ビジネス教養としてのアート

著者 :
  • KADOKAWA
3.10
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本棚登録 : 247
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046043481

作品紹介・あらすじ

なぜビジネスパーソンがアートを学ぶのか? 
その理由は、ITが急発展したり、AIなどの技術イノベーションが起きる現在のビジネス環境では、
数字やロジックによる「正解を導く」手法は使えないからだ。
そこではロジックより「答えを創造する力=アートの完成」が必要になる。しかし、アートをどう学べば良いのだろうか?
そこで本書はアートを経済、歴史、思想、社会、テクノロジー、といった切り口から解説することで、「アートの見方」「感性を言語化する」「歴史背景」「マーケット価値」などが理解できるように構成。
もちろん「技法」などの解説もあり、アートをより深く楽しむこともできる、基本書となる1冊

感想・レビュー・書評

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  • 前々から興味のあったアート。
    ビジネスの教養として役立つかどうかは、ちょっと分からないですが(特にこの本が)、
    私自身はとても面白く読めました。

    アートという(多くの人にとって)よく分からないものに対して、
    歴史とか思想とかテクノロジーといった側面から、
    色んなアートについて著者が解説してくれます。

    残念なのは、文面で出てくるアートが全て画像として出てこないのと(だから、気になるアートは検索が必要)、
    ほとんどのアートは白黒である点。
    後者はコスト面もあるから致し方ないところもあるけど、
    前者は頑張ってほしかった。

    個人的には、バウハウスの解説が
    とても自分のインスピレーションを刺激してくれて、
    良かったです。
    バウハウスに関する書籍とか写真集を見たくなりました。
    そんな感じで、この本を読みながら、
    自分の気になる/お気に入りのアートや作品が見つかるといいですね。

  • どのようにアートを楽しむのか自分なりの楽しみ方がわかってきた。
    この本の中でも技術的な部分よりも、そのバックグラウンドなどのストーリーを楽しんだ。

  • ・アート×経済
    ・アート×歴史
    ・アート×思想
    ・アート×テクノロジー
    ・アート×技法
    5つのカテゴリに分けて、アートの様々な側面をインデックス的に切り取って紹介。
    「今までアートに興味なかったけどちょっと知識を得てみたい」というビジネスマンにはちょうど良い本…なのかな?

  • 「教養」と銘打たれているのは、アートという正解の無いものをどう受け止めるか?という問いに対する筆者からのヒントのようです。
    アートと経済、アートと歴史、アートと思想、アートとテクノロジーのそれぞれの観点から、写真付きでアートの意味、意図、背景、歴史、影響などが語られています。
    千利休を新たな価値を産み出したプロデューサーとして捉える考え方は、へぇなるほどという感じです。
    ほどほどのボリュームで読みやすく、手軽な入門教養書として良さそうです。

  • 本書はまさに入り口として効果が高いと思います。

  • 本著がビジネスに役立つか否かは疑問。
    しかし、広く浅くアートについて学べる。

    自分としては今までアートに対して興味を持っていなかったが、
    最近美術館に行ってみたいなという思いが湧いてきていたのでちょうどよかった。
    アートへの入り口としては良い本だと思う。

    自分は絵画に込められたストーリーを知ることが好きだということがわかった。

  • アートを社会や経済、宗教など様々な外的要因との関わりとともに、どのように進化変容していったのかを、分かりやすく解説した、アートの入門書。

  • ビジネスマンにリベラルアーツの教養が必要と言われて久しい今日この頃、新刊案内の書評か何かで見つけて、ポチッとした一冊。
    一つの絵について細かく解説するというよりも、その背景の歴史や社会状況なんかを紐解いて、理解するヒントをくれるという感じです。ちょっとしたうんちく。
    まあ、日本人はゴッホより普通にラッセンが好きですからね。

  • めちゃくちゃ面白かった!とにかくメモが多い。うまく転用して活かしてみたい。

    ・起こる事象にどのような反応するかは、個々人の内面が決める
    つまり、対象は鏡であり、起こる反応はその人の内面の心象風景そのものである
    例えば、奈良美知の作品を見て怖い、狂気を感じるのならば、その人の内面に子どものようの鋭さや狂気が宿っているのかもしれない

    ・エディション、価格をコントロールする

    ・日本社会におけるアート
    きれいなもの、美しいもの、技術高いもの、すなわち、わかりやすいもの、が評価されやすい。バブル期のラッセン等(キラキラでペラペラで中身がなかったとしても、わかりやすい美しさがあるので受け入れられやすい。なお、ラッセンは日本でのみ有名で、海外ではほぼ無名)

    ・欧米におけるアート
    知的なもの、言語ゲーム的、価値観や考え方が近いもの、すなわち、コンセプトが優れているものが重要視される
    村上隆のマイロンサムカウボーイなど(理解不能すぎる)

    ・アートマーケット
    プライマリーマーケット、セカンダリーマーケットがある。過去最高額更新は、セカンダリーマーケットで行われている。一般的な市場では車も家も、中古品は新品に比べて値下がりする。一方で、アートマーケットは、作品の希少生と歴史性こそが市場価値に結びつき、中古作品の方が値上がりする。ヴィンテージに近い考え方。

    ・アートと科学は相入れないものと思われがちだが、古代ギリシャではテクネーと言って、同じ語源であす。中世ラテン語でアルス(アートの語源)となった

    ・天才の語源
    ラテン語では、ゲニウスと言う。これは生まれた瞬間からその人を守ってくれる守護霊を指し、人は誰もがそれぞれその人なりの才能が備わっていると言う考え方

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著者プロフィール

造事務所(ぞうじむしょ)
1985年設立の書籍の編集・制作会社。雑学をはじめ、生活実用まで幅広いジャンルの単行本の編集などを行う。編著となる単行本等は年間30冊にのぼる。主な制作物に『絶滅事典 20世紀末モノ&コトカタログ』(小社)、『競馬あるある』(同)など。

「2023年 『社畜語辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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