ブレイブ・ストーリー(下)

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (659ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734448

感想・レビュー・書評

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  • 上巻が読み終わって、下巻も一気に読んだ。
    上下巻合わせて3日くらいかかった。


    ワタルの成長ぶりが頼もしい。
    上巻ではなんとなく頼りなくて、情けなかったりもするワタルだけど、
    下巻では立派に自分の意思を持っている。
    と言っても、いきなり成長する訳ではもちろん無くて。
    悩んで悩んで悩んだ上で、今のワタルがいる。

    ワタルが自分の中の「憎しみ」と戦うシーン。
    私のなかにも、もちろん暗い心を持っている。
    それを見て見ぬふりをするのではなくて、自分自身を受け入れること。
    ミツルみたいに、憎しみのみに捕らわれてしまわないこと。

    不思議とワタルに共感する部分は大きい。

    ワタルは、ごく自然に今の自分自身を受け入れたんだろう。
    そして最後、女神に願いを言うシーン。
    彼は結局、自分の運命を変えることはしなかった。
    自分自身が変わらないと意味が無いと悟ったから。


    何回読んでも、ワタルやミツル達から学ぶことは多い。
    本当に大好きな本。

  • 最近のSFがたいてい映画化を想定、もしくは映画そのものをイメージしながら書かれているように、まさにこれはRPGだ。かろうじて小説にとどまっているのは前半部における家庭崩壊のくだりだが、ラストでの現実世界においての収束がわざと雑にされているため、すっきりするようなしないよう読後感である。それでも長尺も良いところなので、旅のお供としては重宝させてもらった。鞄から取り出したときには2冊だとして情報量はドラクエぐらい、それならDS持ってった方が良かったかな、とは感じた。ゲームのRPGの良作が不在なのでどうしようも出来ないが。

  • 読み終わったぁあああああ!!頑張った俺!!

    途中中だるみしたけど、すごい亘に共感できるし、良かったなぁと。
    アニメがラストあれだったからちょっと切ないけど、それはそれで良かったのかも。と思う。

    俺も強くなりたい。

  • ファンタジー作品と言っても、その長さにはじめは戸惑ってしまった。しかし、上・中・下と読み進めるうちに「この面白く、壮大なストーリーをどうやって3巻にまとめ上げていくのだろう。」と思いながら、読んでいくようになった。
    ファンタジー作品ということで、セリフや展開は子ども向けのように感じられるが、その中に込められている意味や酷といえるまでの結末に、ただのファンタジーにはないものを感じられた。

  • 面白く読めたけど終り方がイマイチ。幻界の仲間や美鶴はどうなったの?と気になる。映画は観たのですが、原作がこんなシリアスな終り方になるとは思いませんでした。でも原作らしいとも言えるかも。

  • この本は「かなわぬ恋」をしている大人に読んでもらいたい。
    少年の冒険物語ではあるけれど、それを可能にしているエネルギーの由来(冒険している少年は二人いるけど、)を考えると、そんな事しちゃイケナイんだと思えるはずです。

    でも、一方では「本物の愛を知ってしまったら、それを止めることはできない」と肯定的にとらえる部分も

    人生って、深いなぁ。
    KANの「悲しみの役割」という曲が頭の中に流れてきます。

  • ブレイブストーリー(上)参照。

  • システィーナ聖堂からの脱出。ファーヤードラゴン・ジョゾとの再会。凍れる都デラ・ルシベでの教王との出会い。挫折した旅人達。蒸気船の設計図をもち脱走した男。デラ・ルシベの崩壊。港でのミツルとの決別。北の帝国に向かうワタル。竜の島での竜王の協力。ゴーレムにより破壊される皇都ソレブリア。魔族の出現。カッツの死。オンバとの戦い。女神との出会いとワタルの願い。

  • ようやく読了。
    常闇の鏡あたりの件から止まらなくなったけど、そこまでが大変だったなぁ。


    自分の運命に立ち向かうために戦う一人の少年と、
    その周りを守ってくれる仲間と、
    支えてくれる大人。

    沢山の人に会ううちに、自分が成長していく。

    そんなワタルの成長がかわいかったなぁ。

  • 2003年10月15日読了。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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