家族八景 (上巻) (KADOKAWA CHARGE COMICS 16-1)
- 角川書店 (2008年3月5日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047250185
感想・レビュー・書評
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清原なつのの絵が「家族八景」にこれほど合うとは思わなかった。
収録作品:「無風地帯」、「澱の呪縛」、「青春讃歌」、「水蜜桃」(各前後編)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんというか、この話の世界観と清原先生の世界観がすごく合っているような・・・。人間を好きすぎても絶望しすぎてもいないというか・・・微妙な覚め具合がなんともピッタリな感じがしてGood!
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筒井康隆原作のコミカライズ。人の心が読める能力を持った少女・七瀬がその力を秘めたまま、お手伝いとして様々な家庭に訪れる。
家政婦は(無意識下を)見た。ふんわりした絵柄ですが、原作から滲み出る「他人の家庭」の厭な感じと、七瀬自身の「他人事な酷薄さ」が上手く表現されていて、単なる漫画化から一歩抜きん出たオリジナルな印象。思春期の女の子って残酷だ。 -
筒井康隆の同名小説の漫画化。
テレパシーをこんな風に絵で表現するのだと驚いた。
あっさりとした絵柄がストーリーを引き立てる。 -
七瀬の中に思考があふれる感じが原作よりおもしろく感じた
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「無風地帯」「澱の呪縛」「青春賛歌」「水蜜桃」
簡潔で清潔な絵柄自体は原作のイメージからはほど遠い。今作の七瀬からは、小説の七瀬の自我を感じない。
だからダメなのではなく、だから良い。
原作を驚くほど忠実に再現していながら、一つの作品として見事に成り立っている。
「水蜜桃」の表現は、小説にはない漫画の優位性を感じた。 -
超能力者なんてなるもんじゃないです。ホントに
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清原 なつの版の「家族八景」です。
かなり原作に忠実で、雰囲気も、原作そのままという感じですねぇ。
けっこう、時代を感じさせられない物語です。
まあ、お手伝いさんという存在自体は、あんまり、その時代から少なかった気はしますが……。
で、原作に忠実なので、けっこう地味です。名作ですが。
これは、読む人の年代によって、受け取り方はものすごく多重的になるのかも。
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あの「家族八景」が清原さんの絵で読めるなんて!
原作を思い出しながら読みました。