親になってもわからない 深爪な子育てのはなし

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047369061

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった!

  • 作者の感情を考えると涙が止まらなかった。共感できる本だった。

  • 決して母のような親にはなるまい。
    コラムニストの深爪さんによる、毒親スパイラルを断ち切るために模索する日々を綴ったエッセイ。


    深爪さんのことはTwitter(x)で知り、育児の本を出されていると後から知り読んでみようと思いました。
    私自身、だいぶ寛解されたとは自負していますが、毒親に悩まされてきた人生なので、共感できる部分もたくさんありました。
    この本を読むからと言って、毒親や子育ての問題が一発解決するというわけではもちろんありませんが、共感できたり、こういうこともあるんだなと知ることによって、少し肩の荷がおりた気持ちになれました。

  • 「毒親のもとで育ち、二児の母となった著者がその呪縛から解放されるために悩みながら模索する日々を綴った自身初の"子育てエッセイ"。深爪流・子育て論を説くとご堪能あれ。書き下ろし多数。」

  • いわゆる、毒親を持つ子供が親になった時に思うこと•エッセイ、というのだろうか。
    自分も、毒親とまでは呼ばないが
    あ、これ以上この人の言うこと聞いちゃダメだ
    と思う部分が母親にはあって
    もう完全に許せない出来事があってからは
    意識的に距離をとっている。
    怖すぎるのよ、特に母親というのは、
    影響力が強すぎて。
    親になったときに同じような存在になるんじゃないかととても不安。
    この本、たぶん正解が載っている訳でもないけれど(たぶん正解というものはないんだろうな)、
    一つの事例として読んでみるのはいいと思う。

    以下、印象に残ったところ。

    p112
    そのとき、ふと気づいた。母は我が子の「自我」を認めたくないのではないか。どんなに大きくなっても、お母さんのことが大好きな素直で可愛い娘のままでいてほしいのではないか。だから、私のやることなすこと片っ端から否定して、自分のコントロール下に置こうとするのだ。
    私は、子供の成長にある種の寂しさを覚えるだけだったが、母の場合は「なぜ勝手なことをするのか」「おまえは私の言うことを聞いていればいいんだ」と怒りに変化したのかもしれない。自分のなかに湧き起こる不安や憤怒、恐怖といった感情から逃れるために、私を全否定しているのだ。そう考えれば、いままでの母の言動はすべて辻褄が合う。感情の方向性の違いはあれど、私も母も「子供の自我の芽生え」を受け入れられない人間なのだ。

    p173
    私は非常に人間らしい生き物なので、朝、食卓で納豆をかき混ぜながら「あー今日も今日とて仕事に行きたくないなあ」と愚痴る。そんなときも夫は「俺は『仕事をしたくない』と思ったことがないな。ライオンが『あーあ、インパラ捕まえたくない』と言わないのと同じ。インパラを捕まえないと飢え死にするからね」と。
    「ライオンに聞いたんか」と反論しようとしたが、「自分が仕事をしなくても生きていけるって思ってるからそんな感情が芽生えるんだよ。要は甘え」と痛いところを突かれ、無言で納豆をかき混ぜ続けるしかなかった。

  • 未だ道半ば、親になるのはむずかしいです。本当に。
    さらさらと軽い感じで読み終えましたが、いちいち共感しました。

  • 子どもは血のつながった他人である。
    親の役目は子どもが自立する手助けをすること。
    私はおそらく作者と同じように先々のことを考えすぎて心配しすぎて視野が狭くなってしまうタイプであり、かつ母との関係性について思うところがある人間なので、この先の人生の教訓としてひとつひとつのエピソードを心に刻みながら読み進めた。自分と他人を分けて考え他人を尊重し、親になっても自分自身を充実させることを大切にしようと思えた。

  • とても読みやすい。
    それでいてときどきグッと心に刺さる。「不登校児のトリセツ」はとくに共感。

  • 軽快な文章でさらりとユーモアはさみながら、説教臭くない育児での学び、親に対する気持ちにも共感することばかり
    3歳児とはーのところも吹き出しつつ、来る3歳に震えた
    夫の言葉がいちいちキャッチーで本質ついてて、夫にも興味湧いた

  • 初めの方、子どもが小さい頃のエピソードや新発見は、すごくおもしろくて何度も笑った。でも、だんだんありきたりの教育論みたいになってきて(確かにいいことを言っているのだけれど)、期待したのとは違って、がっかりした。

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