エリーゼのために

著者 :
  • 角川学芸出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046214478

感想・レビュー・書評

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  • 「でもなー、俺は詩人じゃないんだぜ。ただのブルースマンだからな。」 kakkoyosugiru. good night kiyoshiro! see you there in the dream!

  • (2023-10-13)

  • メロディを知らないからかもしれないけど、

    こういう露骨な甘え男の叫びを読むと、
    昭和だなぁ、と思う。

    そして、そんな男を受け容れるよう、
    強要されていたのが昭和の女性だ。

    もう、おなかいっぱいです。

    私は、次の時代に生きたい。

  • いまから10年ほど前、学生だった頃に読みました。
    でも今回手にとった本は角川書店から2009年12月に初版発行とのことで不思議に思って読んでみると、彌生書房から1983年に出版された『エリーゼのために』は絶版になり、どこの出版社も復刊しなかったものを角川書店が復刊させたものだそう。
    詩を読んでいると、まだ若かった自分の環境やら気持ちやらがジワジワと思い出されて感慨深かったです。
    最後に角田光代さんの解説を読んで、私がボンヤリ思っていた感動が、的確に余す事なく言葉になっていて、そこにまた感動を覚えました。

    『初めて歌を聞いたときに、気持ちが全部持っていかれた。知れば知るほど、声にも詩にもパフォーマンスにも夢中になって、四六時中ウォークマンで清志郎を聴き続けた。恋も失恋も怒りも孤独も、いつも清志郎と一緒だった。彼が違う言葉を用いていたら、私はこの人の音楽を聴き続けなかっただろう。こんなにも長いあいだ。
    二十代の自分が、数多くあるほんものっぽいものの中から、きちんもほんものを嗅ぎ分けて手にいれていたことをうれしく思う。』
    抜粋ですが、こんな感じの解説。

  • ことばをつなげて歌に

    歌になることばは
    かっこいい。

  • 君と僕との距離感、くっついたり離れたり。

  • 何度読んでも どの詩をみても
    愛が たくさん たくさん あって。
    その優しさにふれて ごくごく自然に 涙が沸いてこぼれおちる。

    詩にしたって 曲にしたって 歌にしたって 絵にしたって 
    自転車にしたって 女性にしたって 男性にしたって 
    仲間にしたって 誰かにしたって
    きっと きよしちゃんの頭の中には 愛しかなかったんだろうと
    判断の基準や生きる縁(よすが)は 愛 それだけで 十分で
    それこそが信じられるものだったのだろうと
    当たり前なんだけど
    いまさら
    やっぱり そう思うのです。

  • 借りたのは絶版の弥生書房版でしたが、角川から再販されてよかった、よかった。

  • 1983年に彌生書房から出版された、同名タイトルの復刊。
    主にRCサクセションの楽曲にのせられた詩をまとめている。
    名曲「雨あがりの夜空に」、「スローバラード」や、
    未発表「釣りに行かないか」等、64篇を収録。
    新たに角田光代の解説を掲載。

    「愛しあってるかい?」と訊ねてくれているようだ。
    “わかって”くれているからゆだねたくなるし、信じるし、
    わたしたちは清志郎を愛する。
    日常に即した言葉。日記のような言葉。
    変に飾らない、まっすぐな言葉だから、響く。
    それこそ角田光代の言ではないけれど、
    怒りも悲しみも笑いも何もかも清志郎は代弁してくれる。
    “わかって”くれている。

    2010/01/05 読了

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著者プロフィール

バンドマン。1951年4月2日-2009年5月2日。1968年、高校在学中にRCサクセション結成。1970年、「宝くじは買わない」でデビュー。「ぼくの好きな先生」「雨あがりの夜空に」「トランジスタ・ラジオ」「スローバラード」「い・け・な・いルージュマジック」など多くのヒット曲を放ち、日本のロックシーンの開拓者として、後続のバンドマンたちへ多大な影響を与える。1991年にバンド活動休止後も、ソロ活動のほか俳優、絵本の執筆、サイクリストなど、活動は多岐にわたる。また日本語の使い手としての才能も高く評価されており、『エリーゼのために』『十年ゴム消し』『瀕死の双六問屋』など著作多数。

「2020年 『使ってはいけない言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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