天使の囀り

著者 :
  • KADOKAWA
3.65
  • (154)
  • (210)
  • (288)
  • (39)
  • (11)
本棚登録 : 1346
感想 : 224
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048731225

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 気持ち悪い話でした。
    他の本も読んでみようかなぁ。

  • 同じウアカイ(サル科)の肉を食べた5人が、次々と自分が忌み嫌っていたものに身を委ねる形で自殺していく。
    伏線が多いので、ラストには気付きやすいかも。

  • ホラーミステリ(?

    専門用語が多くて思わず斜め読み
    解説サイトみるか…


    描写がきめぇがそれが味

  • 寄生虫って恐い、脳に巣食うって恐い。
    肉眼で見えないもの、侵しがたい領域、それが合わさってるからますます恐い。
    もし、寄生されたらどうしようもないってのが恐い。
    ホラーなのに、フィクションなのに、どこかで、もしってことがあったら対処方法はあるのか、助かるかどうかを気にしてしまう。寄生されるわけないってわかってても。
    それだけ、読ませる小説だったということだろう。

    小説の中で一人称で描写されていたこともある青年が、最後、第三者(=主人公)の目で見て、おぞましい状態になっていながら少しだけ理性を残してたのもなんか恐かった。
    ああ、あの子が・・・的な感覚で。

    寄生虫の分野等で固い話(説明?)も出てきた。
    こうゆうのってよく調べるなァとか土台の知識ないと書けなくないか?とか感心しつつ、サラッと読み流してしまったけど、若干の勉強にはなった。
    が、果たして、著者は全て理解したうえで書いてるんだろうか。
    それとも専門家が読んだら胡散臭いようなコピペっぽいような内容だったりするのかな。そんな意地悪なことを考える。

    1998年で29歳って結構、歳にかかれてることにショック。。。
    なんとなく、今描かれている29歳像より大人っぽい気がする。
    エルメスのバッグ持ってたりパテックフィリップっていう時計を知ってたり、、、29歳に近づいてきた自分と比較してってだけかもしれないけど。
    とりあえず、男運のない主人公に合掌。

  • 怖いのは嫌いだ。
    漫画も好きじゃないし、映画も見ない。友達との何気ない会話でもごめん蒙りたい。だから小説もホラーは避ける。
    なのに読んでしまった。天使の囀り。読んでしまったのは情報不足。
    新世界が面白かったし、黒い家も有名だし、青の炎は映画化もされてるし、人気のあるサスペンス作家なんだろうと勘違いもした。
    冒頭から少し不気味。だけど、ストロベリーフィールズだってひまわりの咲かない夏だって不気味だった。
    ウアカリを食べるところで早くも雲行きが怪しくなった。
    恋人がやけに食べるところで、曇り空。恋人の遺品整理のところで、雷が。
    寄生虫のレクチャーでポツポツ雨。
    宗教セミナーで少し明るくなったけど、信一が蜘蛛を飼ってその蜘蛛を食べるところで真っ暗。
    那須の施設で変わり果てた彼等の姿に大雷雨。
    依田の感染でとどめの大雨。
    早苗が自分の患者に線虫を使ったところでようやく光が。

    天気に例えたら余計ややこしいうーん。

    寄生虫とか詳しくないし、私の想像力も全然ついて行かないので、ググってみたら、寄生中に寄生されたカタツムリの動画に当たってしまってノックアウト。

    ああ、世の中には私が知らないことが多すぎる。ありがとう、神様。私は今幸せです。

  • 何気なく借りて二日くらいで読み切ってしまいました。

    ちゃんとサイエンスホラーを読んだのは初めてでしたが
    途中で青の炎を書いた人だと気づき
    その作風がなんとなくわかりました。

    評価としては普通に面白かった。です


    構成として、先の展開をぷんぷんにおわす布石を置きつつ
    なんとなぁく展開を読ませて、引き込ませる感じなのかな、
    と思いつつ読みました。

    部分部分にちょっとしたユーモアを入れてくれるので
    展開読めても飽きずに読めました。


    ただ、死生観や人の尊厳死に対するテーマについて
    個人的にもっている考えをなんか
    逆なでされた気がして、なんか変な気持になりました。

    ちょっと表現しにくいですが
    深いテーマに焦点を当てすぎるとちょっとどつぼにはまりそうな
    作品でした。

  • 外国帰りの寄生虫が大暴れする話。
    蜘蛛を食べたりします。

    まったく起こりえない話じゃないから、怖い。

  • 使っている言葉が難しい。
    友人に貸したらそんな感想が来ました。

    でも、ハラハラ読み進められる本。
    読み応えあり。


    恐怖を歓喜に変える寄生虫。
    そんなのが自分の脳に巣くったら嫌だ。
    嫌だけど面白いと感じてしまった。
    スリルがあったから。
    リアルだったから。

    人の弱さって無い方がよくないとおもう。
    弱さがあるから恐怖を感じて守るものが出来るのだ。
    恐怖を知っているから幸福感も得られるのだ。
    人の感情って、理論じゃなくて
    だからきっと面白いのだ。

  • 北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。

  • 謎の連続自殺に精神科医が挑む。
    謎解きとその後が面白かった。ちょっと気持ち悪かった。
    難しかったので専門的な部分は端折ってしまった。

全224件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

貴志祐介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
ZOO
乙一
東野 圭吾
宮部 みゆき
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×