ユージニア

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 2552
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  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735735

感想・レビュー・書評

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  • それぞれの語り形式で語られる事件の概要。

    出てくる登場人物がそれぞれその大量殺人の概要を語っていって事件の全てがだんだんわかってくる、っていうゲームのような本なんだけど。

    事件が起きた家族の友達。とか、捜査した刑事とか、お手伝いさんの娘とか、周りから徐々に徐々に確信に迫っていって、はて?このインタビュアーは誰なのか?さて、犯人はこの中にいるのか!?

    っていうドキドキで読み進め、進め、進め、ラストのとうとう!核心へ!動機が!と、思ったら、なんと最後の最後で、ファーー〜と、終わり出した。

    え!

    犯人は!?え!?なんで!?なんだったの!?え!?

    いやちゃんと読んでたらわかるの!?これ!?え!?

    誰かの証言組み合わせたらわかった!?ラストのファーー〜で!わかるの!?これで!あーー!!ってなるの!?
    え!?ダメ、わかんない!?なんで?なんなの!?

    っていうオチ。

    面白かったのになぁ。結局わからなかった。笑笑

  • 最初思い出したのは藪の中。なんとなく犯人はわからないような作りなのかなと思いながら、読み進めた。
    こういった考察がおもしろい本が大好きなので、大満足。

  • 面白く読んだけれど、結末をしっかり知りたい、と思う、この人の本は…。

  • ずっと不穏な感じでした。ちょっと疲れた

  • 地元の医師宅である日起きた大規模毒殺事件。子供の頃その事件に関わった彼女は、ある目的のためにその事件のことを小説として書くのだが…。 もやっとした終わり方に消化不良。 折り鶴の刑事さんにほっこりしたのが救いのような感じ。緋紗子の母の事件との関わりは?毒はどこで入手?私は実行犯=ユウジンさん、教唆=緋紗子、だと思っていたけど、どうなんだろう。そして、私だけが緋紗子の本当を知ってる!と憧れじみたものをずっと抱く満喜子が怖かった。毒を盛る心境がわかりたいからと言って、家族の食卓に毒を盛る?

  • 2017.04.29

  • 2017.4.7

  • とある事件について、いろいろな人の目を通して語られる物語。

    直木賞に選ばれたからか、図書館で昔の本も書庫から出してコーナー作ってあり、普段は閉架になっている本なので、ちょうどいいと思い読みました。
    昔に読んで、全然意味わからなかったのですが、ユージニアという言葉だけはなぜか記憶に残っていました。恩田さんときくとユージニアを思い浮かべるくらいです。
    内容についてはいつものごとく覚えてなく。
    覚えていたのはユージニア、わたしのユージニアというフレーズと、夢の通い路という折鶴が出てくるということでした。

  •  作品解説:あの夏、青沢家で催された米寿を祝う席で、十七人が毒殺された。ある男の遺書によって、一応の解決をみたはずの事件。町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。

     過去に起きた大量虐殺事件を、各章毎に様々な人物の視点から検証する。一つの真実に対する万人の主観。目に見えるモノだけが全てではない。
     なんとも言い難い不思議な作品です。内容の曖昧さを物語るかのように、表紙を裏返すとぼんやりとしていた町並みがくっきりと映る(緋紗子の心情を表現しているのだろうか?)。ある種「Q&A」の二番煎じと言う感も否めませんが、各所に散りばめられた、背筋のゾッとするような表現は見事。ファンタジーともホラーともとれる作品で、霞みがかったような「もわもわ」した作品が好きな方にはオススメ。

  • 独特の世界観で話が進み、引き込まれていく。ただし、誰のこと、この彼女は誰を指す?、誰が話し手?、何で死ぬの?疑問は解決されないまま終わり。自分に理解力がないのか、と思わせる不思議な作品だ。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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