- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048730051
感想・レビュー・書評
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短編小説。すぐに読めてしまう物語が12編。真面目な主人公が多くて、『いつも心に裁ちバサミ』などは、自衛手段として冷たさを身につけたのに、結局どうしたって傷つく人は傷つくんだ、との下りに、ちょっと切なかったり。『不完全自殺マニュアル』も、自身の満たされない思いしか目に入らない主人公が、他人に分かってもらえないもどかしさ、分かってもらおうとしない怠惰さを、相手から教えられることで目が覚めるもので、ほろっとさせられる結びが良かった。
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印象的なショートストーリーがたくさん。読みやすく、示唆に富んていておもしろかった。
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現実はこんなだ、って目を覚まさせる一冊。前に進まない一冊。
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再読
「愛はお財布の中」「ドーナッツ・リング」など喪失をテーマにした短編集 -
短編集。
ちょっと古い?…と思ったら1995~96年の作品。
納得。
タイトルになっている「みんないってしまう」のラストの言葉が良かった。
ひとつ失くすと、ひとつ貰える。
そうやってまた毎日は回っていく。
幸福も絶望も失っていき、やがて失くしたことすら忘れていく。
ただ流されていく。
思いもよらない美しい岸辺まで。
変わらないものなんてない。
変わって欲しくないと思うものも、いつかは変わっていく。
その時は辛いけど、そのうちその辛さをきれいさっぱり忘れてしまう時がくる…早くそうなりたい。 -
ほんわか系な作家さんなのかと思ってたけど、結構ヤバいのもあって…恋愛って色々なのねぇって当たり前に思った(^^)
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わりとライト文緒さん
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山本文緒さん、久しぶりに読みました。
昔読んだことあるような気も、したけど。
ただ、今の私には、あまり恋愛ものは響いてこないな、と思いました。
枯れたのか? -
そういえば前にも読んだなぁ。