君のとなりに

著者 :
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 23
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (129ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046537201

作品紹介・あらすじ

31篇の「詩」と約30カットの「写真」が見事に響き合う谷郁雄の最新詩集。

感想・レビュー・書評

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  • 詩集でもあり写真集でもある。詩と写真は連動しているわけではないが、雰囲気は合っている。難点を言えば薄い水色の小さな文字がとても読みづらかった。体裁は良いけれど、、見た目も大事だけれどまず読めなくちゃ!

  • やさしいことば。

    なにか特別に、奇をてらったことばでは
    ないのに。

    はっとしたり、
    ほっとしたり。

    はさみこまれる写真も
    娘さんの作品ということで、
    どこか、ことばにならない部分を
    そっと表現されているような
    ふくらみがあった。

    「前へと進め。

    約束の時間に
    遅れないないように急ぐ」

    この一節は、さまざまな想いが
    こめられているように
    心にのこった。

  • 東北関東大震災の2日前に購入した詩集『君のとなりに』。

    本屋で立ち読みし、衝動買いしてしまいました。
    全ての文字が水色の詩集。立ち読みの時、たくさんの余白の中に綴られている水色の文字を見つめているだけで幸せな気持ちになりました。
    初めて購入した詩集。

    衝動買いしたものの、帰りの電車で数ページを読み、そのまま爆睡。週末に読もうと思いつつ、震災で読む余裕がなく、週明けに読みました。ゆっくりと。

    震災の影響で不安に満ちていた自分の気持ちを晴れやかにしてくれた一冊です。

    見上げれば「空」がある。
    横には「家族」「恋人」「友人」がいる。
    自分には「夢」がある。
    周りには、名前は知らないけど、「お互いに支えあっている人」がいる。

    日常には幸せがたくさん溢れている、もちろん、幸せでないこともあるけど、日常は多くの感情で満ち溢れていることを気づかせてくれる一冊でした。

    震災で非日常な日々が続き、そんな今だからこそ、さらに「日常」のすばらしさを感じます。


    <この本の帯より>
    夜、毛布にくるまって、ひとり声を出して読んでいると、
    ぎゅっとハグされているような気持ちになる。少し泣いて、
    温かくなって、ぐっすり眠れるような気がする。
    華 恵 「ダ・ヴィンチ」2010年2月号より

  • 谷さんの詩集は
    ふわっと そっと しっかりと
    抱きしめてくれる言葉でつづられています。

    頁を開けばいつも助けてもらえる
    お母さんみたいな詩集です。

  • この本は、文字が少なく写真が多い本で、読むのに苦痛な感じがありません。特に本が白と青で構成されていてとても温かな印象を受けます。

    少し疲れた時、うまくいかない時、失恋した時、
    ここぞという時、いつ見ても助けてくれると思います。

    生活に身近な視点で書かれているので共感できるところもたくさんあります!!

    (長崎大学 学部生)

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著者プロフィール

1955年三重県生まれ。同志社大学文学部英文学科中退。90年『死の色も少しだけ』(思潮社)で詩人デビュー。93年『マンハッタンの夕焼け』(思潮社)がBunkamuraドゥマゴ文学賞候補に。詩集に『自分にふさわしい場所』(写真・ホンマタカシ)、『定員オーバー』(写真・長島有里枝)以上、理論社。『実況中継』(写真・浅田政志 実業之日本社)、『空を見上げる』(写真・石川直樹 武田ランダムハウスジャパン)、『君のとなりに』(写真・谷今日子 角川学芸出版)、『思春期』(写真・青山裕企 ピエ・ブックス)、『無用のかがやき』(写真・リリー・フランキー 実業之日本社文庫)、『透明人間⇄再出発』(写真・青山裕企 ミシマ社)ほか多数。

「2011年 『谷郁雄エッセイ集 日々はそれでも輝いて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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