おまえが若者を語るな! (角川oneテーマ21 C 154)
- 角川グループパブリッシング (2008年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047101531
作品紹介・あらすじ
「モノが溢れる社会になり、心が貧しくなった」といった言説が飽きることなく繰り返されてきた。そして偏見と差別しか生まずに消えていった…。不毛な議論に振り回された20代が、風穴を開ける!今こそ、データに基づくまともな議論をする時だ。
感想・レビュー・書評
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気持ちは分かる。
でも、批判するなら、じゃあ、なぜ、
そんなトンデモ若者論が蔓延しちゃうんですかねえ、
っていうところの分析がないと。
確かに若者論は印象論に過ぎないかもしれない、
でも、みんな「あるある」って言ってるじゃないか。
彼らの議論は、統計数字には現れない、「空気」をつかんでるんだ。
って開き直られたらどうするよ?
特に、ベストセラーになったエッセイを批判してるあたりなんかは。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆者も書いているように宮台真司らを徹底的に批判している本。
徹頭徹尾若者論を書いて若者を批判している人(社会学者、思想家、教育家)らを批判している。
面白かったのは他の方のレビューで本の内容が批判に終始しているから低評価というもの。題名などから推測できそうなものなのに、批判だからダメというのはどうなのか。確かに食傷気味になるのはわからないでもないけど。 -
何かが「ある」っていうなら、ちゃんと統計とってデータで話しなさい。
データもとらずに戦略のために(?)若者批判をしていくっていうのは害悪だ。
てかんじ。
こういうのは一冊の本になるってこと自体に価値がある本なんじゃないだろうか。 -
世の中には、社会科学的、思想的な立場から無責任な発言を繰り返すコメンテーター、言論家なる職業の人がいる。こういう人を一々名前をあげて、批判するのが本書の目的である。「確かにそうだなー」と感心する批評もあるのだが、この手の本は読んでいて気がめいる。そもそもこの著者には、思想家と社会学者との区別がないため、まともな思想家、思想書にまで、統計的、科学的根拠がないと切り捨てる。この切り捨ては、社会学者には当たっても、思想家にはあたらないとおもうのだが。 繰り返しになりますが、読んでいて気がめいります。お勧めしません。
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宮台真司、香山リカ、三浦展の胡散臭さをしっかりと批判したところは良い。しかし、批判としてはねちっこさや鋭さに欠ける。もっと、執拗に潰しにかからなアカン。あっちは金も権力も持っとるぞ!
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ちょっと読み難いが言いたいことはわかる、そんな読了感
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壮絶と言ってもいいほどの批判、攻撃の集まりである。ちょっと食傷気味にすらなる。
宮台真司、香山リカ、三浦展らの若者論者の書籍を細かに批判し、いかに彼らの主張が思い込みによるものであるかを繰り返し提示する。
若者論、世代論のなかには、確かにかなりナンセンスなものもある。が、この本はその批判に終始していて、著者自身の若者論はわかりにくい。というか、若者論自身がナンセンスであると言いたいのかもしれない。
逆にそうした批判も有ることを踏まえつつ、本書で「紹介」されている若者論を読んでみたくなってしまった。
わかりやすいワンフレーズ、印象的なキャッチフレーズ、そうしたものに飛びつくなかれと、著者は述べている気がする。 -
宮台真司や香山リカ、藤原和博などが批判されています
転向した若者論者
ナショナリズム論を煽った論者
サブカルを使い捨てにした論者
教育を実験道具にした論者
などで構成されています。
若者論についてくわしくなる1冊 -
世代論というのはイメージになってはいけない。
個別のイシューに対して、裏付けをしていくことが必要。
著者の語り口に違和感はあるが、言い分は概ね正しいと思う。
一方で、歴史や事象を物語として上手に切り取るって世界に広めることも必要なのかなと感じる。そこが難しい。