俺の妹がこんなに可愛いわけがない(9) (電撃文庫)
- アスキーメディアワークス (2011年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048708135
感想・レビュー・書評
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京介以外の視点で語られる物語。
本編から外れた外伝もあれば、本編で語られたシチュエーションを別の登場人物が語っている部分もあります。
ラノベだと、主人公以外のキャラの存在が大きくなって派生する外伝が多いが、この巻ではちょっと説明不足だったキャラの背景が語られたり、ほぼメインヒロインに匹敵する人気があるサブキャラのストーリーが、さらに別のキャラの視点から語られたりしており、いわゆる外伝とはちょっと毛色が違います。どちらかというと、作者による二次創作みたいな感じ。
てか、「あたしの姉が電波で乙女で聖なる天使」が俺得すぎでした。ちょっと電波がかった黒猫の彼氏ができて舞いあがり、一層電波にドライブがかかった行動は、黒猫自身ではなく妹に語らせることによって、痛々しさ(と、その裏に隠されている初々しさ)に拍車がかかっています。
「語り手」の概念がないアニメでは、この部分が第2期の第7話・第8話にわたって存分に描かれています。
できることなら、最終巻までにもう一冊ぐらいこんな巻を挟んで欲しかったと思います。 -
これまでの物語を京介以外の別の人物の視点から描いた短編集。黒猫が京介を振った時のことや、妹自慢をする兄貴たちなど、印象に残るエピソードが多かった。
京介は妹の事が好きすぎるだろ・・・
あやせが色々と勘違いしている場面もかわいくて良かった。 -
短編集ながら、まさかの今までで一番面白かったかもしれない 笑
日向いいキャラしてるな( ̄▽ ̄) -
それぞれ語り部が違う連作短編集。
少し描き方が違うだけで、新しい作品のように思える。 -
今回は、京介以外の人物の視点から語られる短編7編が収録されています。
第1話は、黒猫の妹・五更日向の視点から、黒猫と京介の姿を描きます。第2話は、桐乃視点から、前巻のエピソード後に旅館で過ごした一夜の話。
第3話は、赤城瀬菜の兄で京介の親友・赤城浩平視点の話。浩平と京介が、それぞれの妹への愛の深さを競います。
第4話は、槇島沙織視点の話。彼女がオタク趣味に入り込むきっかけを作った姉の香織へのアンビヴァレントな心を描いています。また、香織のオタク仲間で作中に登場する『マスケラ』の原作者でもある来栖彼方も登場します。
第5話は、桐乃視点の話。第3話とは反対に、今度は桐乃と瀬菜がそれぞれの兄のシスコン度を競います。
第6話と第7話はひと続きのストーリー。第6話は、あやせ視点の話。京介がふたたび加奈子のマネジャーとなります。また、アニメの主題歌を担当しているClariSの2人が登場します。アニメ化された作品の原作に声優さんが登場するエピソードはライトノベルではおなじみの手法ですが、エロ・ハプニングに絡ませるのは初めて見ました。第7話は、桐乃視点の話。ウェディング・ドレスを着て撮影中の桐乃のもとへ、彼女をClariSのライヴへ連れて行くために京介が駆けつける話。
変態のリミットに挑戦する作品です。 -
20140322
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本編の流れの中に「番外編」を入れてくるあたりはすごいなと。
これで周りのキャラの深彫りをした上で、ちゃんと題名どおりなエピソードを最後に持ってくるというのがこれまた上手。
とりあえずシスコン兄貴二人の会話の話とそのアンサー的なブラコン妹二人の会話の話がバカすぎて普通に笑ったw -
9784048708135 281p 2011・9・10 初版