天使の囀り

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1342
感想 : 224
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048731225

感想・レビュー・書評

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  • 線虫に関する専門用語が多くて読むのに苦労した。序盤で感染原因を予想できてしまうので、かなり回り道をさせられなかなか結論に辿り着かないのはもどかしい。ただ線虫と自殺の因果関係は綺麗に繋がっていて納得できた。

    存在を忘れてた人が黒幕だったのは驚いた。名前聞いても思い出せなかった。でも淡々と告白しちゃうので衝撃は少なかったかな。

    お風呂場は勝手にアレコレしていいの?てか感染するの分かってるのに何で対策もせずに踏み込んだの?作者的には感染させたかったんだろうけど。

  • 貴志裕介さんの作品は悪の教典を初めて読んだ時、面白すぎて衝撃でした。その流れからこの作品を読んで、今回も最高に面白かった!!と心から思えました。ただ、私はそこも含めて面白かったのですが、ちょっとグロいというか、気持ち悪いというか…。そう言う表現が苦手な人はちょっときついかな。

  • 昔悪の教典で作者を知っており、本、映画共に衝撃を受けた為この本を手にとってみました。
    中盤からよりスピード感が増して読み進められる。
    自分は知らない事が知れて勉強になるなぁという印象な部分もあり好みでしたが
    知識量とグロテスクな表現が苦手な方は覚悟して読み進めたほうが良いと思います。
    人間の欲や不安などにつけこみ脳線虫が人に影響を及ぼす…

  • アマゾンの奥地にいた猿を食べたことで感染した線虫のバイオハザードホラー。薬害エイズの話も関連しており『死を待つ』ホスピスでの医療技術者の立ち位置の難しさも書かれているのが印象的だった。
    ブラジル脳線虫は脳の中に侵入し、A10神経系(快楽神経)を中心にして人間を操作する。内耳の近くを爬行するために幻聴をきたし、空が題名の天使の囀りと形容される。
    遺伝子を操作して最終宿主先の脳を肥大拡張させ、手足を退縮される。次の宿主に感染するために大量の突起を生成する描写がかなりグロテスク。

  • ウアカリ

  • ウアカリ

  • 「新世界より」、「黒い家」に続いて3作目の貴志祐介作品。
    貴志さんは虫が好きなのかな?どの作品にも虫がよく登場し、虫を使って恐怖や生理的嫌悪感を掻き立てるのが上手いと思った。
    よって、虫を嫌う人には貴志さんはやめておけ!と言うかもしれない(-_-;)
    この作品を書くにあたり、かなり取材や勉強をされたのかなと感じた。医学、生物学のみならず、文化人類学、神話まで巧妙に組み込まれている。
    元凶として描かれる線虫は作者の創造なんだろうけど、「これがもし実在したら…」と想像して恐怖におののく。文章にそう思わせる説得力がある。
    お風呂場のシーン、怖い!!風呂場を開ける直前のシーンからもう怖い!!

  • ブクログがヤケに「あなたにおすすめ」してくるのでこれも運命やと思って読んでみましたw

    もう二十年以上前に書かれた物語なんですね
    とてもよく作り込まれたストーリーだと思いました
    かなり勉強や取材もされたんじゃないかと
    説得力のある創作であり、ファンタジー的な印象も受けました

    面白かったです
    またもっと読みたい作家さんが増えてしまったね


  • 長かった。
    去年の秋頃から読み始めてようやく読み終えました。
    決して作品がつまらないとかじゃない。
    ただただ、ページをめくる手が重かった。
    この先に書かれている物語を知りたくない、多分、それは恐怖という感情だったのだと思う。
    ただただ、怖かった。

  • 読みやすく、まとまってる。おぞましいし怖いし最後なんか救われるし…すごいなこれ

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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