神秘学講義 (角川選書 110)

著者 :
  • KADOKAWA
3.91
  • (4)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 45
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047031104

作品紹介・あらすじ

〈目次〉
第一章 現実世界から超現実世界へ
  未知への予感 「人類の意識」進化史の中で 無意識の世界の認識 思考と感情、感覚と直感 ファンタジーのプロセス レグレッシヴ エロスとタナトス 意識の発達史 父の時代、子の時代、聖霊の時代 三分説と神秘学 「二分説」を超えて

第二章 霊的感覚論──霊・魂・体の問題
  霊・魂・体 人間の認識 「霊とは何か」 体と魂との共働 表象とは何か情動の働き 意識の成立 自我の問題 美的判断・芸術体験 十二の感覚 十二区分の重要性 感覚の融合と霊的体験

第三章 神秘学における理性と感性
  ロゴスとソフィア 古代ギリシアのソフィア ロゴスの母 マリア=ソフィア ソフィア的ヒエラルキア 情念としてのマテリアリズム 理想論から唯心論まで モナード論 認識に関する七つの基本 神秘主義、そしてオカルティズム オカルト的な生き方 精神の冒険としてのオカルティズム

第四章 秘儀とその行法──アポロン的とディオニュソス的
  二つの秘儀 アポロン的とデュオニュソス的 太陽神アポロン 四つの行──読書法、形象の解読 オカルト文字の解読 第四の行──意志・感情・思考のコントロール シュタイナーの「魂の周期」 思考の訓練から意志の訓練へ 積極性の行へ 「なんてきれいな歯……」 五か月目の行 シュタイナー「六つの行」の意味 エネルギーとしてのリズム アポロン的な行の目的達成 シュタイナー「植物の行」 秘儀とイマジネーション ディオニュソス的な秘儀──日常生活の中で 夢からのインフォメーション オカルティズムにおける自己外化 自己変革の試み 小宇宙と大宇宙との照応  薔薇十字のメディテーション 源初の形態 運命の意識 バラの花の象徴 魂の力

第五章 ブラヴァツキー──近代精神と神秘学
  「新しい人間」の探求 東洋との出会い シュタイナーとの関連 孤独を生きる 『神秘教義』執筆のころ インド、アメリカへの旅 謎だらけの人生 神秘学の基本と方法 神智学協会の三課題 新しい精神運動の展開 批判と妨害 心霊学協会の調査・報告 日本の近代思想とブラヴァッキー オカルティストとしてのブラヴァツキー 夢の問題 ブラヴァツキー──その実像を求めて

あとがき

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 神秘学あるいは神智学というとシュタイナーの著者が有名だが,当然のように難解である(はっきり言ってレビューは信用できない)。本書はそのための入門書として優れており,シュタイナーのみでなくユングやブラヴァツキーにも詳しい。

  • 私の最も愛する本のひとつ。何度読んだかわからない。

  • シュタイナーやブラバツキーへの格好の入門書。あまりにも膨大な神秘学にたいする全体的見取り図や、入門者への説明にすごく役にたちます。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

東京・代々木生まれ。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、ルドルフ・シュタイナーの思想と出会う。1973年まで慶應義塾大学文学部で美学と西洋美術史を担当。その後シュタイナーとその思想である人智学の研究、翻訳を行う。
著書に『ヨーロッパの闇と光』(新潮社)、『シュタイナー 哲学入門』(岩波現代文庫)、『シュタイナーの人生論』(春秋社)、訳書にシュタイナー『神智学』(ちくま学芸文庫)、 シュタイナー『ニーチェ──みずからの時代と闘う者』(岩波文庫)その他多数。

「2022年 『シュタイナー教育入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋巖の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×