- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048654425
作品紹介・あらすじ
ずっと、思っていた。この痣さえなくなれば、初鹿野の心を射止めることができると。「電話の女」はその夢を実現させてくれた。ただし、初鹿野と両想いになれなければ泡となって死ぬという条件つきで。
感想・レビュー・書評
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『君が電話をかけていた場所』の後編。深町陽介と初鹿野唯には、最後ハッピーエンド。ただ唯の顔の痣は消えたのかな?千草を演じていた人魚伝説の娘にとっては、ハッピーエンドなんだろうか?宿村さんの妹が見つけた幽霊とは??疑問が残ったままのエンディングでした。
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君が電話をかけていた場所
僕が電話をかけていた場所
二作合わせて完結する物語
二作目も読了
「顔にできた痣」のせいで卑屈に暮らしていた少年と、地域でも目立つ才色兼備のクラスメイトの少女
二人は孤独を抱える同士として、支え合っていた。
別々の中学校に進学し
高校に入ったところから物語が始まる。
突然鳴り出した公衆電話に出ると……
「私と賭けをしませんか?」と謎の人物が声をかける。
痣を消し、想いを寄せる人との恋の成就させられるか?賭けを申し込まれ少年は奔走する。
主人公のヒロインとの
記憶の出し方の順番が、本当にこれでよかったのかがわからない。
思いの強さがわからず、また主人公は結構決意が揺らぐことがある。
そんなものなのかもしれず、現実味があるのだけど、後から過去のつながりの強さについて読むことになるので
「何故そんな大事なことを忘れるのか(そして今その想いに沿った行動をしないのか?)」といまいち入り込めず…
読み終えてから
どういう順番ならサブヒロインが幸せになれたのかを考えてばかりなのだが…
結局、後半の展開はちょっと
あれれ?なんだろ?と違和感を抱えたまま
主人公とヒロインの二人に対して好感が抱けないまま終わってしまった。
あとがきの「理想の夏」についても、ちょっと共感が出来ず…
おっさんには厳しかったです。
なんかすみません…
体調と気分の問題なのか
後半に入ってだんだんと
頭から物語から離れていった。
「見た目と切り離して人を見ること」
について読みながら考えることはあって
それは良かったのだけど
タイトルからして
2冊で対となるような
大仕掛けを期待してしまっていた。 -
スッキリした内容で良かったです。
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物語の期日でもある8月31日に読み終わり。
他の人の感想にもあるが、一応ハッピーエンドになるのかな。しかし、著者のこれまでの作品的には無理にハッピーエンドにする事もないのでは?とも思った。
焼身自殺を強要されるシーンには、著者らしさが出てきたか?!えらいサイコでサスペンスな内容になって来た?!とワクワクしたが、最終的にくぐり抜けて幸せになっちゃあ…どうなんだろ?
おっちゃんは、著者の作風が好きだから星4つ。もっと壊滅的なラストだったら満点にしたい。だけど、そうではなかったから4つにします。
でも、何だかんだ言って楽しませてもらいました。 -
「君が電話をかけていた場所」の後編。
運命の日8月31日を前に起こる様々な出来事。前作で打ち解けていた4人に急展開。衝撃の連続で動く物語でした。
電話の女の謎、初鹿野の空白の4日間の謎。迫る期限の中の深町の行動。そして彼の運命。終わりまで一気読みでした。
最後は落ち着くところに落ち着いたのかなと。
いい結末だったかなとも思いました。
全ては夏の幻の彼女の思惑の中。彼女自身も幸せな充実感のもと、結末を迎えられたんでしょうね。 -
2.9