ふしぎの国のバード 7巻 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
4.10
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本棚登録 : 342
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047361195

作品紹介・あらすじ

近代化された都市・秋田で背骨の治療を受けるバード。
過酷な日本の気候に、体調は悪化していくばかりだが、果たして治療方法はあるだろうか!?
一方、東京では、伊藤の元雇い主・マリーズと英国大使・パークスが
バードの旅を巡って、静かな戦いを繰り広げていた。

英国にとって、未開の地"日本"とは一体どんな国だったのか?
それぞれの信念と、思惑が絡むドラマチックな第7巻。

感想・レビュー・書評

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  • 雄物川での、17人目の夫との夫婦喧嘩に立ち会う一幕。秋田での警察を挙げての歓迎、フランス料理でのおもてなし。伊藤の、公使への苦境の報告が、実って、事態はバードをサポートする方向で動き出す。伊藤の元雇用主マリーズとの対決が予想される函館まではあと少し。小林医師のサポートもあり、あん摩を身につけて、少しでもバードの病状改善につとめる伊藤。もはや腹をくくり、バードの旅程を全力でささえる決心を。そして、伊藤が旅先で知り合った人に書いた礼状や近況報告の返信に、いたく感激したバードは自らもすべてに返信することを宣言。当時の文化、風俗を織り込みつつ描かれる本州の旅もあと少し。大きなターニングポイントとなる巻だったように思える。

  • 今までの探検家イザベラバードの日本奥地紀行のコミカライズといったモノから雰囲気が変わってきたかな。

    伊藤を巡るプラントハンターの思惑が策略に変わるのか?

    三行半の件は、夫婦の機微を越えた、当時の強かな女性の生き方を見せてもらったです。

    蝦夷を前に、バードの覚悟が伊藤を動かします。まだまだ、旅は長い?

    #イザベラバード
    #イザベラバードの日本紀行
    #日本奥地紀行
    #ふしぎの国のバード
    #佐々大河
    #漫画倶楽部
    #漫画好きな人と繋がりたい
    #漫画好き
    #漫画

  •  一応、通訳の伊藤をなんとかしたイザベラ・バード(後にビショップへ改名)は、なんかの男女の駆け引きをあれする船の人のナニに巻き込まれるとかして、久保田ってふか秋田県へ。なんか知らんけどそこは文明圏であったがしかし。
     未だに明治十年代の英国人がカレー食ってたと言ふのがなんかアレ。あと通訳の伊藤さんの甘い者へのソレがお約束化してゐるのだが、ふうん。
     当時の秋津島の肉食事情とソレの浸透の関係がアレ。屠畜蔑視の他に、アレな横浜のと、普通の肉食蔑視をする通訳の伊藤さんがあれする、和牛ってのがすでにあったんか!文明圏すぎるなクボタってふか秋田県。

     東洋文庫の完訳版を見る。このお医者さんの名前は、本当に「KAYOBASHII」って書いてある。いかにも見てきたやうなと思ってゐたが、ここまでか。そんでもってKAYOBASHI先生は、東洋と西洋の医学をアレしてゐるので、通訳の伊藤さんへ按摩術を伝授する。他、いろいろマメだな通訳の伊藤さん。
     他、通訳の伊藤さんのヒエラルキーによる、文字表記での差別とか、「神童」を介して、教育に纏はる当時の英国と日本の方法に関してアレとか、が心地よい。

     プラントハンターの人のモチベーションが、ふうんな感じ。クリスマスとそれにまつわる格差、を何とかする麗しのフローラがある所がYezogashima と言ふのはまぁいいでせう。

    • あかねにゃんさん
      日本奥地紀行読まれたんですね
      私はマンガだけですが、とても楽しいですw
      日本奥地紀行読まれたんですね
      私はマンガだけですが、とても楽しいですw
      2020/08/31
  • バードさんと伊藤の過酷な旅の中で、より信頼関係が築かれていく!
    2人を援護する英国大使夫妻がなかなかいいw
    旅の中の出会いも、バードさんと一緒に冒険しているよう
    日本のことなのに、知らないことが沢山あって面白い本です

  • 天才植物ハンターVS.英国大使! バードの旅が波乱を呼ぶ。

    近代化された都市・秋田で背骨の治療を受けるバード。
    過酷な日本の気候に、体調は悪化していくばかりだが、果たして治療方法はあるだろうか!?
    一方、東京では、伊藤の元雇い主・マリーズと英国大使・パークスが
    バードの旅を巡って、静かな戦いを繰り広げていた。

    英国にとって、未開の地"日本"とは一体どんな国だったのか?
    それぞれの信念と、思惑が絡むドラマチックな第7巻。

  • バードさんと伊藤の二人旅が終わってしまうかもしれない…!と思ってハラハラしていたのですが、二人とも、きちんと決めたみたいでよかった。
    伊藤のステーキの食べっぷりが好きだった。
    パークスご夫妻の食えなさも好き。
    お久しぶりです小林先生!またお会いできるのを楽しみにしていました!このぐっちゃぐちゃな部屋!小林先生らしい〜〜

  • どこまでが史実なのだろう。
    それと、少し大げさな描写が気になる。もう少し抑えた筆致が好き。

  • 旅も終盤?大詰め?
    旅というより漫画としての展開が楽しみになってきた。

  • まず仲人を介して説得し_三行半を書かせるのが一般的です 牛のような獣の肉など_この国の人間なら大抵は_臭くて食べられません 蝦夷は私の理想郷だ 大抵は成長が早いだけで_大人になればただの人です 硬化を緩和することができれば_痛みも和らぐはずです

  • 秋田編。
    ・求婚や離婚について。三行半が文字が書けない人のために三行半線を引くことだと聞いた事あったけど納得した。
    ・肉食について。野菜ばかりで肉(魚は地域による)は食べない食文化は度々取り上げられていたが牛肉も昔は食べていなかったんだね。
    ・クリスマスツリーはドイツの文化だということ。マリーズ氏が蝦夷に拘る理由とか。パークス夫人聡明で好きだわー!
    ・按摩文化について。
    ・手紙について。英国の封蝋などの封じ方。散らし書きなどの書式など。今まで出会った人の近況が描かれていたので嬉しい。バード女史とであって彼らの人生もまた変わったと言うことが分かる好きな話。

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