お世話になっております。陰陽課です (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048655019
感想・レビュー・書評
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京都市役所に就職した火乃宮祈理が配置されたのは、市役所別館のいきいき生活安全課、別名陰陽課。主任はストライプ柄のスーツに赤シャツのガラの悪い陰陽師の五行春明。1200年の歴史のあることでは、鬼や天狗、狐などのあやかしたち(異人さん)が生活しているのは当たり前で、陰陽課はその調整を担っていたのだ。メモ魔で規則がちがちの頭の固い祈理は、最初結構鬱陶しい感じで、何だかなあという感じだが、事件を経るうちにそれに慣れてくるし、最後の事件ではそれを逆手にとっての思い切った手に出るのが面白い。平安時代では、陰陽師たちは宮廷の中で結構重要な位置を占めていたが、その成れの果てと考えればいいのかな。でも、職員は3人だけだしね。春明の正体があれだったとは、ちょっと意表を突かれた。
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二度目ましての作家さん。読み友さんに頂いた本です。
舞台は京都。妖達が異人さんとして、市民権を得ている。
そのトラブルを解決するのが陰陽課のお仕事。
主人公は、新人公務員でマニュアル人間で融通が利かない。
何かというと、規則を持ち出して理詰めで納得しようとする。
先輩は陰陽課公認陰陽師の五行春明で性格がよろしくない。
水と油の二人が文句を言い合いながら仕事します。
至らないところは、課長さんが諭してくれる。
そして事件が起こるが、犯人の尻尾がつかめない。
何がどうしてどうなったぁ~ってお話ですが
似たような話はあるけれど、この世界観は嫌いじゃないです。 -
念願の公務員になれけれど、配属されたのは
陰陽課という、特殊な部署。
祓う方なのかと思ったら、警察のような部署でした。
異人と呼ばれる妖怪達が、普通の人達にばれないよう
怪異が起こったらそれを解決したりする部署。
どちらかというと、お巡りさんな分類でしょうか?
そこに配属された、暗記が得意な主人公は
せっせと色々覚えていってます。
という印象があったがための、最終的なあのやり取り。
騙された! というのもありますが、説明によって
なるほど、という納得も。
こういう理論勝負は、こういうのに向いているかも?
何せ先輩たる彼が、ものすごく説明省くわ
面倒くさがりだわ…。
徐々にどうしてなのか、は分かっていきますが。
しかし一番怖いのは課長かと。
逆らってはいけないような感じがひしひしと…w
今回の事によって、主人公は権力を手に入れた! な
気もします。
そのうち使うのでしょうか??