章力に圧倒されたなのかもしれないし、理由は定かでない。
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なんかよかったです
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あんまり本ばっか読んでると
ちーちゃんは悠久の向こうだよ 皆 -
主人公の高校時代の嫌な現実に対するどうしようもない感情を、オカルト好きなちーちゃんとの関わりの中で描いている。
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高校生らしいな、という感想。すごくいい意味です。まだ狭い世界、世界の向こうを信じたい気持、あがいてる人を見下す残酷さ、異質なものを排除しようとする人間にどこまでも付きまとう本質。もうちょっとどうにかならなかったのかとやるせなく思わせる内容だからこそ、面白かったです。でも放置されてるおかーさんくらいは始末したげて;;
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切なく面白い。
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こういう厭世的な主人公大好きです。あとヒロインとサブキャラのメンヘラだったり病んでる感じも大好きです。何が言いたいかというと僕のツボだったから面白く感じただけかもってこと。
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まさかピーターパンと繋がってるとはおもってなかった
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う~ん、自分には評価できません。
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最後ちょっとよくわかんなかった。でも、展開はおもしろかったし、一気に読んだ。
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ちーちゃんってこういう話だったのか…
最後……
ピーターパン・エンドロール→うそつき→ちーちゃんときましたがピーターパンが一番好きかも -
「みーまー」繋がりで初日日日氏(イラスト左氏→ささみさん@がんばらない)。
図書館でレンタル。嫌いじゃないがちーちゃんが萌えないのが致命的。むしろ白先輩萌え。落ちがホラーで後引く読後感。そう来たか的な。 -
2010-9-11購入
2010-10-10 開始
2010-10-10 読了 -
最初の本の発売当時、話題になりましたね。
何と著者様が高校生の時の作品とか。
自分的には、微妙かな~、でした。
とりあえず、文章や惹きこむ力は高校生どころか新人さんの
物でないレベルですね。
淡々とした(殺伐とした、かも)文章・話なのに気になる気になる。
ヒロイン・ちーちゃんも魅力的です。
でも、主人公・悠斗たちを取り囲む現実はあまりに深刻なのに、
それについてが丸投げになってしまってるあたりは
学生さんらしいなと思いました。主人公が高校生なことを含めて。
ある意味、その「現実」が「異世界」になってしまってるというか…
社会人になると、「社会」ってもっと遠くて近いというか、
それを無視した「世界」は認識しにくいなぁというか…
(税金・保険などでいやでも認識するからかと)
あと、あとがきの作者様の
「五年前の日記が全国公開されるとなったらやばい部分は消す」も
若い方らしい。
「本」て形で世に出てしまってるのだから、どこが変わったか、
何故変わってるのかが解るほうが恥ずかしい気も…
そこを開き直れるのも大人ですが(笑)