哲学の名著50冊が1冊でざっと学べる

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046042200

作品紹介・あらすじ

~ 知の巨人たちの本物の教養が一気につかめる! ~ 

デカルト『方法序説』、カント『純粋理性批判』など、世の偉大な哲学者たちが著した名著の数々。
哲学者の名前と書名を見れば、おのずと知的好奇心は湧いてくるものだが、いずれも分厚く難解で、読み通すことはなかなか難しい。

そこで本書は、哲学分野で名著とされる作品の要点を図版を使いながらわかりやすく整理し、
目まぐるしく変化する現代社会を必死に生きる大人たちにとっての「生きるための教養」を提供しようという一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 『感想』
    〇哲学について体系も個別の考えも知っていることが前提の本かな。名前や代表的なフレーズを知っている程度の人には簡単に書かれ過ぎていて理解できない。復習として見直すことができる人にはいいと思う。

    〇図を多用し、わかりやすくしようという意図は感じられるが、それでもついていけない私の完全な知識不足。

  • 一冊4ページで解説
    コンパクトな分、全体像が分かりやすい。

  • 専門用語の解説は特になく、哲学が全くの初学だとやや理解しにくい。また、各哲学者の思想をまとめるというよりは、その人の生い立ちや影響を受けた人物など哲学史的な側面が強い。

  • 初心者には難しい。図が多く親切に書こうという姿勢は受け取れる。哲学の名著を読める自信は無いから、こういう紹介は大変ありがたい。偉大な哲学者達を頭の片隅においておこうと思う。

  • そもそも哲学って何?―「哲学の誕生」と「神とは何か」を知る名著10冊
    『ソクラテスの弁明』ソクラテス/プラトン
    『国家』プラトン
    『形而上学』アリストテレス
    『人生の短さについて』ルキウス・アンナエウス・セネカ
    『ギリシャ哲学者列伝』ディオゲネス・ラエルティオス
    『告白』アウレリウス・アウグスティヌス
    『プロスロギオン』アンセルムス
    「然りと否」ピエール・アベラール
    『神学大全』トマス・アクィナス
    『痴愚神礼賛』デジデリウス・エラスムス

    どうすれば正しい判断ができるか?―「理性とは何か」がわかる名著10冊
    『エセー』ミシェル・ド・モンテーニュ
    『ノヴム・オルガヌム』フランシス・ベーコン
    『リヴァイアサン』トマス・ホッブス
    『方法序説』ルネ・デカルト
    『パンセ』ブレーズ・パスカル
    『エティカ』バールーフ・デ・スピノザ
    『人間知性論』ジョン・ロック
    『単子論』ゴットフリート・ライプニッツ
    『人間本性論』デイヴィッド・ヒューム
    『社会契約論』ジャン・ジャック・ルソー

    この世の中をどう生きるべきか?―「世界」と「自分」のつながりが見える名著10冊
    『純粋理性批判』イマヌエル・カント
    『道徳および立法の諸原理序説』ジェレミー・ベンサム
    『精神現象学』ゲオルク・ヘーゲル
    『意思と表象としての世界』アウトゥール・ショーペンハウアー
    『キリスト教の本質』ルードヴィヒ・フォイエルバッハ
    『自由論』ジョン・スチュアート・ミル
    『死に至る病』セーレン・キルケゴール
    『資本論』カール・マルクス
    『ツァラトゥストラ』フリードリヒ・ニーチェ
    『イデーン』エトムント・フッサール

    いったい自分は何者なのか?―人間の「存在」をめぐる名著10冊
    『物質と記憶』アンリ・ベルクソン
    『表示について』バートランド・ラッセ
    『論理哲学論考』ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン
    『存在と時間』マルティン・ハイデッカー
    『存在と無』ジャン・ポール・サルトル
    『人間の条件』ハンナ・アーレント
    『見えるものと見えないもの』モーリス・メルロー=ポンティ
    『正義論』ジョン・ロールズ
    『狂気の歴史』ミシェル・フーコー
    『エクリチュールと差異』ジャック・デリダ

    哲学はどこへ行くのか?―「今と未来」を読み解く名著10冊
    『コミュニケイション的行為の理論』ユルゲン・ハーバーマス
    『言語論的転回』リチャード・ローティ
    『自我の源泉』チャールズ・テイラー
    『<帝国>』アントニオ・ネグり&マイケル・ハート
    『地球の洞察』J・ベアード・キャリコット
    『シニカル理性批判』ペーター・スローターダイク
    『イデオロギーの崇高な対象』スラヴォイ・ジジェク
    『技術と時間』ベルナール・スティグレ―ル
    『有限性の後で』カンタン・メイヤスー
    『なぜ世界は存在しないのか』マルクス・ガブリエル


  •  ふわっと読んでしまいました。
     哲学興味はありつつも、とっつきにくくて読めてなかったので、全く知識のない人が、あ、この言葉聞いたことある!とかこの人の本読んでみたいなと思える本だったかなとは思います。知識のある人にはつまらないかも。

     デカルト 我思う、ゆえにわれあり
     ショペンハウアー意志の特徴は「盲目的であり、最終的な目標をもっていないこと」
     ミル「他人に迷惑をかけなければ、自由に行動しても良い」
     ハーバーマス 社会を変えるためには、コミュニケーションの「討議」がカギとなる
    テイラー 人間の能力を社会の「承認」によって開花する
     メイヤスー
     「世界は存在しない」という論理によって「心の世界」が存在することを証明した

     p35セネカ「大部分の人間たちは死すべき味でありながら、自然の意地悪さを嘆いている。その理由は、我々が短い一緒に生まれついている上、我々に与えられたこの短い期間でさえも速やかに走り去ってしまうから、ごくわずかな人を除いて他の人々は、人生の用意がなされた途端に人生に見放されてしまう、というのである。(中略)しかし、我々は短い時間を持っているのではなく、実はその多くを浪費しているのである。人生は自分に長く、その全体が有効に追加されるならば、最も偉大なことをも完成できるほど豊富に与えられている」

  • 2021.06.10 各名著、5ページ程度での解説のため、流石にタイトル通りに学べるとまではいかないが、さわりだけはわかる。とっても刺激的な内容でした。

  • 1.哲学とは?
    2.正しい判断の仕方
    3.生き方
    4.自分は何者?
    5.哲学の行き先
    を簡潔にまとめてある本

    一冊一冊を読むための入門書として家に置いておきたい。

  • セネカ『人生の短さについて』時間の使い方を知れば人生は長くなる。
    ベーコン『ノヴム・オルガヌム』アリストテレスの演繹法に対して、帰納法を提唱した。
    デカルト『方法序説』自伝。
    デカンショとは、デカルト、カント、ショウペンハウアーのこと。
    パスカル『パンセ』人間はいつか死ぬ。死刑囚と同じ。
    ロック『人間知性論』イギリス経験主義、身体所有論。
    ライプニッツ『人間知性新論』大陸合理主義。
    カント『純粋理性批判』経験論でも合理論でもない第三の道。批判主義。
    ショウペンハウアー『意志と表象としての世界』ペシミズム。ヘーゲルのオプティミズム(楽観主義)に対抗して。
    ミル『自由論』他者危害原理。成人にはパターナリズムを認めない。

    ロールズ『正義論』無知のベール。リベラリズム。社会民主主義。
    のージック『アナーキー国家ユートピア』リバタリアニズム。
    これらを統合して、コミュニタリアニズムが生まれた。マイケルサンデル。テイラー『自我の源泉』
    ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』

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著者プロフィール

玉川大学文学部名誉教授。九州大学大学院文学研究科単位取得退学、博士(文学)九州大学。専門分野:哲学・倫理学。主要業績:『異議あり!生命・環境倫理学』(単著、ナカニシヤ出版、2002年)、『ネオ・プラグマティズムとは何か』(単著、ナカニシヤ出版、2012年)

「2019年 『哲学は環境問題に使えるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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