ココロコネクト ステップタイム (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047281226

作品紹介・あらすじ

愛と青春の五角形コメディ、美味しいところがぎゅっと詰まったココロコレクト第2弾!!
7月よりTVアニメスタート!!

感想・レビュー・書評

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  • 短編集
    稲葉と伊織の思い出話と、トリプルデートの話、それに後輩二人と藤崎さんの話の三本立て

    一つ目は、今と雰囲気の違う二人の姿がよし。割りとシリアス目な話。
    二つ目は、甘々。殴る壁が欲しくなります。まあ、それを期待して読んでるんだけどね。
    三つ目は、藤崎さん空回りってな感じ。これが一番ココロコネクトっぽい話かも。次回への伏線も貼ってます。

  • 完結したので一気読み開始。前の短編集よりずっと短編集してる内容に感じる、全4編収録。
    果たしてリア充という言葉ができたのはここ何年のことだったか、ともかくもこの手の言葉は実際のリア充を定義づけるというよりは反対側に存在する所謂日陰者の存在を浮き彫りにするため作られた気がするのです。そんなわけで藤島さん・1年生コンビの「この我が道を行く疾走」みたいな話は親近感のような同族嫌悪のようなごちゃごちゃした微妙な気持ちになるのです。決して嫌いじゃないけど。

  • 愛と青春のペンタゴンコメディの番外編の第二弾
    最終話前のフラグと文研部発足などを描いた短編4本立て

    『ファーストエンカウンター』★★★★★
    文研部のできた経緯などをまとめた話で、時系列でいうと0巻ってところか?
    初期の人間関係がいい感じで描かれていて本編になんの邪魔もしないんでよい!
    こういった後付けっぽいタイミングで出すエピソードって無理があることが多いけど、ここを作ったあとに1巻を完成させたんじゃないってくらいにクオリティは高く感じました。

    『ふたりぼっちの友情』★★★★★
    稲葉んと伊織の関係を描いたもので、時系列でいうとファーストエンカウンターとヒトランダムの中間。
    なんというか二人っぽいなというストーリーでしたね。
    スゴク微笑ましい。

    『デート×デート×デート』★★★★
    太一×稲葉ん、青木×唯、石川×中山の3カップルを伊織と雪菜が無理やりトリプルデートをセッティングしてあれこれ
    時系列ではユメランダムの後
    それぞれらしい関係が描かれていて、サブキャラなのになぜか濃かった中山ちゃんもでてきてなかなか楽しめたし、デレバンはよい。
    5人の中で1番キャラ変したよ!いい意味で!

    『この我が道を行く疾走』★★★★
    最近影の薄くなっていた愛の伝道師・藤島の復活までを描いた作品で、次巻のアスランダムの前って表現がただしいけど、ある意味おまけストーリーといったところ。
    ってか藤島無双か(笑)
    いいよ!もっとやれ藤島!

  • やはり仲良くしてる女の子達は華やかで良いなぁ。 稲葉ん×伊織はただ華やかというよりもっと深いものを感じるが。
    あと藤島さんと千尋&紫乃の文研部1年生コンビの組合せが珍しかったね。
    そして最後のくだりが気になります。 こうしてアスランダムへと繋がってゆくのかー。

  • 2冊目の短編集。

    最初の「ファーストエンカウンター」は文研部創設時のエピソード。既に青木は唯が好きだったんだな・・・
    5人の初々しい感じを出しつつ、ちゃんとキャラ描写もしっかりしていて改めて5人の個性というものを認識。

    「ふたりぼっちの友情」は稲葉と伊織の友情秘話。( ;∀;) イイハナシダナー

    そして「この我が道を行く疾走」。なんと藤島様視点の話。遂に藤島様の時代が来てしまったか・・・
    藤島様と1年の2人がメインで文研部2年の5人のリア充っぷりを分析するという計画を立てる。最後は次のラストエピソードへの伏線とみられるので、良い感じに「気になる」状態で次の巻を待てる。

    他リア充によるリア充のためのリア充物語を含む4つの短編入り。

  • 青いなあ、青春だなあ、キラキラしているなあ、尊いなあ……という思いは最後まで保たなかった。

    一。恋愛を肯定出来るのは稲葉んに入り込んでいられる稲葉んのシーンだけだと痛感した。なんでこんなに例外なんだろ?
    他の子、特に恋愛を「している」ではなくて「求めている」状態の子だと、とても寄り添えない。
    これだから年中発情期な人間という生き物は!もっと自分でコントロールしろ!となってしまう。他にないのか!それだけなのか!って。
    わたしの通常モードはそっちだ。だからつくづく稲葉んて不思議なのだ。
    これまでも著者は恋愛至上主義なのかなと思うことはあったけれど、まあターゲット層故かもしれないけれど、相容れないなあ……。

    デレないと飽きられちゃう可能性にはじめて思い至ったらしい稲葉んがピュアすぎて驚いた。
    だから迷わず脱デレ出来たんだな……。自分のことだから仕方ないけどデレの威力に無自覚すぎる。どれだけ100%打算なしでデレていたんだ。
    ちゃんと伝えないと伝わらないから、伝えたいから、くらいは考えていると思っていたよ!
    本当に、ただただ嬉しかったんだなあ。デレデレだなあ。そもそも自分の在り方に執着せずにデレばん化しちゃったところ、素直で可愛くて愛に溢れていてめちゃすきだ。
    結果的に千尋のおかげで気付いて脱デレした訳だけれど、片想い、デレ、脱デレ、の流れが通り過ぎてみると完璧すぎて著者に脱帽する。
    あんなに一生懸命アピールし続けて、お色気になっちゃう捨て身さは振り向いて貰えたとしてそれで良いのかという必死さで(伊織と藤島はとても罪……)、応えて貰えてすごく嬉しくて。ずっと一緒にいたいよね。(デレすぎ)
    デレを封印しても甘える前提とか砂糖が大盛りで、というかそれじゃ全く封印出来ていないよ……!
    本当もうご馳走様です幸せ。

    二。文研部発足時から部を仲間を大切に思っていた稲葉んが中々にショックだ。
    流れで一緒にいるうちに段々とそうなったんじゃないのか……。初対面から然程間を置かずにめちゃ求めて受け入れていたのか……。
    素で物凄く両手を広げているじゃないか。いっそノーガードじゃないか。これまでの描写から受けていたわたしの「閉じている」「いた」イメージがガチすぎたか?
    中学時代(まで?)に壁を作っていても、まあこれも自称なので程度はわからないけれど、人中にいれば、ちゃんと人を求めるように自然となるのかな。

    元々稲葉んの人間不信って、自分をひどい人間だと思っていて疑うことは間違いだという大前提があって、それって相手のことを物凄く信用しているよね、とは思っていたけれども。そういうとこすきだけど。
    それでも警戒心を解くまでに多少時間が掛かる子だと思っていたのだ。そういう子に大切なひとたちが出来て、という繊細さに、たぶん一番感情移入していたのだ。
    その点、伊織との友情秘話は、距離が大きく縮まることが自然で良かったと思うけれど……。

    まだ別に仲も良くない同級生たちとだらだらするだけの目的のない部活、を尊べることが理解出来ない。全く合理的でない。わたしならもっと有意義に時間を使いたい。みんなどれだけ人恋しいんだろう。
    今ならまあわかるけれど、同時に、ちゃんと尊び続ける自信はない。現象を利用しても、現実的には稲葉んの言う通りやっぱり崩壊かなあ……。
    稲葉んは、ちゃんと最初に必要として、更にそこに居続けたから、現象という結果的に素晴らしい刺激があってそうして大切なふたつ(唯青木との関係は割とどうでも良い。……そういうところがだめ)を手に入れた。

    前の短編集で、ふうせんかずら遭遇以前に、自分の送る学生生活を全く卑下せず尊重して満喫している稲葉んも軽くショックだったけれど、今回の部活発足時エピソードは決定打だ。
    共感が出来ない。遠い。稲葉んなのに。ずっとめちゃくちゃ感情移入して来たのに。悲しい。
    ……とりあえず過去の部活エピソード二編はもういっそなかったことにしようか。

    所詮わたしは初期の千尋だと思うと本当にいやだ。
    みんなしてよく知らないお互いをはじめから「いい人間だ」と全力で断じすぎている。めちゃくちゃ信用している(若干上から目線で)。
    自分が感じた第一印象が絶対的至高なのか。どれだけ見る目があるつもりなんだ。
    まあ、高一だから……自分のその頃を思えば、ちょっと違うけれど似た身に覚えだってあるし、わかるのだけれど。
    でもみんなにとって「然程良くない人間」レベルですらむしろ有り得るのかという妄信ぶりだ。
    ラノベの登場人物たちはとても若いうちにいろんなことに気付くきっかけがあって、まだまだこれからなうちにしっかり獲得出来ていて、眩しい。ああ劣等感。

  • シリーズ8巻、短編集の2。「ふうせんかずら」は登場せず、普通の高校生の日常を描く4本。正直、この年齢になると「デート×デート×デート」は余りに幼すぎて(微笑ましいとも…)、少し引き気味。やはり「ふたりぼっちの友情」か。2巻と4巻の伊織・姫子の間の、誰も入れない、二人だけの友情譚がここに由来するのか、ということを明快に示した好編。心から「友達」と言えたふたり。ただ、高2~高3にかけ、伊織が太一をどうに見ていたか?。姫子を悲しませる行動は許さない、らしきところがあるが、太一への恋慕を封印したままのようでも…。
    ふっきっているのは間違いない。ただ、同じように自分に自信がない伊織と姫子だが、自分を押し出すことに躊躇いのない姫子と、他人に過剰に合わせることで平和な関係を構築してきた伊織とでは、太一に対する行動や向き合い方が違いすぎ、自分を全面に出すことのできない伊織が一歩引いたのでは、とも考えられる(伊織びいきが過ぎるかな…)。まぁシリーズは完結したので、この辺りが明らかにされることはないだろうが…。

  • 4つの物語の短編集。
    文研部の創設時期、稲葉・永瀬の友情物語、3組(太一×稲葉、青木×唯、石川×中山)のトリプルデート、リア研部(藤島、千尋、紫乃)の活動。
    稲葉、永瀬の友情物語は、永瀬のストーカーについて調査するお話。まだ仲が良くなかった二人が事件を通して、二人の心が徐々に開いていく。永瀬が稲葉にだけは心を開いていたんだなーとよくわかる。
    トリプルデートの中山ちゃんのダメっぷり、唯の奇声、栗原の暴走にニヤニヤしてしまう。
    最終話への伏線もチラホラ。

  • シリーズ番外編第2弾。

    第1話「ファーストエンカウンター」は、文研部が創部され、太一、姫子、伊織、唯、青木の5人が出会ったばかりのエピソードです。

    第2話「ふたりぼっちの友情」は、やはり文研部創部当初の、姫子と伊織の友情が生まれるきっかけとなった話。伊織の身辺にストーカーの影がちらつきますが、いつも明るく誰にも愛される伊織には、そのことを打ち明けることのできるような、心からの友人がいませんでした。そんな彼女に、姫子が声をかけ、しだいに2人の間に友情が芽生えます。

    第3話「デート×デート×デート」は、太一×姫子、唯×青木、そして中山真理子×石川大輝のトリプル・デートです。

    第4話「この我が道を行く疾走」は、藤島麻衣子が千尋と紫乃を巻き込んで、「リア充」とは何かを探求する話です。

    第3話のトリプル・デートは、三者三様の甘々でラブラブな描写が、ちりちりと心に沁みます。

  • 唯と青木カップル頑張れ\(^o^)/
    早く次が読みたい♪

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著者プロフィール

第11回えんため大賞特別賞『ココロコネクト』でデビュー。シリーズ11冊で120万部を突破。2シリーズ目『アオイハルノスベテ』全5巻、『今日が最後の人類だとしても』続刊中がある。

「2017年 『今日が最後の人類だとしても2 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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