作品紹介・あらすじ
科学と魔術が交差するとき、物語は始まる-『禁書目録』&『超電磁砲』の電撃文庫未収録作品を一挙収録。
感想・レビュー・書評
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どんな物かもわからずとりあえずで(コラ)ネット注文したので、
てっきり文庫のSSか何かだと思って購入したのですが…
新書版でした。
漫画と小説が交互だからこの大きさなんでしょうね、きっと。
また、『新約』2巻から先に読んだのですが、
こっちから読めば良かったかなとちょっと思いました。
ステイル大活躍、秘密結社に関する話の他、
珍しく初春がメインの短編も収録されています
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魔術と科学の境目なんてどこにあるのか。
何も知らない人から見ればどちらも魔法のようなもの。
すべてを知るものから見れば、どちらも理屈の上に成り立っているもの。少なくともこの世界の魔法はね。
ならばその境目なんてあってないようなもの。
ただ、この世界には「能力」ってのがある、あれがややこしい。あれを持っていると魔法は使えなくなる。そこには明確な境目がある。
能力と魔法は相反しているように思う。
じゃあ科学は?
それは両方使っているものじゃないのかな。
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雑誌に掲載された作品4編を収録しています。魔術結社「明色の陽射し」と、そのボスであるレイヴィニア=バードウェイとの出会いが描かれていますので、シリーズ本編の『新約』第2巻の前に読むべき本です。
第1話は、ステイル=マグヌスが主役を張ります。北欧神話「黒小人」(ドヴェルグ)の技術を手に入れようとする魔術師リチャード=ブレイブから、レイヴィニアの妹・パトリシア=バードウェイを守る話。絵師のはいむらきよたかさんのマンガもあります。
第2話は、「明色の陽射し」のマーク=スペースが、海洋資源調査船「ブルーリサーチ」に乗っているパトリシアの救助に向かう話。
第3話は、火星からの信号を受け取ったというニュースに湧く学園都市にフレイスという魔術師が現われ、彼女の引き起こす事件に上条とインデックスが巻き込まれる話。3人は、学園都市で微生物の研究をしている微細乙愛(びさい・おとめ)と戦うことになります。
第4話は、初花飾利と黄泉川愛穂が、学園都市の平和を守るために奮闘する話。衛星誘導車がジャックされるという事件が起こるところから物語が始まります。人工衛星に積まれた有毒物質の流出を止めるために、黄泉川が誘導車に乗り込み、車をストップさせようとしますが、車は止まりません。運転手の山岳揚子(さんがく・ようこ)を待つ子どもたちがいることを知った初花は、何としても車を止めようと、キャラに似合わない熱血ぶりを発揮します。
久しぶりにステイルの活躍が読めて嬉しくなりました。
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うーん、SPがあるなんて知らなかった(笑)本編と別に掲載された作品集で、ステイル編、マーク編、上条編、初春編になります。しかし、間に入ってるコミックは断片的で・・まぁ繋がりの見当はつきますが。マークはいいキャラだけど、本編にも出てきたかな?結構面白かったのは初春編だけど、あとがどうなるか書いて欲しかった。ステイルは、ちょっとキャラが違うな。上条編はやや中途半端。ともあれ、とある魔術の読み残しを見つけて満足(笑)
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「イギリス清教だろうが学園都市だろうが、ヤツらの自己満足に付き合ってやる義理はない」
魔術結社『明け色の陽射し』のボス レイヴィニア=バードウェイ
【あらすじ】
『禁書目録』にまつわる電撃文庫未収録のエピソードを一挙に収録! 本編を補完する短編集登場!
―――『ステイル=マグヌス』―――
イギリス清教「必要悪の教会(ネセサリウス)」から、一つの指令が届いた。再び学園都市に赴いたステイルの前に立ちはだかったのは、同じくネセサリウス所属のテオドシア=エレクトラ。彼女がステイルと交戦する理由、それはパトリシア=バードウェイという少女にあった――。北欧神話「黒小人(トヴェルグ)」の技術を巡る、魔術師同士の戦いが、今始まる。
―――『マーク=スペース』―――
イギリス清教の魔術結社「明け色の陽射し」所属の魔術師マークは、ボスの少女から妹の救出を依頼される。海洋貿易調査船「ブルーリサーチ」にて活躍中だったボスの妹に無事接触するマークだったが、そこに別の結社と思しき魔術師が襲来する。タロットカードを使った個性的な魔術を駆使し、マークはボスの妹の回収をはかる。
―――『上条当麻』―――
学園都市第二一学区。散歩中の上条当麻とインデックスは魔術師フレイスと出会う。上条の『不幸体質』ゆえか、学園都市から追われているフレイスとなぜか行動を共にする羽目になり、三人は逃走劇を開始する。そのさなか、上条はフレイスから火星にまつわる未知の生命体のトンデモ情報を聞き――。
―――『初春飾利』―――
学園都市でカージャックが発生した。『風紀委員(ジャッジメント)』の初春飾利もその事件解決に協力することになる。カージャックの最終目的は、学園都市への大規模テロ活動に繋がっていた。時速120kmで爆走中の大型特殊車両を止めるべく、初春は『警備員(アンチスキル)』の黄泉川愛穂と共に、現場で奮闘するが――。
【あとがき】
今回は過去に雑誌連載・掲載れたものをまとめた内容となっています。なので、一冊で共通するオカルトキーワードなどはありません。
それぞれのお話は、文庫のシリーズとは違った事情で企画が始まり、違った経緯を辿って世の中へと放たれました。『いつもと同じ』か『いつもと違う』か、結果の方がどうなったかは皆様の方で判断してくださいませ。
一つ一つの話は独立しているため、あとがきの方も独立させようと思います。
ステイル=マグヌス編。
今回収録された話の中では最も大きな比率を占めており、企画が始まった経緯も最もねじれていた作品だったような?
ステイルが中心なので基本的には魔術に寄っています。ただ、最後までお読みいただいた方はお分かりの通り、根っこの所では科学も絡んでいるところに『禁書っぽさ』を感じていただければ幸いです。
マーク=スペース編。
ある意味において『ステイル=マグヌス編』の一部とも言えるお話? 電撃文庫MAGAZINEという雑誌のさらに小冊子にしか掲載されておらず、単純なレア度は今回の中で一番だったかもしれません。
純粋な魔術結社の人間を主人公にし、組織の構成みたいなものに触れている点でも、少々異質かもしれません。
上条当麻編。
とらドラvs禁書目録という増刊の雑誌に掲載されたお話です。『とりあえず未読の方にも作品の雰囲気が伝わるライトなものを』とかいうオーダーだったと思うのですが、ふと気づいた時には宇宙人が登場していました。
ただ、不幸な上条当麻が事件に巻き込まれ、科学と魔術の勢力がぶつかって、最終的にはバトルで解決するなど、基本的な流れは説明できたかな、とも思います。
ちなみに火星の微生物もそうですが、ここに出てくる魔術師が使っているタットワも、宇宙が関係しているものだったりします。
初春飾利編。
とある科学の超電磁砲の短編小説を、美琴以外の脇キャラで……とかいうオーダーだったと思うのですが、出てきた答えはまさかの人間ドラッグシュート。で、一番これをやらなさそうなキャラクターという事で、初春を立ててみる方向にしました。
ラストのシーンをまず組み立て、そこへ至るにはどうすれば良いかということであれこれ膨らませてみたのですが、『あの初春にこんなアクションは無理』『何かしらの補助を入れましょう』という指示を担当様から何度かいただいたため、所々に細々としたアイテムを投入しています。
でもまだ公式海賊本とか予告の禁書目録とかあったような……? 鎌池和馬
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9784048707756 290p 2011・8・10 初版
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ブクログ登録日以前の読了の為レビュー無しです
※興味グラフ表示させる為に入力してあります
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著者プロフィール
電撃文庫『とある魔術の禁書目録』『ヘヴィーオブジェクト』『未踏召喚://ブラッドサイン』シリーズ著者
「2023年 『創約 とある魔術の禁書目録(8)』 で使われていた紹介文から引用しています。」
鎌池和馬の作品